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ディスプレイサーチは8日、2005年第4四半期のテレビ出荷調査の結果を発表。液晶/プラズマ/リアプロ/CRTを含めたテレビ全体の出荷額は前年同期比13%増の約263億ドルとなった。また、テレビ市場全体に占める薄型テレビの割合は、金額ベースで前年同期の36%から58%に、数量ベースでは同8%から19%に増加した。 テレビ全体の平均価格は前年同期より18%高い451ドルで、平均価格の高い薄型テレビやHDTVの成長が出荷額の拡大につながったと見られる。 また、液晶テレビの出荷額は前年同期比58%増となり、金額ベースのシェアも38%に上昇。CRTの31%を初めて上回った。 出荷台数では、2005年第4四半期の合計は5,820万台で、前期比31%増だが、前年同期比4%減。旧正月で需要が鈍化したとされる中国で前年同期に比べ出荷が大幅に減少した一方、欧州と北米ではプラス成長となった。 分野別の出荷台数を見ると、液晶テレビは前年同期比137%と大きく伸長。テレビ全体に占める割合も6%から15%に上昇した。プラズマテレビは前年同期比109%増の出荷で、シェアは前年同期のほぼ倍となる3.9%に達した。また、マイクロディスプレイ型のリアプロジェクションテレビ(MD RPTV)は前年同期比52%増の出荷で、シェアは1.6%に上昇。なお、各ディスプレイの詳細は既報(液晶/PDP、MD RPTV)の通り。 そのほか、CRTの出荷は前年同期比15%減で、世界のテレビ市場におけるシェアは89%から79%に減少。日本では40%未満、北米と欧州では65%未満となっている。CRTのブランド別出荷数ではLG電子がサムスンを抜いて首位となった。 CRT型リアプロジェクションテレビは、前年同期比60%減。MD RPTVとの価格差も縮まっており、リアプロ全体に占めるCRT型の割合は前年同期の68%から36%に下落している。 テレビ市場全体をブランド別で見ると、出荷額ではソニーが第4四半期の出荷額を前期比130%増と大幅に増加。シェアは前期の8%から14%に上げ、トップとなった。2位以下はサムスン、フィリップス、松下、LG電子の順で、上位5社のシェアは47%から50%に拡大した。ソニーは2005年通年でのシェアも11%で首位となっている。出荷数ではLG電子がサムスンを抜いて首位。3位以下はTCL-トムソン、フィリップス、ソニーが続いている。
□ディスプレイサーチのホームページ (2006年3月9日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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