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Dolby Laboratoriesは8日(現地時間)、次世代光ディスク向けの音声技術「ドルビーTrueHD」を米国の展示会「CEDIA 2005」において発表した。 ドルビーTrueHDは、Blu-ray DiscやHD DVD向けの音声技術で、DVDオーディオで採用されている「MLPロスレス」の機能拡張版。Blu-ray DiscやHD DVDに使用される場合にのみTrueHDの呼称が使われる。HD DVDでは必須規格となるほか、Blu-rayではオプショナル規格となる。なお、MLPロスレスの呼称は、今後もDVDオーディオには使われる。 最大ビットレートが9.6Mbpsから18Mbpsに向上し、24bit/96kHzで8ch再生もサポートする。次世代光ディスクでは最大8chだが、技術的には最大32chまでの拡張が可能。ビット単位までオリジナルに忠実な再生が行なえるというサラウンドにより、HDの高精細映像がより完全なものになるとしている。 TrueHDデコーダが搭載されたプレーヤーで再生が可能で、HDMIもサポート。ただし、HDMIやIEEE 1394などデジタル接続においての伝送規格が策定されていないため、AVアンプ側でデコード可能になる時期は、プレーヤーの市場導入より遅くなると同社は予想している。 ドルビーデジタル(DD)と同様のダイナミックレンジコントロールや、ダイアローグノーマライゼーション機能も利用できる。次世代光ディスクプレーヤー以外のAV機器や自動車、PCにも採用される予定。 CEDIAの同社展示ブースでは、ドルビーTrueHDに加え、同じく次世代コーデックである「ドルビーデジタルプラス」(DD+)も紹介。 DD+は、DDの拡張版と位置づけられており、聴覚心理に基づいたLossy(不可逆)なコーデックという点では従来のDDと共通。チャンネル数は7.1chが基本となる。
□Dolby Laboratoriesのホームページ(英文) (2005年9月13日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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