◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
松下、BDビデオ再生対応のBlu-rayレコーダ「DIGA」
-上位モデルは500GB HDD/Wチューナ/i.LINK搭載


11月15日発売

標準価格:オープンプライス


 松下電器産業株式会社は、BDビデオ再生に対応したBlu-ray Discレコーダ「DIGA DMR-BW200/BR100」を11月15日より発売する。

 上位モデルの「DMR-BW200」はデジタルダブルチューナと500GB HDDを搭載、下位モデル「DMR-BR100」はシングルチューナ/200GB HDDを搭載する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格はBW200が30万円前後、BR100が24万円前後の見込み。


DMR-BW200 DMR-BR100


■ 2層BD-R/REの録画に対応。BD-ROM再生も

右がDMR-BW200、左がBR100

 市販のBlu-ray Discソフト(BDビデオ)の再生に対応したBlu-ray Discレコーダ。BDビデオ再生のほか、HDDや追記型のBD-R、書換型のBD-REメディアへのムーブに対応。BD-R/REともに2層(50GB)メディアに対応し、ドライブの記録速度は最大2倍速(72Mbps)。地上デジタル放送(約17Mbps)を録画した場合、HDDからBD-R/REへの4倍速ダビングが行なえる。

 BDビデオやDVDビデオソフトのほか、DVD±R/RW/RAM、音楽CDなどの再生に対応。また、DVD-R/RW/RAMやDVD-R DLへのVRモード録画にも対応。カートリッジ付きのDVD-RAMメディアもサポートする。HDDへの録画モードはデジタル放送用のDR(地上デジタル/BSデジタルHD/BSデジタルSD)と、XP/SP/LP/EP(6時間)/EP(8時間)の各モードを用意する。


DMR-BW200 DMR-BR100 ドライブ部。BD-R/REの記録/再生やBDビデオ再生のほか、カートリッジタイプのBD-REも再生可能

BD-REへの高速ダビングに対応

 HDDのほか、BD-REへの直接記録も可能。ただし、デジタル放送をそのまま記録するDRモードのみが利用でき、地上アナログ放送録画や、再エンコードを伴うXP/SPモードなどではBD-REディスクに直接録画できない。また、BD-Rについては、直接録画に対応せず、HDDからのムーブのみとなる。

 BD-R/REディスクには、DRモード録画番組のほか、SD解像度のVRモード録画番組も記録可能。DR/VRモード録画番組を1つのディスクに混在することもできる。

 なお、2003年発売の同社製Blu-rayレコーダ「DMR-E700BD」などで採用された、カートリッジ型BD-REメディア(Ver.1.0)への録画はできないが、再生には対応している。



■ BDプレーヤーとしても画質/音質にこだわり

美画質エンジンもBDビデオに対応

 市販のBDビデオディスクの再生に対応したBlu-ray Discレコーダは「DMR-BW200/BR100」が世界初となる。

 BDプレーヤーとしては、スタンダードプロファイルに対応し、MPEG-2/MPEG-4 AVC(H.264)/VC-1などの各映像コーデックのデコードに対応。また、BDビデオディスクのJAVAを用いたインタラクティブ機能などを利用できる。ただし、ネットワークを利用したインタラクティブ機能などには対応しない。

 ビデオコーデックにMPEG-4 AVC(H.264)を利用したビデオカメラ用のハイビジョン記録フォーマット「AVCHD」については、「対応を検討しているが、DMR-BW200/BR100でサポートできるかどうか、未定」という。

 高画質化回路「美画質エンジン」を内蔵。同エンジンには、HD/SDのどちらの映像もノイズを抑え、高画質で録画/再生できるPEAKSプロセッサー」と、Blu-ray用の「BD-Videoエンジン」、さらに録画済番組や受信中のHD放送も高画質化する「HDオプティマイザー」を統合。HDMI出力時には1080p出力にも対応する。

 さらに、ハイビジョン映像をSD解像度にダウンコンバートし、DVDなどに保存する際に映像のディティールを維持しながら録画する「美画質コンバーター」も搭載。再生時には最適なノイズリダクション処理を行ない、高品位な再生を可能としている。

DIGAのi/P変換の特徴 DMR-BW200の背面端子

 音声についてもドルビーデジタルやDTS、AACに加え、ドルビーの新コーデック「ドルビーデジタル・プラス(DD+)」に対応。7.1chのDD+音声をリニアPCMに変換して出力可能で、同社のAVアンプ「SU-XR700」などで再生できる。DTS HDには対応していない。

 HDMI出力端子のほか、5.1chアナログ音声出力も装備。AACなどの圧縮音声の高域部を補完して、高品位な音声再生を可能とする「マルチチャンネル デジタル リ.マスター」も備えている。

 上位モデルのDMR-BW200では、同軸デジタル音声出力も装備。さらに、ピュアオーディオ用のコンデンサや、銅フレームオペアンプ、OPC電源ケーブルなどの高音質パーツを搭載している。

DMR-BW200は高音質パーツを搭載 マルチチャンネル デジタル リ.マスターを搭載


■ 上位モデルはWチューナやSD音楽機能を搭載

 上位モデルの「DMR-BW200」は、500GB HDDと地上/BS/110度CSデジタルチューナをダブルチューナ構成で搭載するほか、地上アナログチューナを1系統内蔵。デジタル2番組同時録画の「デジデジどっちも録り」や、デジタル/アナログの同時録画に対応する。

再生ナビ画面

 EPGはG-GUIDEを採用。クイックスタート時には約1秒で番組表を表示可能という。また、毎週/毎日録画番組をフォルダにまとめて表示できる「再生ナビ」や、1.3倍速の音声付き早見機能などを搭載する。

 編集機能は、9月に発売したDIGA「DMR-XW50/XW30」のDR記録番組編集とほぼ共通で、部分消去と番組分割が可能。HDDとBDの編集メニューや管理メニューもほぼ共通だが、録画番組をまとめて保存する「再生ナビ」はHDDのみの機能となる。

 DMR-BW200のみi.LINK端子(DV入力/TS入出力)を装備し、D-VHSのハイビジョン映像の取り込みなどが可能。同社のサポート対象となるi.LINK(TS)機器は、同社のD-VHSと「DMR-XW50/30」などi.LINK出力を備えたDIGA。


BW200はi.LINKを介したムーブに対応 BW200の前面。中央にi.LINKを装備する i.LINKダビング画面

VIERAと組み合わせてデモ

 また、BW200ではEthernetを装備し、携帯電話やパソコンを利用した録画予約サービス「ディモーラ」に対応する。

 DMR-BW200/BR100ともにSDHC対応のSDメモリーカードスロットを装備するが、BW200のみ「SD音楽」機能も搭載。DVD/CDドライブに入れた音楽CDから、最大8倍速でDIGAのHDDに、最大16倍速でSDカードに録音可能となる。

 録音形式リニアPCMと、AAC(XP/SP/LP)。曲情報も本体に内蔵した約35万曲のデータベースから楽曲情報も自動的に付与、最新楽曲もEthernetを利用してGracenoteのデータベースからネット経由で取得できる。HDDに録音した音楽データを転送し、同社のD-snap Audioなどで再生可能。

 また、SDカードムービーで撮影したMPEG-2ファイル(SD-Video形式)が再生できるほか、JPEG静止画をHDMI/D端子を使ってワイドテレビの画面いっぱいに高品位表示できる「テレ写」機能も利用できる。

SDカードスロットを装備 リモコン

 下位モデルの「DMR-BR100」では、200GB HDDを搭載するほか、チューナは地上/BS/110度CSデジタルのシングルチューナとなる。また、i.LINK端子やSD音楽機能、Ethernet、同軸デジタル出力端子などが省略される。

 いずれも、HDMI出力を備えるほか、同社の薄型テレビ VIERAシリーズとHDMI接続することで、VIERAのリモコンからDIGAを制御できる「VIERA Link」もサポートする。HDMIのバージョンは1.2a。

品番 DMR-BW200 DMR-BR100
HDD 500GB 200GB
チューナ 地上/BS/110度CSデジタル×2
地上アナログ×1
地上/BS/110度CSデジタル×1
地上アナログ×1
出力端子 HDMI(1080p)×1
D4×1
S映像×1
コンポジット×1
光デジタル音声×1
同軸デジタル音声×1
アナログ音声(5.1ch)×1
アナログ音声(2ch)×2
HDMI(1080p)×1
D4×1
S映像×1
コンポジット×1
光デジタル音声×1
アナログ音声(5.1ch)×1
アナログ音声(2ch)×2
入力端子 S映像×2
コンポジット×2
アナログ音声(2ch)×2
i.LINK i.LINK×1
(DV入力/TS入出力兼用)
-
そのほか Ethernet×1
消費電力 約56W 約48W
待機時消費電力 クイックスタート「切」:約3.2W
クイックスタート「入」:約15.6W
クイックスタート「切」:約3.1W
クイックスタート「入」:約15.5W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
430×332×85mm 430×330×85mm
重量 5.8kg 5.5kg


□松下電器産業のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/index3.html
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060920-1/jn060920-1.html
□DIGAのホームページ
http://diga.jp/
□製品情報
http://panasonic.jp/blu-ray/index.html
□関連記事
【9月13日】【EZ】スタイル一新魅力倍増のハイエンドDIGA「DMR-XW50」
さりげなく高機能、DIGA初「デジ×デジ」W録機登場
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060913/zooma272.htm
【7月26日】松下、デジタルWチューナや「SD音楽」対応のDIGA
-1080p対応など3機種。DIGA初のi.LINKムーブ対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060726/pana1.htm
【2004年7月28日】【EZ】現実味を帯びてきたBDレコーダ「DMR-E700BD」
~ 2層BD + 4チューナのダブル世界初 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040728/zooma164.htm
【2004年6月30日】松下、同社初のデジタルチューナ搭載ブルーレイレコーダ
-地上/BS/110度CSデジタルチューナ搭載。DVD録画対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040630/pana.htm

( 2006年9月20日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.