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ヤマハ株式会社は、ホームシアター向けのDLPプロジェクタ「DPX-1300」を11月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は115万5,000円前後。月産予定台数は300台。 「フィルムライク画質を徹底的に追求した」というDLPプロジェクタ。DMDチップには1,280×720ドットの「720P DarkChip3」を搭載し、同チップに最適化した光学系を組み合わせることで、コントラスト比5,000:1を実現したという。輝度は800ルーメン。 カラーホイールは、RGB6セグメントにNDフィルター付きの暗いグリーンを追加した、7セグメントタイプを採用。暗部を含む全領域での階調表現性能を向上させている。色再現性についてはHDモニター規格(B.T.709)規定範囲の全ての色を再現できる。 レンズは1.6倍の電動ズームレンズ(F2.7~F5.0)を搭載し、100インチ投映距離は3.0~4.8m。異常分散(AD)ガラスを使用した12群14枚のレンズ構成で、色収差の低減を図ったほか、レンズ周辺部での解像力を高めている。レンズシフトの移動範囲は上下50%。 また、3段階の電動式光学絞り(アイリス)を装備。コントラストの向上に加え、照度の均一性、解像感の向上も図り、「深い黒と豊かな暗部の階調表現」が可能となったという。ランプは280W SHPで、赤色のパワー純度を高め、ランプフリッカの発生を低減したパルス点灯ランプを採用している。 映像エンジンはSilicon OptixのHQV(Hollywood Quality Video)テクノロジーを搭載したデバイスを採用。高いIP変換性能やスケーリング処理が特徴で、SD解像度でのフィルム検出だけでなく、HD映像に対しても3:2プロダウン検出処理が可能。1080iの映画も、より高画質で楽しめるという。 映像処理は入力信号を問わず、入力から出力までフル10bit処理。ジャギー低減やピクセル単位のノイズリダクション処理、モスキート/ブロックノイズなどのMPEG特有のノイズ処理性能も高めている。さらに新開発のオーバーシュートサプレッサにより、自然な輪郭に近づける台形処理補正機能も備えている。 画質調整機能もWRGBYCMの7軸に対する色度値やゲインを個別に設定可能。さらに、色温度設定を維持しながらRGBを独立して設定できる。 入力端子はHDMI、DVI、D4、BNC(コンポーネント/アナログRGB)、D-Sub15ピン(コンポーネント/アナログRGB)、S映像、コンポジットを各1系統装備。RS-232CやDCジャックも備えている。騒音レベルは28dB(ランプパワー80%)。 消費電力は395W(待機時0.1W)。外形寸法は495×465.4×192.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は14.0kg。リモコンやレンズキャップ、RCA-BNC変換アダプタなどが付属する。 □ヤマハのホームページ (2005年10月14日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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