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MPEG LA、MPEG-4のロイヤリティを見直し
-無料放送では放送用機器に課金。時間課金を廃止


4月30日(現地時間)発表


 MPEG-2およびMPEG-4に関するライセンス事項を定めている米MPEG LAは4月29日(現地時間)に、MPEG-4 Visualのロイヤリティ体系を見直したことを発表した。

 「MPEG-4 Visual Patent Portforlio License」(MPEG-4ビジュアル特許ライセンス)は、2002年11月に策定され、既に115のライセンシーが契約している。従来は、営利目的のストリーム放送などで、再生時間に応じてライセンス料を徴収する方式が盛り込まれていたが、今回の改訂で廃止されている。

 改定後のライセンス体系の概要は以下の通り。

    【エンコーダ/デコーダ】
     エンコーダ/デコーダ搭載製品の製造会社から、製品あたり0.25ドルの課金を行なう。年間のライセンス額の上限は、エンコーダ/デコーダのそれぞれで100万ドル。なお、搭載エンコーダ/デコーダが、それぞれ年間5万個まではライセンス料を支払う必要は無い。
    【コンテンツへの利用費用】

    ・サブスクリプション型サービス/パッケージ

     ユーザー数が10万人以下の場合は無償。10~25万人の場合は2万5,000ドル、25万~50万人で5万ドル、50万~100万人で7万5,000ドル、100万~500万人の場合は10万ドル、500万から2,500万人で20万ドル、2,500万人以上が30万ドルとなる。

     PPVやビデオパッケージなどでエンドユーザーが購入するタイトルについては、12分以下のタイトルでは無償。12分を超えるタイトルではタイトルに支払われた料金の2%、もしくはタイトルあたり0.02ドルを徴収する。

    ・無料放送

     衛星放送やインターネット、CATVなどの用途を問わず、放送で利用するエンコーダに2,500ドルの課金。また、インターネット放送では2008年末まではロイヤリティは発生しない。

    【課金上限】
     一企業への課金上限額を300万ドルに設定

□MPEG LAのホームページ(英文)
http://www.mpegla.com/
□ニュースリリース(英文/PDF)
http://www.mpegla.com/news/n_04-04-29_m4v.pdf
□関連記事
【2003年2月10日】MPEG LA、MPEG-4のロイヤリティを説明
-0.25、または0.15ドル。5万台までの免除枠も設定
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030210/mpegla.htm
【2003年11月18日】MPEG LA、H.264の共同ライセンス体系を発表
-エンコーダ/デコーダは0.20ドル。無料放送は1万ドル/年
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031118/mpegla.htm
【3月24日】地上デジタルの携帯端末向けフォーマットが「AVC/H.264」に決定
-2005年度中にサービス開始できる見通し
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040324/gdb.htm
【2003年2月5日】MPEG-4 Systemsライセンスが正式にリリース(INTERNET)
~MPEG-4のライセンスが揃う
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0205/mpeg.htm
【2002年4月1日】MPEG-4ビデオのライセンス団体、新ライセンス案を再検討(INTERNET)
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0401/mpeg.htm

(2004年5月7日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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