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社団法人日本映像ソフト協会(JVA)は9日、2005年上半期(1月~6月)の統計調査結果を発表した。ビデオソフトの総売上は1,477億8,500万円となり、前年同期比84.2%と大きく減少した。この金額は、上半期では2004年、2003年に続く歴代3位となる。 売上減の最大の要因は、ビデオカセットの売上が126億3,400万円で前年同期比40.3%、数量が同44.9%と半減したこと。売上金額の84.3%を占める「レンタル店用」の売上は106億4,700万円で、同40.1%だった。 さらに、市場を牽引してきた販売用DVDビデオの売上も1,023億5,500万円で前年同期比88.6%、数量が同89.5%と大きく減少した。DVDビデオ全体も売上が1,351億5,100万円(同93.7%)となり、DVDビデオが発売開始された1996年以降で初めて前年同期を割り込んだ。 ビデオソフト全体を販売用とレンタル用、その他・業務用に分けると、販売用の売上が1,040億200万円で、全体の70.4%。レンタル用が426億2,000万円で28.8%、その他・業務用が11億6,300万円で0.8%。前年同期に比べ販売用の割合がやや増えたが、売上金額の前年同期比では、販売用が86.7%、レンタルが78.2%、その他・業務用が93.7%といずれも下回った。 レンタル用では、DVDビデオの売上が75%を占め、前年同期における構成比51.3%を大きく上回った。レンタル用DVDビデオの売上は319億7,300万円で前年同期比114.4%と成長。しかし、前期や前年同期の200%に近い成長率には及ばないことから、「レンタル店におけるDVDビデオの在庫整備がほぼ整った」と同協会は分析している。 レンタル店用DVDビデオの平均単価は5,363.8円で、前年同期比107.6%の高値となった。これについては、「2004年にはDVDビデオのレンタル店向け出荷が急増し、メーカーも旧作を中心にレンタル向けの廉価キャンペーンを展開していたが、在庫の整備により、仕入れ傾向が値段の高い新作にシフトしたことが要因」と見ている。 □JVAのホームページ (2005年9月13日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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