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三洋、手ぶれ補正搭載のMPEG-4カメラ「Xacti C5」
-508万画素CCD、2型液晶搭載。デザイン一新


ブロンズ

3月25日より順次発売

標準価格:75,600円


 三洋電機株式会社は、動画/静止画同時記録対応の手ぶれ補正機能搭載MPEG-4ムービーカメラ「Xacti C5(DMX-C5)」を発売する。ボディカラーは、ラグジュアリーシルバー、マニッシュホワイト、ノーブルブロンズの3色がラインナップされる。価格は75,600円で、発売日はラグジャアリーシルバーが3月25日、マニッシュホワイトとノーブルブロンズは4月8日。

左からラグジュアリーシルバー、マニッシュホワイト、ノーブルブロンズ

 「Xacti C5」は、2004年9月に発売された「Xacti C4」の後継機。CCDが1/2.7型423万画素から、1/2.5型約508万画素(総画素約526万画素)原色フィルターCCDに高画素化されたほか、デザインも一新された。また、液晶モニターも1.8型から2.0型(21万画素)に大型化されている。

 従来モデルの外形寸法69×34×108mm(幅×奥行き×高さ)、重量159g(本体のみ)/178g(電池/カード含む)から、68×23×108mm(同)、重量約145g/約164g(同)に小型・軽量化。体積は152ccから124ccとなった。

 基幹回路ブロックのSIP化、LSI化により、部品実装面積を約40%削減したほか、異形基板上に最適なパターン設計、部品配置を検討したことなどにより実現したとしている。

内部構造がわかるように作られたシースルーモデル。市販の予定はない

レンズ下にフラッシュ、底面には三脚穴も装備。レンズキャップも付属する
 デザインを「従来モデルの“親しみのあるラウンドフォルム”から、“カッティングエッジデザイン”に変更。スリム化とエッジ処理で指かかりをよく、手のひらに触れる部分は柔らかい形状にした」(同社)という。ターゲットユーザー層は、20~30歳代のアクティブな男女。

 CCDサイズが大きくなり、本体が小型化されたことに伴い、光学系も新開発。光学5.8倍ズーム(F3.5~F3.7)から、5倍ズーム(F3.5~F4.7)とズーム倍率が下がり、暗くなった。焦点距離は35mm換算38mm~190mm。スーパーマクロにより、1cm~80cm(ワイド端)まで近づいて撮影できる。

 非球面レンズ3枚5面使用の9郡12枚構成とし、アイリスモータの配列を工夫するなどにより、光学性能を落とさずに小型化を実現したとしている。従来どおり、ガルバノメータ絞りを採用し、AF速度に関しては「従来とほぼ変わらない」(同社)という。

 操作系も「REC/PLAY切替」ボタンを集中操作パネル内に配置。握ったまま親指だけで、すべての操作が直感的に容易に行なえるとしている。液晶モニターは半透過型低温ポリシリコン液晶を採用。野外でも視認性の高いという「サファイアビジョン」としている。

 Xacti Cシリーズの最大の特徴である、MPEG-4動画記録時にモードを切り替えることなく最大解像度の静止画を撮影できる機能は継承。記録メディアはSDメモリーカード。なお、動画撮影時に静止画撮影すると、従来とほぼ同じ2秒程度動画が停止する。

 動画記録形式はISO標準MPEG-4規格に準拠しており、音声はサンプリング周波数48kHz/16bitのステレオ、圧縮方式はAACで、ビットレートは128kbpsとなっている。MPEG-4の動画撮影モードは従来モデルと同様で「TV-SHQ」、「TV-HQ」、「TV-S」、「Web-HQ」、「Web-S」の5モードが用意される。

【MPEG-4記録モード】
モード解像度フレームレートビットレート
TV-SHQ640×480ドット30fps3Mbps
TV-HQ2Mbps
TV-S320×240ドット30fps640kbps
Web-HQ15fps384kbps
Web-S176×144ドット15fps256kbps

 電子式手ぶれ補正機能も継承しているが、静止画記録時には手ぶれ補正は利用できない。また、新たに手ぶれ補正に「Aモード」と「Bモード」が設けられた。手ぶれ補正をONにした場合、従来は液晶モニターの表示が手ぶれ補正を行なって切り出したサイズを表示しているため、静止画撮影ボタンを半押しすると、表示画角が広がってしまい静止画のフレーミングをやり直す必要があった。

 今回、この表示が「Aモード」となり、新設された「Bモード」では、液晶モニターに手ぶれ補正の切り出しエリア外の全体を表示し、手ぶれ補正の切り出し枠線を液晶に表示することが可能になった。

SDメモリーカードとバッテリは背面に装着する。なお、SDメモリーカードは別売 液晶モニタは2インチに大型化され、21万画素の高画素なものを採用している

 静止画記録(JPEG)は「5M-H/S」(2,592×1,944ドット)、「2M」(1,600×1,200ドット)、「0.3M」(640×480ドット)に加え、独自のアルゴリズムで記録画素を倍密化し、1,000万画素相当(3,680×2,760ドット)の静止画記録を行なうという「ピクトライズ1000」も搭載した。なお、プリプロセッサのリファインなどにより、静止画、動画とも高画質化したとしている。

 感度設定は静止画オート(ISO50~200相当)、マニュアルでISO50/100/200/400相当、動画はオート(ISO200~400相当)、マニュアルでISO200/400/800を切り替えられる。

 バッテリは従来と同じリチウムイオン充電池「DB-L20」を使用。バッテリ駆動時間は約60分(動画連続撮影時)。静止画撮影は約113枚(CIPA規格)とほぼ変わりがない。同梱のドッキングステーションを使用することで、本体充電、パソコンへのデータ転送、映像(コンポジット/S映像)/音声出力や、付属のリモコンでの操作も可能。パソコンとの接続はUSBで行ない、ドッキングステーションに加え、接続アダプタも使用できる。

ドッキングステーションを同梱。でPCとの連携や充電、テレビ出力などが行なえる。テレビ出力はS映像出力もサポートする

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0503news-j/0301-1.html
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(2005年3月1日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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