◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
松下、新液晶採用の720pプロジェクタ「TH-AE900」
-1,100lm/コントラスト比5,500:1の両立を実現


TH-AE900
10月7日発売

標準価格:オープンプライス


 松下電器産業株式会社は、液晶/DLPプロジェクタで世界初となる、輝度1,100lmとコントラスト比5,500:1を両立させた液晶プロジェクタ「カジュアルシアター TH-AE900」を10月7日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は24万円前後の見込み。月産台数は1,800台。

 TH-AE900は、同社が2004年10月に発売した液晶プロジェクタ「TH-AE700」の後継機。AE700同様、0.7型1,280×720ドット液晶パネルを3枚搭載し、ランプは130W UHMを使用している。

ダイナミックアイリス機構
 AE700からの最大の変更点は、開口率を向上させた新開発液晶パネルを採用したことと、統合型高画質デジタルシステムが新「シネマワークス」になったこと。

 これにより輝度1,100lmを実現し、同社独自技術のシーン連動の絞り制御「ダイナミックアイリス」も一新したことで、コントラスト比5,500:1(「ダイナミックアイリス」ON時)を両立させた。

 同社では、「1,100lm以上の液晶、DLPプロジェクタとして世界初の高コントラスト」としている。

リモコン
 また、業界で初めて、接続されたDVD、AVアンプ、照明、電動スクリーンなどのホームシアター機器も操作できる「オールinワンリモコン(ラーニング機能付)」が付属する。映像機器の「機器コード」を選び操作するプリセット式に加え、ユーザーが学習させることも可能。対応メーカー数は30社、最大8機器の操作が可能となっている。また、バックライトパネル表示付きで、暗い場所でも設定時の操作ガイドやリモコンの状態の確認ができる。

 3年目を迎えるハリウッドでの画質チューニング活動でも、AE900では著名なカラーリストのDavid Bernstein氏とのカラーチューニングをはじめ、多くの映画関係者との交流を通じ、映画制作者の意図までも考慮した「進化したハリウッド画質」を実現したとしている。

 AE700で初搭載された、1/60秒ごとに絞り/光源ランプの光量/ガンマデータも連動させて制御するシーン連動型絞り機構も、新「ダイナミックアイリス」に一新。「ダイナミックアイリス」の可変レベルを拡大することで、1,100lmの高輝度化とともに、黒の輝度レベルを半分以下にし、「引き締まった黒を実現暗いシーンから明るいシーンまで、繊細でありながら、“スナップ”の効いた映像を楽しめる」としている。

 さらに、水晶複屈折の技術を応用し、画素をスクリーン上にすきま無く配置する独自技術「スムーススクリーン」も、新「スムーススクリーン」に改良。新開発のパネル駆動方式の採用により、ラインフリッカーによるちらつきを抑えるとともに、新工法によるプリズムや水晶板の表面加工により、光学系での乱反射をさらに低減させている。

光学系ユニット

 そのほかに、他色に影響を与えず、特定色を補正する「シネマカラーマネジメント」も利用できる。リモコンで、GUI画面で確認しながら調整が行なえ、ユーザー自身で操作できる色調整範囲がAE700の8倍に拡張されている。

 さらに、画面特性や隣接する画素の輝度差に応じて、映像信号の縦横のみならず、斜めの輪郭部も違和感なく補正するという「ダイナミックシャープネスコントロール回路」や、映画ソフトを高品位に再生するというI/P変換技術「デジタルシネマリアリティ」に加え、「シネマ1」、「シネマ2」、「シネマ3」、「ビデオ」、「ナチュラル」、「ノーマル」、「ダイナミック」の7種類の映像モードなどもAE700から継承している。

 また、2倍光学ズームレンズとレンズシフト機能を搭載し、100型投写時の投写距離は約3m~6mまで対応。レンズシフト機能により、水平方向に最大で投写画面サイズの約25%分、垂直方向には約63%分をシフトすることが可能。シフト操作は、本体前面のジョイスティックを利用するなど、AE700で好評だった機能を引き継いでいる。

 さらに、ファン騒音を抑えるため、ファンの数を削減するなど、一層の静音化を図った。これによりランプモードが「エコノミー」時で25dB(AE700は26dB)、ランプモード「ノーマル」時で業界最小という29dB(30dB)を実現している。

 映像入力端子はHDMI、D4、コンポーネント(RCA)、コンポジット、S映像、アナログRGB(D-sub 15ピン)を各1系統搭載。480i/576i/480p/576p/720p/1080iに対応する。

なお、AE700で搭載していたトリガー端子に代わり、RS-232C端子を1系統装備している。外形寸法は335×270×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量3.6kg、消費電力は180Wで、AE700から変更されていない。

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050909-1/jn050909-1.html
□製品情報
http://panasonic.jp/theater/projector/index.html
□関連記事
【9月4日】【IFA 2005】エプソン、松下、日立から720pプロジェクタの新製品
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050904/ifa04.htm
【2004年10月22日】【大マ】ついにレンズシフト対応のカジュアル・シアター
~熟成された画質と高い設置自由度 松下電器「TH-AE700」~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041022/dg40.htm
【2004年9月2日】松下、世界初のシーン連動型絞り搭載の液晶プロジェクタ
-「AE700」。HDMI/光学2倍ズーム/レンズシフトを装備
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040902/pana.htm

(2005年9月9日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.