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松下、ハイブリッドモデル最上位の「DMR-E500H」
-400GB HDDを搭載、PCへの接続機能も


DMR-E500H
9月21日発売

標準価格 オープンプライス

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 松下電器産業株式会社は、PCとの接続機能を搭載したHDD容量400GBのハイブリッドレコーダ「DMR-E500H」を9月21日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は188,000円前後と見られる。

 DMR-E200Hの後継機と目され、DVDレコーダ「DIGA」シリーズのうち、唯一「モバイル&ホームネットワーク機能」を搭載。加えて、BSアナログチューナ、ゴーストリダクションチューナ、216MHz/12bitのDAコンバータ、SD動画(MPEG-4)録画・再生機能といった独自機能も備えている。

 ただし、同時発表の「DMR-E330H」、「DMR-E220H」が採用する2番組同時録画機能「どっちも録り」や、地上波EPGの「野球延長機能」には対応していない。

側面。春モデルでなくなったファンの出っ張りが復活 ほぼすべての端子に金メッキを施している


■ パソコンと接続してMPEG-4再生やタイトル編集が可能に

 HDD容量は400GB。光学ドライブはDVD-R8倍速、DVD-RAM5倍速の新ドライブを採用する。録画モードは従来どおりXP、SP、LP、EP(6時間)、EP(8時間)の5モードから選択でき、EP8時間モード時には、HDDからDVD-Rへ最大64倍速のダビングが可能。

 ホームネットワーク機能は、背面のEthernet端子を使い、DMR-E500HをLANに参加させる機能。別のDMR-E500HやパソコンからE500Hの操作が行なえる。

 DMR-E500H同士を接続した場合、接続先のE500H(別のE500Hからは“サーバー”として認識する)の番組(MPEG-2)を、別のE500Hで視聴可能。E500Hは最大15台程度まで増設できる。

 ただし、録画番組を再生できるE500Hは1台だけ。サーバーが視聴中だと再生は行なえない。サーバーが録画中は再生できる。

DMR-E500Hで接続先のE500Hを確認したところ IEベースのソフト「DIGA MANEGER」

 PCと接続した場合、専用ソフト「DIGA MANAGER」上で、E500H内のMPEG-4の視聴、番組(MPEG-2)のタイトル編集、JPEG表示、リモート操作、録画予約が可能になる。MPEG-4はSD動画録画で記録した番組に対応。DIGA MANEGERの対応OSは、Windows XP。Internet Explorer 6.0以上、Windows Media Player 8以上も必要となる。

初期設定。サーバーの指定は「ネットワーク」から行なう

 MPEG-4での視聴を主な用途としており、PCへの番組コピーや番組編集は不可能。録画予約も日時時刻指定に限定される。PCでのJPEG表示時には、1コマ表示、スライドショー、画像回転などが行なえる。サムネル表示も行なえず、PCで指定した画像回転もE500Hに反映されない。

 ただし、同日発表の富士通のFMV冬モデルのうち、MediaStage SE/LEを搭載したモデル(FMV-DESKPOWER H/T/LX/CE、FMV-BIBRO NX、FMV-BIBRO NB/TV)では、松下電器が10月下旬に配布する「MediaStage Premium Edition」にアップグレードすることで、E500HのMPEG-2映像を再生する機能を付加できる。

 E500Hは、デジタル機器の相互接続を目指すDLNA(Digital Living Network Alliance)」のガイドラインを採用している。

【9月9日追記・訂正】初出時に対応機種を「FMV-DESKPOWER Hシリーズ」としていましたが、MediaStageを搭載したFMV冬モデル(FMV-DESKPOWER H/T/LX/CE、FMV-BIBRO NX、FMV-BIBRO NB/TV)が対応を予定しています。

 また、DMR-E200Hと同じく「ブロードバンドレシーバー」を内蔵。9月21日より本格スタートするインターネットサービス「DIMORA(ディモーラ)」に加入することで、携帯電話やパソコンから、番組情報の閲覧、録画予約、静止画の転送が可能になる。


■ SD動画録画に30fpsの「XFモード」を追加

 インターフェイスはDMR-E85Hなどの春モデルを継承。プログラムナビでの動画サムネル表示、1.3倍速早見再生、サブメニューなどがE200Hと異なる。なお、インターフェイスについて春モデルとの差異はほとんどなく、リスト表示時のプログラムナビのサブメニューに「並び替え」が加わった程度という。

プログラムナビに「MPEG-4」のタブが追加された

 ラインナップ中、唯一の搭載となったSD動画(MPEG-4)録画・再生機能は、新たに30fpsで記録するXF(エクストラファイン)モードが加わった。また、MPEG-4のプレビュー画面が廃止され、プログラムナビ上で確認できるようになった。

 画質面では、春モデルに続き「NEWディーガエンジン」を搭載。さらに、216MHz/12bitのDAコンバータを採用し、「インテグレイティッドDNRとの相乗効果で高画質を実現した」としている。なおDMR-E200Hは54MHz/10bit。

 音声DACは192kHz/24bitで、DVDオーディオのマルチチャンネル再生に対応。新DIGAでDVDオーディオ再生が可能なのはE500Hのみとなる。負荷変動に強いLow Noise&Hi-Speed Regulatorを電源に採用、さらに超低インピーダンスコンデンサーや音響用コンデンサ-を採用するなど、パーツにこだわったという。

 また、Audio RECボリュ-ムとOSDレベルメ-タ-も装備した。外部入力の音声に対し、記録音量を細かく調整できる。

前面の左扉内 右扉内

E200Hに続きジョグシャトルを採用。新DIGAではE87H以外すべてに搭載

 リモコンにはE200H譲りのジョググシャトルを採用。カードスロットはPCカード、SDメモリーカードのダブルスロット。DV入力も備えている。

 入力端子は、S映像×3、コンポジット×3、アナログ音声×3。出力はD2×1、光デジタル×1、S映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2、5.1ch出力×1、光デジタル音声出力を装備。すべて金メッキ端子となっている。外形寸法は430×302×79mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5kg。

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040908-2/jn040908-2.html
□製品情報
http://panasonic.jp/dvd/products/e500h/spec/01.html
□MediaStage Premium Editionアップグレードについて
http://panasonic.jp/support/software/mediastage/prod/pe/info.html
□関連記事
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030714/pana1.htm

(2004年9月8日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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