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パイオニア、2chピュアに特化したアンプとSACDプレーヤー
-オーディオ回帰層に向け、「シンプルさ」を訴求


A-A9

12月上旬発売

標準価格:135,000円(A-A9)
       8万円(A-A6)
       8万円(PD-D6)


 パイオニア株式会社は、ピュアオーディオ向けのステレオアンプ2モデルと、SACDプレーヤー1モデルを12月上旬より発売する。

 ステレオアンプは定格55W×2ch(8Ω)出力の上位モデル「A-A9」と、定格45W×2ch(8Ω)出力の「A-A6」を用意。価格はA-A9が135,000円、A-A6が8万円。SACDプレーヤー「PD-D6」は8万円。

 いずれもイギリスのレコーディングスタジオ「Air Studios」のサウンドエンジニアと共同で音質チューニングを行ない、「スピード感にあふれ、同時にクリアで開放感あるサウンド再生を実現した」という。

 デザインは「楽器をイメージした」というインナーテンションデザインに統一。かつてオーディオを趣味にしていた団塊の世代を中心とする「シンプルなピュアオーディオ」を求める声に応え、オーディオ市場の活性化を図っていくという。


■ステレオアンプ「A-A9」、「A-A6」

A-A6

 A-A9は最大出力110W×2ch(4Ω)、定格出力55W×2ch(8Ω)、A-A6は最大88W×2ch(4Ω)、定格45W×2ch(8Ω)のステレオプリメインアンプ。

 本体前面には液晶ディスプレイを装備。電源は無帰還電源回路と低ESRコンデンサーの採用により、レスポンスとスピード感を向上している。また、パワーアンプ段の電源増幅段に独自のワイドレンジリニアサーキットを採用し、広帯域にわたり安定したドライブ能力を実現するほか、シンプルなアンプ回路構成を実現したという。

 パワーアンプの出力段には高域周波数特性に優れた小型トランジスタ76個を1チップ上に生成したオーディオ用パワー素子「LAPT(Linear Amplified Power Transistor)」を採用し、リニアリティを向上した。そのほか、メタルインシュレータの採用などで音質向上を図っている。

 シャーシは左右独立の対称回路レイアウトを採用し、信号の相互干渉を低減。電源部と信号部を独立させたアイソレーテッド電源ブロックにより、回路間の電気的干渉を遮断している。

 A-A9は、高音質パーツの採用などで音質を強化した上位モデルとなっており、ツイントロイダルトランスの採用により低域の歪みを低減し、S/Nの向上を実現。シャーシもA-A9のみハニカムボトムシャーシとアルミフレームによる「リジッドアンダーベース」を採用。低域の再生性能を向上させている。そのほか、高音質スピーカーターミナルや電動ボリュームの採用などで差別化を図っている。

 また、A-A9のみUSB端子を搭載。パソコン上で再生した音楽ファイルを出力可能となっており、同社独自の音質補正機能「サウンドレトリバー」も内蔵している。

 アナログ入力端子は5系統(PHONO/CD/TUNER/AUX/TAPE)。A-A9のPHONO入力はMMカートリッジのほか、MCカートリッジに対応する。A-A6はMMカートリッジのみ。アナログ音声出力はA-A9がTAPE/PRE OUTの2系統、A-A6はTAPE1系統のみとなる。ヘッドフォン出力も装備する。

 消費電力は200W(A-A9)/170W(A-A6)。外形寸法/重量はA-A9が420×369×113mm(幅×奥行き×高さ)/11.5kg、A-A6が420×359×100mm(同)/10.5kg。専用リモコンが付属する。


■ SACDプレーヤー「PD-D6」

PD-D6

 SACDや音楽CDの再生に対応したプレーヤー。パイオニア製のローディングドライブメカやピックアップを採用する。SACD再生は2チャンネルのみ。音楽CDのほか、MP3/WMAを収録したCD-R/RWの再生にも対応する。

 デジタル信号処理回路部は、PCMだけでなくSACDのDSD信号も含め1チップでデコード可能とし、回路規模を最小化。クリアなサウンドと高レスポンスに寄与しているという。電源部は無帰還電源回路と低ESRコンデンサーを採用する.

 マスタークロック用の低ジッタ水晶発振器を内蔵。オーディオDACはバーブラウン製の24bit/192kHz対応DACをパラレル搭載。同社独自の高音質機能「レガートリンクコンバージョンPRO」や、音楽CDの16bit信号を24bitに変換処理を行なう「Hi-Bit」なども搭載する。インシュレータはTAOC製。

 再生周波数特性は4Hz~50kHz(SACD)/4Hz~20kHz(CD)、S/N比は110dB(SACD)/118dB(CD)、ダイナミックレンジは108dB(SACD)/99dB(CD)。

 出力端子はアナログ2ch音声×1と、光デジタル×1、同軸デジタル×1を装備する。消費電力は15W。外形寸法は420×340×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。


□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/release558-j.html
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( 2006年10月12日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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