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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社東芝は、ハイブリッドレコーダ「RDシリーズ」のフラッグシップモデル「RD-X5」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は17万円前後の見込み。
「RD-X4/X4EX」の後継モデルとなるハイブリッドレコーダ。業界最大となる600GBのHDDを搭載するほか、「RD-XS53/43」と同様に地上波ダブルチューナ/エンコーダを内蔵。各チューナには、新たにゴーストリダクション機能も装備。これにより、2番組を同時に録画する「W録(ダブロク)」機能が高画質に利用できるという。
さらに、BSアナログチューナも搭載。RD-XS53と同様に「スカパー !連動機能」も備えており、CSデータ端子を備えたチューナと接続することで、DEPGを利用した番組予約が行なえる。CSチューナ側の予約は不要で、X5の電源OFF時に「入力3」に接続したチューナの映像をスルー出力する機能も備えている。 最大の特徴は、DVD-RメディアへのVRモード録画が可能になったこと。これにより、CPRMに対応したDVD-Rメディアに、コピーワンスコンテンツが録画できる。さらに、二ヶ国語音声の記録や、1フレーム単位のチャプタ分割、プレイリスト編集・再生、番組名やサムネイル画像の書き換えなどにも対応。同社は「コピーができないコピーワンスコンテンツの記録には、DVD-RWやDVD-RAMよりも、DVD-Rの方がコスト的にも向いている」と説明している。 カートリッジ対応。 ドライブの書き込み速度は、DVD-Rが8倍速、DVD-RAMが5倍速、DVD-RWが4倍速にそれぞれ高速化。同社はドライブのメーカーを非公開としているが、「非常に安定したドライブを採用している」とのこと。
EPGは、10月に発売される「RD-XS34」と同じく、Ethernet経由のEPG「iNET」と、地上アナログ放送波から受信した「ADAMS」を組み合わせた「WEPG」を採用。 ADAMSからは地上アナログ放送とBSアナログ放送、iNETからはスカパー! やCATVの主要チャンネル、BSデジタルの番組情報を受信・表示する。なお、受信方法はユーザーが選択でき、例えばインターネット接続環境がある場合はiNETからのみでもすべての番組表データを受信できる。
また、PCとの連携機能「ネット de ナビ」も強化。新たに、X5に録画した番組をEthernet経由でPCで試聴できる「ネット de モニター」機能を搭載した。PCでの試聴にはQuickTimeを利用。伝送に使用する映像フォーマットはMPEG-1で、解像度を180×120ドット~1,080×720ドットまで9段階に設定可能。平均ビットレートは1.0/1.7Mbpsの2種類から選べるほか、バッファリング時間も3秒~8秒に設定できる。
なお、Ethernet経由で試聴できるコンテンツはX5に録画されたものだけで、コピーワンスコンテンツの試聴はできない。さらに、ネットワークで試聴中に、X5で別のコンテンツを再生したり、録画したりすることはできない。同社では「ネット de リモコンの機能を拡張して、今現在のX5の状態をモニターできるようにしたというイメージ」と説明。また、ネットワークのセキュリティ面でも「詳しい内容はまだ固まっていないが、従来モデルよりは強化される」という。
画質・音質面では「X4(EX)とほぼ同等のクオリティを持っている」(同社)としており、「アドバンスト・リアル・シアター・モード・プログレッシブ回路」を搭載。ビデオ用にアナログ・デバイセズ製の12bit/216MHz、音声用にTIの192kHz/24bit DACをそれぞれ採用。録画・再生時に利用できるDNRも備えている。ほかにも、ヘアライン仕上げのリアステンレス鋼板、非磁性ステンレス、HDDの振動を抑える改良型インシュレータなど、高品位なパーツを使用したという。
入力端子は、D1、DVを各1系統、S映像、コンポジット、アナログ音声を各3系統用意。出力端子はD2、コンポーネント、光デジタル音声、同軸デジタル音声を各1系統。S映像、コンポジット、アナログ音声を各2系統備える。
外形寸法は430×338×78mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7kg。XS53/XS43/XS34と同様のデザインを採用した液晶付きGコード予約対応リモコンが付属する。
■ CPRM対応の8倍速DVD-Rメディアも発売
また、RD-X5でコピーワンスコンテンツを録画できる、CPRMに対応した8倍速DVD-Rメディアも発売する。5枚組みモデルの製品は「RD-RVR120P5」で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,000円前後。なお、10枚モデルも順次発売され、こちらの予想価格は5,000円前後となっている。 コピーワンスコンテンツの記録以外にも、フレーム単位での編集や二ヶ国語放送の録画など、DVD-RAM/RWのVRモードと同等の機能が利用可能。VRモードで記録したDVD-Rメディアは現在のところRD-X5でしか再生できないが、「PC用のDVD再生ソフトで、DVD-RのVRモードの再生に対応したものが近いうちにリリースされる」(同社)としている。
(2004年9月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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