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株式会社東芝は21日、液晶テレビの新ブランド「REGZA(レグザ)」を発表。あわせて160GB HDD搭載のREGZA「H1000シリーズ」3モデルと、シンプルモデルと位置づけられる「C1000」シリーズ3モデルを3月1日より順次発売する。 また、従来より発売しているface Z1000シリーズについても、順次「REGZA Z1000シリーズ」とブランドを切り替えていく。
REGZAは、ドイツ語のRegsam(躍動感)からの造語とともに、(Real Expression Guaranteed by amaZing Architecture)の略語ともなっており、「本物の高画質を表現する」との思いを込めた新ブランドという。従来のfaceシリーズは、日本とアジアの一部地域のみのブランド展開だったが、REGZAは世界共通ブランドとして展開する。 全モデルで、地上/BS/110度CSデジタルチューナやHDMI端子を搭載。ヒストグラム・ダイナミックガンマなどの画質処理を14bit精度で行なう高画質エンジン「メタブレイン・プロ」も搭載する。 新モデルのH1000では、160GB HDDレコーダを搭載し、テレビ上からデジタル放送を簡単に録画予約/再生できる。EPG画面から直接録画予約するほか、新たに[簡単連ドラ予約]機能を搭載し、番組を録画/視聴中にリモコンの[連ドラ予約]ボタンを押すだけで、次回放送以降のドラマなどを自動的に録画でき、ナイターに伴う放送時間延長にも追従する。 また、C1000シリーズは、スタンダードモデルと位置づけられながらも、画像エンジンなどの画質に関する機能については、最上位モデルZ1000シリーズと同等としている。
■ 画質とデザインで他社と差別化
東芝デジタルメディアネットワーク社 副社長兼テレビ事業部長の新倉諭氏は、「デジタル放送の普及と、ブロードバンド化がテレビ市場を大きく動かしている」と指摘し、2006年の国内テレビ市場の見通しを、約845万台と予測。そのうち約78%の660万台が薄型テレビとなり、内訳は液晶が600万台、PDPが60万台と見込んでいるという。 薄型テレビの本格普及を受け、フラットパネル戦略を強化、「卓越感や本質感といった“心の満足”を提供したい」とし、新製品REGZAを紹介した。 また、REGZAのコアコンピタンス(競争優位性)を「メタブレイン・プロによる高画質技術」と定義。14bit映像処理による階調表現などの画質を前面に押し出して、他社と差別化を図る。「技術者が全身全霊を込めたメタブレイン・プロを全モデル投入し、新ブランドで集中してやっていく」と意気込みを語った。
デザインについては、メタブレイン・プロに並び強調して説明された。「店頭での奇をてらった製品が多いが、REGZAではミニマルデザインを意識した。部屋に置いた時に周りのインテリアに調和し、画面に集中できることをデザインコンセプトにした(テレビ事業部 TV商品企画部 恩田貴弘部長)」。このミニマルデザインは「東芝のデザインアイデンティティ(新倉テレビ事業部長)」とアピールした。 また、環境対応についても、年間消費電力量を従来モデル比で約30%削減(37C1000と旧モデル37LC100の比較)したほか、本体重量は約18%減(同)、説明書質量は52%(同)削減されたという。 なお、国内のアナログテレビやブラウン管については、2006年4月をもって製造/販売をほぼ終了する。ただし、海外の一部地域については地域事情を検討しながら継続する。 CMキャラクターについては、ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手を引き続き起用。2006年度の目標シェアは、26V型以上の国内市場で15%以上(2005年は約13%)、26V型以上の世界市場で10%以上(同8.5%)。
■ SEDは「後日案内」
発表会では、今春発売が予告されていた「SED」についても質問が及んだが、「本格展開は2007年になる。2006年の展開については、社内で年内の数量などを検討中。2~3週間で決めて案内したい」と述べるに留まった。SEDテレビのブランドが、REGZAとなるかどうかも含めて、未定という。 発表会では画質を最大の差別化ポイントとして強調したが、年末商戦ではシェア10%程度と苦戦。「Z1000シリーズで搭載したメタブレイン・プロではシェアに結びつかなかったのでは?」との質問には、「供給の面で失敗した(新倉テレビ事業部長)」と回答。47型のフラッグシップモデル「47Z1000」の発売延期が響いたほか、42型の「42Z1000」についても出荷はしたものの、需要に応じられなかったことから、「瞬間的に落ち込みながら10%程度を確保できた。全てのニーズに応えれられればシェアを取れた。今月、来月以降も手応えは非常にいい」という。 なお、発売延期や品不足はパネルの品質に起因するもので、「47型は所定の数を11月に確保できたが、品質がばらついていたため延期。2月10日に出荷できた」とし、「その間、予約して待って頂いた方が300名以上居た。目頭が熱くなる思い」と語るとともに、画質への支持の高さを強調。「店頭で見て頂ければ、プロでなくても分かる。日本のみならず、画質については海外でも高い評価を頂いている」とアピールした。 □東芝のホームページ (2006年2月21日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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