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アニメ・ゲームなどの総合展示会「東京国際エンタテイメントマーケット」
-PSPの体験コーナーやHD DVDで観る超高画質アニメ
-「スチームボーイ」のDVD化、本当に動く「ハウルの城」も


会期:10月22日~24日(22日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ 3~6ホール

入場料:1,000円(中高生500円、小学生以下無料)


 日本が世界に誇るコンテンツ産業として、アニメ、ゲーム、コミック(出版)、おもちゃなどの各企業が一同に会する「東京国際エンタテイメントマーケット2004」(略称:エンタマ2004)が22日、幕張メッセで開幕した。会期は10月22日から24日まで。

会場の様子

 エンタマ2004は、23日に開幕する東京国際映画祭に併催する形で開催されたコンテンツマーケット。カンヌやミラノの国際映画祭では各国のバイヤーがフィルムの交易を行なうマーケットが併催されているが、東京国際映画祭には同種のイベントが存在せず、「製作委員会方式で作られる日本の映画やアニメは、誰と話をすればビジネスが成立するのかわかりにくい」という国内外のバイヤーからの意見を受けて、今年初めて開催された。

 第1回ながら、参加企業は約120社と多く、業界もコミック、アニメ、ゲーム、映画、おもちゃと多岐に渡る。なお、バイヤーや業界関係者が商談も行なうBtoB向けイベントではあるが、23日と24日は各ブースで製作者や声優などを招いてのイベントが多数行なわれる。また、ゲームの試遊台も用意されるなど、アニメやゲームの最新作品に触れることができる一般向けイベントの側面も持っている。目標来場者数5万人。


■HD DVDプレーヤーで超高画質アニメを体験

HD DVDのブース

 注目はHD DVDのブースが設置されていることで、三洋と東芝のHD DVDプレーヤーが参考展示されている。どちらも「CEATEC 2004」で展示されたものと同じで、H.264とVC-1のデコードに対応している。

 また、ホームシアターコーナーも用意しており、リアプロジェクションテレビとHD DVDプレーヤーを組み合わせて、HD映像のデモ上映を行なっている。使用しているリアプロは米国で発売している50インチのDLPモデルで、HD2+/1,280×720ドットのDMDチップを搭載している。

三洋のHD DVDプレーヤー試作機 東芝のHD DVDプレーヤー試作機 超高画質アニメが体験できるホームシアタールーム

HD DVDで上映している作品一覧

 上映しているコンテンツは宇多田ヒカルや矢沢永吉らのミュージッククリップに加え、エンタマ2004らしく「人狼 JIN-ROH」や「イノセンス」などのアニメも用意。さらに、東芝エンタテイメントの「The SOULTAKER」や、劇場用作品「新暗行御史」などの最新アニメのプロモーション映像も上映。いずれもフィルムからH.264/VC-1フォーマットのHD映像にエンコードしたもので、DVDとはワンランク違うハイクオリティな映像が楽しめる。

 なお、同イベントにブースを出展した理由について担当者は「コンテンツ事業者に対して、HD DVDという規格の認知拡大を行なうため。また、アニメファンは映像や音声にこだわるユーザーが多いので、次世代フォーマットならではの魅力を感じてもらいたいと思い、参加した」と話していた。


■PSPにじっくり触れられるイベント?

 ソニー・コンピュータエンタテイメント(SCEI)のブースでは、携帯ゲーム/AVプレーヤー「PSP」の実機を30台近く用意。実際に手に取って遊ぶことができる。

SCEIのブース PSPの実機で遊べる

 PSPの一般公開は9月24日から行なわれた「東京ゲームショウ2004」が最初だが、来場者が多く、待ち時間も長かったゲームショウに比べ、22日はビジネスデーということもあり、試遊機を余裕を持ってプレイすることができた。23日からの人手にもよるが、PSPをじっくり遊んでみたいという読者にとっては穴場的なイベントになるかもしれない。

 プレイできるゲームはカプコンの「ヴァンパイア クロニクル」、セガの「ぷよぷよフィーバー」、ハドソンの「煉獄」、バンダイの「ルミネス」、SCEIの「どこでもいっしょ」、「みんなのGOLF ポータブル」、コナミの「METAL GEAR AC!D」、光栄の「真・三国無双」、ナムコの「ことばのパズル もじぴったん大辞典」、「新リッジレーサー(仮称)」。なお、試遊機はスタンドアローンで動作するタイプで、液晶のコーティングが変更されるなど、東京ゲームショウ2004の時よりバージョンアップされている。

液晶の品質は上々 PSPのスペック表 11月発売の薄型PS2「SCPH-70000」も展示されていた


■「スチームボーイ」のDVD化が決定

「スチームボーイ」のDVD化が決定

 バンダイビジュアルのブースでは、7月に公開された大友克洋氏の大作アニメ「スチームボーイ」のDVD化決定を伝えるポスターが飾られている。

 担当者によれば、発売日は2005年の4月14日。通常版(3,990円)とメモリアルボックス(10,290円)の2種類を用意し、メモリアルボックスには本編ディスクに加え、3枚程度の特典ディスクが付属する予定だという。そのほかの特典や、音声・映像の仕様については未定。クオリティの高い映像が話題となった作品だけに、DVDの仕様も気になるところだ。

 同社のブースでは、ほかにも「機動戦士ガンダムSEED」の特別版DVD「機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション」の展示や、11月26日にDVD第1巻が発売される「トップをねらえ2!」の紹介が行なわれている。

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 「トップをねらえ2!」のプロモーション映像も観ることができる 最も力が入っていた展示は、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」だった。こちらのDVD化にも期待したい

□「スチームボーイ」の公式サイト
http://www.steamboy.net/
□DVD化情報
http://www.steamboy.net/news/
□関連記事
【10月6日】DVD「トップをねらえ2!」の完成披露試写会が開催
-福井裕佳梨がコスプレで登場。「真綾お姉さま萌え!」
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【9月6日】ガンダムSEED、スペシャル版DVDの発売記念イベントが開催
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■DVD関連の展示も多数

 そのほかにも、新作DVDの展示が各社のブースで行なわれている。コナミのブースでは、フィギュアとアニメDVDをセットにした新商品「フィギュアニメ」を提案。第1弾「おとぎ銃士 赤ずきん」のフィギュアを展示している。同梱するDVDに収録するアニメはマッドハウスが制作する。

 「従来はアニメDVDの特典としてフィギュアが付属することが多かったが、フィギュアを主とし、アニメはオマケという位置づけ。フィギュアから連想する世界観やストーリーをアニメ化している」とのこと。同社では24日に会場で、声優の田村ゆかりさんなどを招いての「フィギュアニメ」制作発表イベントを行なう。

「おとぎ銃士 赤ずきん」のフィギュア。装飾品を含めて非常に造型が細かく、クオリティが高い コナミのブースでは他にも、ワンダーフェスティバルでも話題となった「メカ娘」フィギュアなどを展示している

東宝では、映画「ゴジラ」の生誕50周年を記念した、シリーズ全27作品を収録した30枚組みのDVD-BOX「GODZILLA FINAL BOX」を展示。2005年4月22日発売で、価格は99,750円。同梱される、ソフトビニール製の彩色済み「ゴジラヘッド」が注目を集めていた 松竹のブースでは、10月23日発売のDVD「CASSHERN」に関連し、映画に使われた衣装や小物などを展示している

VAPは、12月22日に発売する実写版「キューティーハニー」DVDのプロモーションとして、ハニーが着用した衣装などを展示 東映ビデオのブースでは、2005年春のDVD-BOX化が決定した日本の実写版「スパイダーマン」を紹介 アニメ魂で放送中のテレビアニメ版「To Heart Remember my memories」のDVD化もアナウンスされた。発売はジェネオンエンタテイメントで、2005年1月26日から毎月発売され、全7巻構成

ジェネオンブースの背面には、リリアン女学園の面々が大きく描かれている DVDが発売中の「ケロロ軍曹」。軍曹がいたるところに描かれた小田急バスが会場に登場。車内もケロロワールド全開だ

□関連記事
【8月23日】VAP、実写版「キューティーハニー」のDVDを12月22日に発売
-オリジナルフィギュアや特典ディスクを同梱した限定版も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040823/vap.htm
【8月2日】松竹、DVD「CASSHERN」を10月23日に発売
-音声はドルデジEX、DTS-ESなどで収録
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040802/shv.htm
【6月28日】東映ビデオ、日本の実写版「スパイダーマン」をDVD-BOX化
-全41話を収録した8枚組みで、2005年春に発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040628/toeiv.htm
【6月22日】東宝、「ゴジラ」全作品を収録した30枚組みのDVD-BOX
-着ぐるみサイズのソフビ製「ゴジラの頭部」を同梱
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040622/toho.htm


■そのほか、本当に動く「ハウルの動く城」など

会場で一際目を引いたのは、スタジオジブリの最新作「ハウルの動く城」の展示。巨大さに驚くが、良く見ると非常に精巧に作られていることがわかる。また、この城は一定時間ごとに本当に動く。どのように動くかは実際会場で見て欲しいが、かなりのインパクトがあった

10月から放送され、人気を博している「スクールランブル」。キャラクター個別のミニアルバムが発売されるなど、メディアミックス展開も進んでおり、DVD化も近そうだ 等身大/大型フィギュアの展示が多い。メーカーのブース以外にも、アニメや漫画の歴史や、製作過程などを紹介する特別展示なども行なわれている

エンターブレインのブースでは、テレビアニメ化が決定した「エマ」から、ヒロインのエマさんがお出迎え。10月から放送が開始されている「砂ぼうず」から、砂ぼうずも登場。どちらもDVD化に期待したい作品だ アニプレックスのブースでは、10月30日から放送される小学校を舞台にしたスクールコメディ「学園アリス」を紹介。同名人気コミックのアニメ化ということで、注目を集めている


□東京国際エンタテイメントマーケット2004のホームページ
http://www.entama.com/

(2004年10月22日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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