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【CEATEC 2004 会場レポート 5】
ビクターがMiniDV対応の3in1レコーダなどを参考展示


会期:10月5日~9日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円



■ ビクターはMiniDV対応の3in1レコーダなどを出展

MiniDV&HDD&DVDビデオレコーダ

 D-ILAリアプロジェクションテレビやスーパーハイビジョンなど、意欲的な展示を行なっているビクター。DVDレコーダ「快録LUPIN」のシリーズ展示に加え、MiniDVテープデッキとHDD、DVDドライブを搭載した3in1レコーダ「MiniDV&HDD&DVDビデオレコーダ」が参考出品されている。

 通常のHDD/DVDレコーダとして利用できるほか、DVカメラで撮影した映像をHDDに取り込んで編集、DVDにできるのが特徴。従来のDVDレコーダでもDV入力を装備し、DVの取り込みが行なえる製品もあるが「DVデッキがあったほうがわかりやすいという意見も多い」という。

 DVデッキからHDDへのダビングを行なうことで、データの編集なども容易となるため「いままでDVテープを“撮ったまま”だったユーザーにも、編集やDVD化などで活用して欲しい」という。発売時期や価格については未定で、DVDドライブの種類やi.LINKの有無などの詳細は非公開だが、「早期の製品化を目指したい」とのこと。

 また、Microdrive対応のCFカードスロットを搭載したハイブリッドレコーダも参考展示。同社が11月より発売予定のMicrodrive対応のMPEG-2ビデオカメラ「Everio」で録画したMPEG-2映像をHDDにコピーし、レコーダ上で編集してDVDにダビング、といった用途を考えているという。

 Microdriveへの番組録画は「検討はしているが、基本的にEverioとの連携して使うという利用イメージ」とのこと。SDメモリーカードスロットやメモリースティックスロットも装備しており、製品化については「現在検討している段階」という。

Microdrive対応のハイブリッドレコーダも参考展示 Microdriveのほか、SD/MMCやメモリースティック、xD-Pictureカード対応スロットも用意


■ Dual Layer DVD-Rの市場投入は近い?

Dual Layer DVD-Rや16倍速DVD-Rメディアが大量に参考出品

 RWPPIのブースでは、Dual Layer DVD-Rメディアをマクセルや三菱化学メディア、TDK、ビクター、RiTEK、PRODISCなどが参考出品している。パイオニアのDVDプレーヤーを利用した再生デモなども行なわれており、規格策定/製品化の近さが伺える。

 また、16倍速DVD-Rや6倍速DVD-RWについても各社がメディアを参考出品している。

 DVD-RW/ROMを1枚のディスクに混在させたRW/ROM Hybrid Discもビクターとパイオニアが参考展示。DVD-RWのリーダエンボス形成に用いるマスタリング技術を応用、RW部とROM部の物理的な再生互換性を確保している。

 ROM部分にゲームコンテンツを収録し、RW領域にゲームのセーブデータを記録するといった用途を想定。DVDフォーラムでの規格化などは進んでいないが、量産技術については既に目処が立っており、Hybrid Discを求めるアプリケーション側の機運が高まれば製品化も見込まれるという。

RW/ROM Hybrid Discが参考展示 RW/ROM Hybrid Discの解説


■ 日立は「次世代HDDレコーダ」技術を展示

次世代HDDレコーダ

 日立のブースではHDDレコーダ用HDDを最適するミドルウェアについてデモが行なわれており、「次世代HDDレコーダ」を展示している。

 HDDのファームウェアレベルでなく、OS以上のアプリケーション層でデータ転送のスケジューリングを最適化することで、HDDのアクセス性能を向上させるもの。LinuxやiTRONなどOSを選ばずに応用可能という。

 最大7ストリームのハイビジョン映像同時出力や、iVDRなどのリムーバブルメディアへの高速ダビングなどの用途を想定している。

ミドルウェアでHDDの動作を最適化 MicrodriveやiVDRにも適用可能


■ MCE対応キャプチャカードなども出展

「μPD61153/4」搭載リファレンステレビキャプチャカード

 NECエレクトロニクスのブースでは、3次元Y/C分離チップを内蔵したMPEG-2エンコーダ「μPD61153/4」を展示。リファレンスカードも出品された。

 1チップ化により低コスト化を実現したほか、Windows XP Media Center Edition(MCE)用のデバイスドライバも用意されるという。既にサンプル出荷を開始しており、年内には同チップを採用した製品のリリースも見込まれる。

 日商エレクトロニクスのブースもViXS製のMPEGエンコーダ「XCODE2」を利用したMCE用テレビキャプチャカードのデモが行なわれている。

 XCODE2は「VAIO type X」にも搭載されているMPEGエンコーダ。同カードでは1枚のPCIカードに2系統のチューナを装備して、MCEのダブルチューナ機能を利用した2番組録画が可能となるという。

XCODE2搭載のデュアルチューナテレビキャプチャカード デュアルチューナカードのデモ

□関連記事
【4月13日】NECエレ、ドルビーデジタル対応のMPEGエンコーダチップ
-3次元Y/C分離も内蔵し、実装面積低減や低コスト化を実現
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040413/necel.htm


■ その他

東芝松下ディスプレイテクノロジーは32型のOCB液晶を参考出展。量産開始した23型とあわせて応答速度の速さなどをアピールしている 東芝松下ディスプレイの3.5型有機EL。解像度は320×240ドット ルミレッズ・ライティングはQUALIA 005に採用されたLEDバックライト「LUXEONバックライト」を展示
カシオは同社のHAST技術を利用した5.5型QVGA液晶を参考展示。携帯AVプレーヤー向けという ソニーの「HMP-A1」の液晶もカシオ製 ORIONのVHS一体型DVDレコーダ「DVD-RW/VRXH」。DVD-R/RWの録画に対応し、タイトル編集やシーンカット、チャプターマーク、タイトル名変更などが行なえる
東芝はMEMS技術を利用した「MEMS光マイクロフォン」を出展。シリコンチップ上に形成した振動板の反射光の光強度の変化から振動振幅を検出するという 三菱マテリアルは家庭のコンセントからデジタル音声の送受信を行なうデモンストレーションを実施

□CEATEC JAPAN 2004のホームページ
http://www.ceatec.com/

(2004年10月8日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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