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松下、業界初の3CCD方式のDVDカメラ2モデル
-初の独自開発モデル。手ぶれ補正で地面撮り防止


左からVDR-D300、VDR-D250

2月1日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 松下電器産業株式会社は、DVDムービーカメラとしては業界初となる3CCD方式を採用した、「DVDデジカム」シリーズ2モデルを発表した。ライカディコマーレンズを採用し、光学式手ブレ補正ジャイロを搭載した上位モデル「VDR-D300」を2月1日に、電子式手ブレ補正の「VDR-D250」は3月1日に発売する。

 価格はオープンプライスだが、店頭予想価格はVDR-D300が12万円前後、VDR-D250が10万円前後の見込み。月産台数はそれぞれ15,000台、5,000台。なお、今まで松下は、DVDカメラについては日立と共同開発を行なっていたが、今回のモデルは松下の独自開発モデルとなっている。

 撮像素子は両機種とも1/6インチ総画素80万画素CCD×3。有効画素数については、VDR-D300は動画64万(4:3)/54万(16:9)、静止画64万(4:3)/54万(16:9)であるのに対し、「VDR-D250」は電子式手ブレ補正のため動画44万(4:3)/38万(16:9)、静止画53万(4:3)/40万(16:9)と少なくなっている。

 8cm DVDマルチドライブを搭載し、カートリッジのないDVD-R/RAM/RWの8cmベアディスクの記録再生に対応するが、DVD+R/RWには非対応。両モデルとも、DVD-RW(VR方式)の読み込みにも対応した動画の編集・ライティングソフト「DVD-MovieAlbumSE 4.2」(DVD-RAM対応)と、「DVDfunSTUDIO 2.4」(DVD-R対応)が付属する。PCとの接続はUSB 2.0となっている。

VDR-D300 VDR-D250

 画像処理技術に、同社のDVDレコーダ「DIGA」の技術を応用して、MPEG-2エンコードを行なうことで高画質化を図っている。MPEG-2エンコーダの性能は、10月に発売した「SDカードムービー」とほぼ同じで、録画モードはLP/SP/XPの3モードを用意。映像処理回路「クリスタルエンジン」も備えている。また、同社のデジタル家電プラットフォーム「UniPhier」(Universal Platform for High-quality Image-Enhancing Revolution)を採用している。

 操作面では、「使いやすく、わかりやすいユニバーサルデザインを追求した」(同社)としており、DVカメラで採用しているジョイスティックコントロールや、ワンタッチナビゲーションを装備。さらに、液晶画面に表示されるアイコンの意味を説明する「ヘルプモード」を備えているほか、「メニュー画面」も、モードを変更したり、機能を設定した際に、画面にステータスを表示するようになった。

 また、「カンタン節電モード」を備えており、主電源スイッチをONにしておくと、液晶の開閉動作/ファインダーの引き出しや収納と連動して電源を入/切できる。さらに、電動レンズカバーを搭載するD300では、レンズカバーも連動して自動で開閉する。

● 光学式手ぶれ補正搭載「VDR-D300」

 D300のレンズには、ライカディコマーレンズを採用。色にじみを抑えてクリアな映像を実現するという低分散ガラスを使用している。ズームは10倍で、F1.8~2.8。35mm判換算の焦点距離は、動画45.6~456mm(4:3)/46.7~467mm(16:9)、静止画 43.4~434mm(4:3)/47.0~470mm(16:9)。

 最低照度は12ルクス(LowLightモード)/1ルクス(カラーナイトビューモード)。光学式手ブレ補正ジャイロを搭載し、メモリーカードへの静止画撮影時の手ブレ補正力を約2倍(動画撮影時比)に向上させた「MEGA OIS」となっている。なお、静止画撮影時は、フォトショットボタン半押しに連動して、MEGA OISが作動し、同時にフォーカスロックされる。

 また、手ぶれ補正用のジャイロモータを利用して重力を検知。カメラを下に向けると録画を停止する「うっかり撮り防止機能」を搭載している。録画を継続したまま本体を持ち歩くときなどに発生する「地面撮り」を防ぐとしている。

 本体にはSDカードスロットを装備しており、640×480/1,280×960/2,048×1,512(4:3)/1,920×1,080(16:9)ドットの静止画撮影が可能。静止画用にストロボも内蔵している。なお、SDカードに動画を記録することはできない。

 液晶モニターは2.7型約12.3万画素で、ビューファインダーは約12.3万画素。液晶モニターは、パワーLCDボタンを押すと液晶の輝度が約2倍にアップする。ハイアングルやローアングル撮影時、三脚使用時などに、カメラ本体を動かさずに手元で撮影操作ができる「フリースタイルリモコン」も付属する。

 そのほかにも、肌色をなめらかに撮る「美肌モード」、ワンボタンで光学10倍ズームに固定する「テレマクロ」、液晶パネルを光源として使用する「0ルクスカラーナイトビュー」なども装備する。

 付属品は、ACアダプタ、バッテリーパック(1,150mAh)、フリースタイルリモコン、ワイヤレスリモコン、マルチケーブル、ディスククリーニングクロスなど。外形寸法は63×138×87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約585g(本体のみ)/約647g(付属バッテリ/ディスク含む)となっている。

 付属バッテリでの連続撮影時間は、ファインダー使用時は1時間40分(LP)/1時間35分(SP)/1時間25分(XP)、液晶モニター使用時は1時間35分(LP)/1時間30分(SP)/1時間20分(XP)。

● 電子式手ぶれ補正搭載「VDR-D200」

 D300から光学式手ぶれ補正を電子式手ぶれ補正に、ライカディコマーレンズを通常のレンズに変更した低価格モデル。電動レンズカバーなども省かれているほか、D300には付属する「フリースタイルリモコン」も別売りとなっている。

 また、光学式手ぶれ補正を内蔵していないため、「うっかり撮り防止機能」も装備していない。レンズのズームは10倍で、F1.8~2.8。35mm判換算の焦点距離は、動画44.7~447mm(4:3)/45.7~457mm(16:9)、静止画41.0~410mm(4:3)/44.7~447mm(16:9)。

 最低照度は12ルクス(LowLightモード)/1ルクス(カラーナイトビューモード)。本体にはSDカードスロットを装備しており、640×480/1,280×960/1,760×1,320(4:3)/1,760×992(16:9)ドットの静止画撮影が可能。ストロボは内蔵していない。また、SDカードに動画を記録することはできない。

 液晶モニターは2.7型約12.3万画素で、ビューファインダーは約12.3万画素。液晶モニターは、パワーLCDボタンを押すと液晶の輝度が約2倍にアップする。

 外形寸法は63×136×87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約555g(本体のみ)/約624g(付属バッテリ/ディスク含む)。、ACアダプタ、バッテリーパック(1,150mAh)、フリースタイルリモコン、ワイヤレスリモコン、マルチケーブル、ディスククリーニングクロスなどが付属する。

 付属バッテリでの連続撮影時間は、ファインダー使用時は1時間45分(LP)/1時間40分(SP)/1時間30分(XP)、液晶モニター使用時は1時間35分(LP)/1時間35分(SP)/1時間25分(XP)。

□松下電器のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□DVDデジカムのニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060106-3/jn060106-3.html
□8cmディスクのニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060106-1/jn060106-1.html
□関連記事
【2005年9月15日】松下、光学式手ぶれ補正搭載の3板式SDビデオカメラ
-2GB SDカード付属。ライカディコマー10倍ズーム
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050915/pana1.htm
【2005年2月23日】松下、ベアディスク採用の「DVDデジカム」新モデル
-メディアとドライブの小型化で13mmの薄型化を実現
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050223/pana.htm
【2005年1月13日】日立、ベアディスク採用の小型軽量DVDカム2機種
-ディスク認識時間を短縮、200万画素モデルも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050113/hitachi.htm

(2006年1月6日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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