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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ソニーは、SD/HD映像を高画質化するビデオコンバージョンユニット「クリエーション・ボックス(Q001-CB01)」を1月29日より受注開始する。価格は525,000円。
ソニーのモノづくり復権をかけた少量少品種ブランド「QUALIA」製品として展開する。独自の映像信号処理技術「DRC-MFv2」を搭載し、入力された映像信号からより高画質な映像を出力するとともに、高画質ズームなどの操作が行なえる。 DRC-MFv2は、LEDバックライト搭載の液晶テレビ最上位モデル「QUALIA 005」にも搭載された高画質化技術。単純に画素を増やす線形補間方式とは異なり、デジタルマッピング処理を取り入れることで、質感や解像感を表現する細やかな信号を演算処理で作り出すという。
SD映像をダイレクトにHD信号に変換して出力でき、出力解像度は1,920×1,080i(1080i)と、WXGA(1,366×768p)。また、1080iのHD信号に対しても同様に1080i/WXGAの出力が可能で、「さらにリアルで奥行き感のあるHD信号に創り換える」という。 また、DRC-MFv2の機能により画質をほとんど劣化させることなく、画面の一部を最大9倍(縦/横各3倍)まで、リアルタイムに拡大できる「クリエーション・ビュー」機能も搭載している。放送中や再生中の映像を見ながら、ズームしたい部分を画面の上下、左右、斜めなどの任意の方向で選択移動して、ズームできる。 さらに、DVDやVHSなどの再生機器や、ブラウン管テレビや薄型テレビ、フロントプロジェクタなどディスプレイごとの特性にあわせて適切な映像表示を指定できる。「DRC-MFパレット」では、解像度の“くっきり感”と、ノイズ低減の“すっきり感”の2軸座標で、個人の好みや映像素材特性にあわせた画質を指定可能。 DRC-MFモードでは、ハイビジョンやDVDなど向けの[モード1]と、天気予報やデータ放送などの静止画向けの[モード2]の2つの画質モードを用意する。 入力端子はコンポーネント1(コンポーネント/アナログ音声)、コンポーネント2(D4/アナログ音声)、ビデオ1/2/3(S映像/コンポジット/アナログ音声)を装備。出力端子はコンポーネント×1と、アナログRGBを備えている。外形寸法は430×390×93.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.5kg。リモコンも付属する。
また、ケースを開くと上部に専用の拡張スロットが現われる。このスロットを利用して今後「DRC-MFv2」の新バージョンなどが登場した際に、ユニットの交換などで対応し、「環境の変化や技術革新に応じて進化する」という。 QUALIAブランドの“ナンバー01”が付与された「クリエーション・ボックス」について、ソニー副社長兼COOの高篠静雄氏は「最初に認定された製品であって、長い時間かけて開発してきた。技術者魂と執念をかけた製品。スペックだけでは表現できないものをつぎ込んだが、TVをリアルに近づける技術には終わりはない」とその画質と拡張性をアピールした。
(2005年1月12日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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