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シャープ株式会社は、液晶テレビ「AQUOS」の新製品として「Bシリーズ」10製品を3月1日より順次発売する。価格は全てオープンプライス。 サイズは45/37/32/26の4タイプで、それぞれにサイドスピーカーモデルとアンダースピーカーモデルが用意される。また、45型と37型については1,920×1,080ドットのフルHDモデルも用意。今回追加された4モデルと、既発売の「AQUOS Gシリーズ」65/57/45/37型とあわせて合計8モデルのフルHD AQUOSをラインナップする。
コントラスト比1,200:1、視野角176度、応答速度6msの新「ブラックASV液晶パネル」を搭載。HDMIやDVI入力、i.LINK端子を装備。また、37V型と45V型ではデジタルWチューナ構成としている。
■ 2006年度内に37型以上は100%フルHD化
同社取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏は、「2005年はエレクトロニクス業界においてエポックとなる年になった」と切り出し、通年のテレビ出荷統計で、CRTが33%減の364万台、液晶テレビが50%増の420万台と、初めて液晶テレビがCRTを越えたことを紹介。2006年にはトリノオリンピックやサッカーワールドカップなどの大きなイベントが相次ぐこともあり、液晶は35.7%増の570万台になるとの予測を示し、減少の進むCRTの約2.5倍となると予測しているという。 さらに、2006年の市場動向を「大画面化」と「フルハイビジョン」の2つのキーワードで解説。10月から12月の国内液晶テレビ需要では、37型未満が前年比2倍の伸びに対し、37型では前年比3倍の伸張と、37型以上の市場拡大が続いていると分析。37型以上ではプラズマとの厳しい競合となるが、台数ベースでは年末商戦でプラズマの約1.4倍以上の販売を達成したという。 こうした市場の流れを受け、同社では37型以上の液晶テレビの国内総需要は、2005年度の46万台から、88万5,000台とほぼ倍増すると予測。「“大画面も液晶”の時代が本格化した」と宣言した。 また、地上デジタル放送のカバーエリア拡大により、2006年末には受信可能世帯が全世帯の82%にあたる3,850万世帯になることから、デジタルハイビジョン信号をそのまま表示できる「フルハイビジョン」への需要が高まると予測。 GfK調査の調査に拠れば、4月時点でのフルHD対応の37型液晶は、台数ベースで約11%だったものの、6月以降急速に伸張。12月時点では3割強まで高まったという。「フルハイビジョンが一つのブームになっている。AQUOSも年末商戦において、モノが足りなくてご迷惑をかけてしまった」と、市場の盛り上がりをアピールした。 今回の4機種の追加によりフルHD対応8モデルをラインナップ。今後、フルHD 37型以上においては、台数ベースで30%、金額ベースで50%を実現していく。さらに、37型以上で、現在は約35%というフルHDモデルの割合を、「2006年度末には、37型以上の全てのモデルでフルハイビジョン対応していく」とした。なお、32型以下については、「市場の視点で、どれくらい需要があるのかを見極めて、検討を進めていきたい」という。
□シャープのホームページ (2006年1月26日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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