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違法に音楽ファイルを公開した個人が損害賠償支払い
-レコード協会発表。和解金額は一人平均48万円


7月6日発表


 社団法人日本レコード協会(RIAJ)は6日、会員であるレコード会社5社が、ファイル交換ソフトを利用して音楽ファイルを不正にアップロードしていた個人ユーザー5名と個別に交渉を行ない、損害賠償金の支払いなどにより和解したと発表した。

 各社は、昨年より「プロバイダ責任制限法」第4条第1項に基づき、ISP 13社に対してユーザー44名の氏名、住所等の情報の開示を請求。開示されたユーザーとレコード会社が損害賠償に関して交渉し、和解に至った。

 レコード会社の代理人弁護士との面談では、違法なファイル交換が音楽産業に重大な損害を与えることを説明。各ユーザーからは反省と謝罪の言葉が述べられ、今後同様の権利侵害を行なわないという誓約書が交わされた。和解金額は一人当たり平均48万円。ただし、今後の侵害行為に対しては、より厳しい法的措置もあるとしている。

 これまで、ISPに情報公開が要求されているユーザーは44名。開示された9名のうち8名と交渉を行なってきたが、和解に至っていない3名とは現在も交渉中。

 RIAJは、ファイル交換ソフトを利用した不正な音楽ファイルのアップロードに対して、昨年3月よりインスタントメッセージを利用した警告を始めており、現在までの送付数は700万通を超えている。


□RIAJのホームページ
http://www.riaj.com/
□ニュースリリース
http://www.riaj.com/release/2005/pr050706.html
□関連記事
【2004年12月27日】ファイル交換ソフト違法利用者へ、3回目の情報開示請求
-対象者は計44人に、計13社のISPへ請求
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041227/riaj2.htm
【2004年12月8日】ファイル交換ソフト違法利用者へ、2回目の情報開示請求
-レコード会社7社がISPへ請求。対象者は計30人に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041208/riaj.htm
【2004年11月16日】レコード会社7社、ファイル交換ソフト違法利用者の情報開示請求
-音楽ファイルを公開した12人の氏名などの開示をISPに要求
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041116/riaj.htm

(2005年7月6日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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