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ヤマハ株式会社は、Klipsch(クリプシュ)製iPod用スピーカー「iGroove」を4月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後の見込み。
iPod用のドックを本体中央に備え、iPodを接続してステレオシステムとして利用できるスピーカー。Dockコネクタ装備のiPodに対応し、iPodをドックに挿すだけで、音楽再生が可能。iPod本体での楽曲検索、再生操作に加え、付属のリモコンでも選曲操作などが行なえる。 ボディカラーはメタリックシルバー。Klipsch独自の2.5cm径のマイクロ・トライクリクスホーンツィータと、6.4cmファイバーコンポジット製ウーファの2ウェイ4スピーカー構成で、再生周波数帯域は65Hz~17kHz。 iPod充電機能を内蔵しているが、PCとの連携機能は備えていない。Dockコネクタのほか、ステレオミニ変換アダプタも付属し、iPod以外のオーディオ機器も接続可能となっている。外形寸法は408×185×145mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.1kg。
■ 音質に自信のiGroove
発表会では、同社 AV機器事業部セールス&マーケティング部 国内市場グループマネージャーの白鳥進氏が同社のiPod対応戦略について解説した。 白鳥氏は、「iPodによりサウンドスタイルが変化した」とし、今回発表のiGrooveのほか、専用DockによりiPodに対応するAVアンプ「DSP-AX759/559」、小型スピーカー「NX-A01」などの新製品を紹介。ホームシアター、カジュアルスペース、自室などでの応用例を挙げ、「iPodの利便性を家庭内でも活かしていく」とアピールした。 iGrooveについては、先行して発売された米国市場での動向を元に、「ホームオーディオの中心としてミニコンポとも遜色ない音質。パーティなどでも利用できる」とアピール。年間販売目標は1万台とした。 また、ヤマハエレクトロニクスマーケティング株式会社の石川善郎広報室長は、Klipschスピーカーの特徴ともいえる「トラクトリクスホーン」など、iGrooveの特徴を解説。ホーンツィータの搭載による、高能率、低歪みや、フラットな周波数特性などをアピールした。実売価格は3万円程度とやや高価だが、「iPod Hi-Fi(42,800円)やボーズのSoundDock(34,800円)なども市場で受け入れられている。音質には自信を持っており、決して売れない価格ではない」と、iGrooveの音質と価格競争力について自信を見せた。
■ AVアンプのiPod対応をアピール
AVアンプ「DSP-AX759/AX559」では、別売のiPod用ユニバーサル・ドック「YDS-10(10,500円)」を接続することで、Dockコネクタ搭載のiPodの音楽再生や画像/映像表示、アンプ側リモコンによるワイヤレス操作、操作画面のオンスクリーン表示(英語対応)なども可能となる。 会場では、AX759/559を中心としたシアターシステムを利用し、iPod再生デモが行なわれた。YDS-10を接続することで、iPod上のプレイリストやアルバムなどの楽曲検索が可能で、AVアンプのリモコンからiPodを操作できる。レスポンスも通常のiPod操作と遜色なく、テレビ画面に表示したiPod風のインターフェイスからiPodのコントロールが行なえる。 ただし、アンプ側に日本語表示能力が無いため日本語の表示はアンダースコアに変換されるが、再生などは問題なく行なえる。これはアンプ側のGUIに2Byte文字が含まれていないためという。なお、iGrooveにはアンプ連携機能を備えていない。
また、AX759/AX559には圧縮音楽用の「ミュージックエンハンサー」を搭載。MP3などの圧縮音楽でカットされている高域成分などを補完して、自然な再生音を実現する機能で、2チャンネル入力のほか、7.1chマルチチャンネル入力時にも利用できる。なお、ミュージックエンハンサー処理にはシネマDSPエンジンの全ての能力を使用するため、同時にシネマDSP処理を適用できない。
( 2006年4月18日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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