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ディスプレイサーチは25日、2006年第2四半期のプラズマパネル市場調査結果を発表した。出荷数は前年同期比73%増、前期比3%増の約240万枚となったが、メーカーによる事前の出荷見込みより8%低い成長率となった。金額ベースでは、前年同期比52%増、前期比1%減。 見込みを下回った理由としては、ワールドカップ需要が期待されたほど伸びなかった点や、新規ライン立ち上げが1つだけで、歩留まりの問題もあり供給が前期比5%とわずかだった点、大型サイズの需要増により生産能力の効率が低下した点などを指摘。また、パネル価格があまり下がらず、供給が伸びることなく需要もタイトだったために値下げ圧力が弱かった点も挙げている。 そのほか、40インチクラスで液晶テレビの値下がりが大きく、相対的にプラズマのシェアが下がったことも理由と見ている。米国では1月~6月にかけて42~43インチプラズマテレビと40~42インチ液晶テレビとの価格差が800ドル前後から300ドル以下にまで縮まり、42~43インチプラズマテレビのシェアが55%から51%に低下しているという。 メーカー別では、松下電器が前期比32%増でシェアを24%から31%に拡大し、前期の2位から再び首位となった。LG電子は前期比2%減で2位。Samsung SDIは前期比2%増で3位。富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)は17%減で4位、パイオニアは30%減で5位となっている。 サイズ、解像度別で見ると、42~43インチのHDパネルが引き続きシェアを伸ばしており、前期の43%から45%に上昇。メーカー予測では第3四半期で50%に達すると見込んでいる。また、50インチパネルは前期の14%から18%に拡大。第3四半期には21%に達して42インチED(Enhanced Definition)パネルを抜くと見られている。 HDパネルのシェアは73%となり、第3四半期には80%到達も見込まれている。そのほか、50インチの1080pパネルは第2四半期より出荷が開始されているが、1080p対応パネルは全サイズ合わせて0.3%。第3四半期には0.7%に増加すると予測している。 第3四半期は例年好調なシーズンということもあり、メーカーによる出荷見込み合計は前期比33%増の300万枚となっている。 □ディスプレイサーチのホームページ ( 2006年7月26日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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