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ソニーは、1080i記録が可能な民生用HDカメラの第2弾として、小型・軽量化を実現した「HDR-HC1」を7月7日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は18万円前後の見込み。
既存のミニDVテープにHD映像を記録する「HDV」規格に対応した民生用ビデオカメラ。DV(480i)に加え、解像度1,440×1,080ドットの、1080/60i映像を録画できる。なお、同社は民生用HDVカメラとして2004年10月に「HDR-FX1」をリリースしているが、「HDR-HC1」は「手に届くハイビジョン、ハイビジョンを当たり前に」をコンセプトとしており、「手に届く価格」、「家族が使える小型サイズ」などを実現したという。
外形寸法は71×188×94mm(幅×奥行き×高さ)で、本体のみの重量は約680g。付属のバッテリ(NP-FM50)を接続した撮影時の重量は約780gとなっており、FX1の151×365×181mm(同)、本体のみで約2kgと比較すると、大幅な小型・軽量化を実現した。また、価格もFX1の40万円前後と比較し、半額以下の18万円前後となっている。
HC1用に独自開発した1/3型の原色297万画素の単板CMOSセンサを搭載。動画撮影時の有効画素数は16:9で198万画素、4:3で149万画素、静止画撮影時は16:9で207万画素、4:3で276万画素となる。 また、HDVモードの信号処理用には、FX1と同じ「HDコーデックエンジン」を搭載。CCDとCMOS、レンズの違いなどはあるものの、「光量が豊富な場面では、FX1と同等の高画質なMPEG記録ができる」としている。 また、撮影したHD映像を本体での再生する際に、1080iを480iにダウンコンバートする機能も搭載。本体のi.LINKやD1/3端子(特殊コネクタ)からSD画質のテレビに表示できるほか、PCやDVDレコーダへのダビングも可能。さらに、6月発売のスゴ録シリーズのフラッグシップモデル「RDZ-D5」と組み合わせると、i.LINK経由でHD映像をHDDにダビング可能。テープの頭だしからダビングまでを自動で行なう「おまかせHDV/DVダビング」機能も利用できる。
同社はこれらの特徴について「映像にこだわる人だけのものだったHD撮影を、普通の家庭でも楽しんでもらいたい。また、現在ハイビジョンが見られない家庭でも、テレビにD3/4端子やコンポーネント、HDV対応のiLINK端子があれば、撮影した映像を高画質で楽しめることなどを訴求していきたい」としている。
静止画撮影にも対応しており、4:3では最大1,920×1,440ドット、16:9では1,920×1,080ドットまでのJPEG画像を、内蔵スロットに挿入したメモリースティックデュオに保存できる。また、撮影済みの動画から、1,440×810ドットの静止画を切り出すことや、動画撮影中に同解像度の静止画を同時記録することもできる。 レンズは光学10倍ズームのカールツアイス「バリオ・ゾナーT*」を採用。焦点距離は35mm判換算でテープ記録時(16:9)41~480mm、4:3で50~590mm、メモリ記録時は16:9で40~400mm、4:3で37~370mm。明るさはF1.8~2.1。新アクティブイメージエリア方式の電子式手ブレ補正も備えている。また、2倍(VCL-HG2037Y/18,900円)と、0.7倍(VCL-HG0737Y/18,900円)のテレ/ワイドコンバージョンレンズも同時発売する。 レンズにはマニュアルフォーカス/ズームリングを備え、画面中央を約2倍に拡大する「拡大フォーカスボタン」や、画像の輪郭を強調させ、ピントの判断をし易くする「ピーキング機能」なども装備。シャッタースピードの変更やソフトスキントーン、ヒストグラム表示、ゼブラ、ショットトランジション、マイクレベル、WBシフト、AEシフトなども利用できる。
マイクはレンズの胴鏡の上面に設置しており、マイクカプセルを4つ備えたマイクブロックを構成。ステレオ感と前方への指向性を向上させたほか、マイクアンプの性能を改善し、暗ノイズS/N比が向上したという。なお、5.1ch音声の録音はサポートしていない。 液晶モニタは2.7型ワイドの12.3万画素。タッチパネルとなっており、液晶横に撮影用の録画、ズームボタンを装備する。ビューファインダーは0.54型ワイドで、25.2万画素。 ほかにも、スーパーナイトショット撮影機能や、ポップアップ式のフラッシュなどを装備。入出力端子としてi.LINK(4ピン)、コンポーネント出力としてD1/3端子(特殊コネクタ)、コンポジット入出力(特殊コネクタ)、S映像入出力(別売AVケーブル使用)などを用意。USB端子も備えているがビデオクラスには対応しておらず、JPEG画像の転送のみの利用となる。
バッテリはインフォリチウムMシリーズに対応し、付属のNP-FM50を利用した際の連続撮影時間は約80分。別売の大容量バッテリ「NP-QM91D」を利用すると、約5時間5分の撮影が可能。同日には本革製のソフトケース「LCS-HCE」(7,035円)とハードケース「LCH-HCE」(21,000円)も発売される。
□ソニーのホームページ
(2005年5月17日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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