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ソニーは、1080p対応のHDMIを搭載した7.1ch AVアンプ「TA-DA3200ES」を11月21日に発売する。価格は99,750円。 2005年11月発売のフラッグシップ機「TA-DA9100ES」や、2004年11月発売「TA-DA7000ES」の下位モデルとなる7.1ch AVアンプ。ただし、アナログ式となっており、フルデジタルアンプ「S-Master PRO」や、i.LINKは備えていない。 最大出力は150W×7ch(4/8Ω時)、定格出力120W×7ch(8Ω時)。上位モデルと異なりデジタルアンプは搭載しないが、「TA-DA9100ES」に搭載された「S-Master PRO」の開発時に明らかとなったアナログパワーアンプの欠点を改善したという「広帯域アナログパワーアンプ」を搭載する。 「広帯域アナログパワーアンプ」では、出力時の発熱が原因となるアナログパワーアンプ特有の“位相ひずみ”を改善。「S-Master PRO」でのみ達成していた濁りのない高域を実現したという。また、高域の改善により中域の音色表現や定位感も向上したとしている。 さらに、中高域より遅れる傾向があった低域については、負帰還前の裸特性への対応策を施したほか、ESシリーズのFBシャーシや、クラス以上の電源を搭載したことで力感とスピード感を両立させたという。 HDMIを入力に2系統、出力に1系統備え、HDMIのバージョンは1.2A。1080p伝送をサポートするほか、Blu-ray DiscなどのリニアPCM(192kHz/24bit) 7.1chにも対応する。なお、SACDなどのDSD信号にはサポートしていない。コンポーネントやS映像、コンポジットからの映像信号を変換し、HDMI端子から出力可能なほか、S映像/コンポジットからコンポーネントへのアップコンバートも行なえる。ただし、スケーラ機能は備えておらず、入力された解像度での出力となる。また、コンポーネントからS映像/コンポジットへのダウンコンバート(480i)も可能。I/P変換機能も搭載する。
【お詫びと訂正】 付属マイクとテストトーンによる自動音場補正機能「D.C.A.C.」(Digital Cinema Auto Calibration)を搭載し、スピーカーの有無判定や各チャンネルの距離、音量バランスを自動設定可能。新開発の6バンドパラメトリックイコライザを用いた周波数特性補正により、設定された特性を記憶できる。 測定後は「フルフラット」や、フロントスピーカーを基準とする「フロント・リファレンス」、同社が設計環境に使っている大きな部屋の音場を再現する「エンジニア・リファレンス」、「補正なし」の4パターンから切り替えられる。そのほか、最大300msまで対応したリップシンク機能も備える。 DACは24bit/192kHzで、全チャンネルのD/A変換をミキシングする回路を搭載。ダウンミックス後の回路は独自開発のOPプロセッシング回路となっており、ダイナミックレンジがD/Aコンバータの出力より約30倍(約30dB)大きく、S/N比の劣化やクリップを防ぐという。 映像入力端子はHDMI×2、コンポーネント×3、S映像×4、コンポジット×5。映像出力はHDMI/コンポーネント/S映像×各1と、コンポジット×2。音声入力は、光デジタル×5、同軸デジタル×3、アナログ音声×5とアナログ7.1ch×1。音声出力は光デジタル×1、REC OUT×2(アナログ)、アナログ7.1ch×1、ヘッドフォン×1。 外形寸法は430×430×175mm。重量は約15.5kg。学習リモコン「RM-AAL007」が付属する。電源コードは脱着式。 □ソニーのホームページ ( 2006年8月9日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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