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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社レーベルゲートは17日、同社が運営する音楽配信サイト「Mora」対応のオーディオソフトとして「Sonic Stage 2.3 for Mora」の無償配布を開始した。 従来SonicStageは、ソニー製のNet MDプレーヤーやネットワークウォークマンなどにバンドルされ販売されていたが、今回Mora用のオーディオソフトとして無償公開された。ATRAC3/ATRAC3plus形式でのリッピングや、Moraからの楽曲購入などが可能。ATRAC3CDや音楽CD作成機能も備えている。対応OSはWindows 98SE/Me/2000/XP。 また、Sonic Stage 2.3 for Moraの公開にあわせて、Moraと同社が運営するWindows Media Player 10上の音楽配信サイト「MusicDrop」に新楽曲配信ルールが追加された。コンテンツ提供社が、「音楽CD作成の許可」や、「ポータブル音楽プレーヤーへの転送回数無制限」という配信ルール設定を行なえるようになった。 今回、東芝EMIがSonicStage 2.3の公開にあわせて新ルールを採用し、MoraとMusicDropで配信開始された。
早速SonicStage 2.3 for Moraをダウンロードして試用した。インストーラをダウンロードした後、必要なプログラムを個別にインストールしていく形式で、プログラムサイズは各約30~70MB。 SonicStage Ver.2.1からアップデートしたところ、従来SonicStageで取り込み、3回までのチェックアウト制限が掛けられていた楽曲も、転送回数無制限になっていることが確認できた。なお、Moraで購入した楽曲で、転送回数が指定されている楽曲については、従来どおりのチェックアウト制限となる。 SonicStageからMoraにアクセスしてみると、東芝EMIの楽曲と他レーベルの楽曲が区分けされていないので、どの楽曲が転送回数無制限でCD書き出し可能なのかわかり難い。各アルバム/シングル情報表示ページには、対応PD(ポータブルデバイス)への転送制限と、CDへの書き込み回数が記載されているので、ここで確認する必要がある。
今回は、宇多田ヒカルのシングル「誰かの願いが叶うころ」を購入。配信形式は従来と同じOMA(ATRAC3 132kbps)だ。曲をダウンロードしてプロパティを確認すると、残り転送回数は「無制限」、残り音楽CD作成回数が「10回」、ATRAC3 CD作成回数が「無制限」と表示された。 また、SonicStage 2.3から、Moraで購入した楽曲の曲名/タイトルなども編集可能となっている。CDの作成機能は従来のATRAC3 CDに加え「音楽CD作成」が追加された。SonicStage上の楽曲から、音楽CD(CDDA)を作成、CD-R/RWに書き出す機能で、従来はVAIOバンドル版でのみ搭載していた。 今回の新配信ルール採用により、音楽CD作成が許可されている楽曲の書き出しが可能になった。なお、Moraでの配信東芝EMI以外の楽曲については、CDへの書き出しが禁止されているため、利用することはできない。 東芝EMIでは音楽CD作成回数を10回に指定している。SonicStageの上部のタブ「音楽を転送する」から「音楽CDの作成」を選択すると、CD書き出しが可能。書き出したCDはCDDA(PCM)となる。書き出しを行なった後、ダウンロードした曲のプロパティを確認すると残り転送回数が9回になっていた。
現在、転送回数無制限/音楽CD作成許可を行なっているのが東芝EMIだけのため、Mora上で新ルールの曲を探すのは苦労するが、新ルールの適用により、ユーザーの利便性向上や簡易なバックアップが図れるようになったことは間違いない。 また、リッピングした楽曲については、チックイン/アウトの概念は撤廃されたといえる。今までNetMDやSonicStage利用のHDDプレーヤーのわかり難さ、扱い難さの一例として指摘されてきたが、大きな改善を見たことで、それらのハードウェアの使い勝手も向上したといえるだろう。 □レーベルゲートのホームページ (2004年11月17日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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