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日本ビクター株式会社は5日、1,920×1,080ドットフルHD解像度のプロジェクションテレビ用D-ILAデバイス「0.7インチ フルハイビジョン“D-ILA”デバイス」を開発、8月から量産すると発表した。
D-ILA(Direct-Drive Image Light Amlifier)」は、ビクター独自開発のLCOS(Liquid Crystal on Silicon:反射型液晶)チップ。0.7インチフルHDデバイスは、同社が従来より販売しているリアプロジェクションテレビ用の720pデバイス(1,280×720ドット/92万画素)と同サイズの0.7インチで、フルHD解像度(207万画素)を実現している。 なお、デバイスはフロントプロジェクタにも応用可能だが、8月に量産開始するのはリアプロジェクション用。同社では、1月のCESで0.7インチデバイスを採用した61/70型フルHDリアプロテレビを発表、今秋の発売を予告していた。北米市場ではさらに50インチ台の製品も加え3モデルをラインナップし、9月に発売予定という。日本市場での展開については「年末商戦に向けて発売予定」としている。
従来同社で量産し、フロントプロジェクタなどで採用していたフルHDデバイスは0.82インチ。0.7インチフルHDデバイスの開発により、従来のリアプロ用デバイスと同サイズとなり、生産設備と製造プロセスを共通化。信頼性の確保と、生産効率向上によるコスト抑制を両立するという。 また、明るさが求められるリアプロテレビ用に、高い反射率を実現する新反射画素平坦化技術を採用。D-ILAデバイスの特徴である高開口率と合わせて、画面の隅々まで明るくなめらかな映像を実現するという。 液晶モードは垂直配向液晶で、配向膜は光安定無機配向膜。画素ピッチは8.1μm、開口率は89%、デバイス単体のコントラストは5,000:1。液晶分子の配高方向をそろえる制御技術を改良し、デバイスに起因する色付きノイズ(ディスクリネーション)の発生要因を大幅に低減させている。 □ビクターのホームページ (2005年8月5日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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