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日本インターナショナルオーディオ協議会(IASJ)が主催する、オーディオ機器の展示イベント「2006東京インターナショナルオーディオショウ」が10月20日から東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。期間は22日まで。入場は無料。各メーカーが防音処理が施された個室を用意しているため、他のイベントと比べ、良い音響環境でハイエンド機機の試聴ができるイベントとなっている。
■ マランツ
マランツコンシューマーマーケティングのブースでは、B&Wブランドのスピーカー新モデル「Signature Diamond」を展示している。ノーチラスシリーズの原点となった「オリジナルノーチラス」のデザイナーが、第一線を退いたものの、40周年記念モデルの製作にあたり、再度デザインを担当したというモデル。 詳しい仕様は不明だが、ノーチラスの800Dシリーズに搭載しているツイータと同様のものを採用。ノーチラスチューブも使用しているが、チューブ自体を大理石を使ったエンクロージャで覆っている。ウーファは7インチの新開発ユニットで、振動板にはケブラーを使用し、エンクロージャ内部にはマトリクス構造を採用している。なお、底面にバスレフポートを持っており、下部にある切り込みから内部の空気が出る。
価格も未定だが、800Dシリーズの上位モデルである「801D」(1本115万5,000円)や「802D」(1本84万円)あたりの価格になるという。「800シリーズはモニタースピーカーとしてスタジオでも利用されているが、Signature Diamondはリビングなど、生活環境に溶け込みやすいモデル」としている。
10月から順次発売するリファレンスモデルのSACDプレーヤー「SA-7S1」、ステレオプリアンプ「SC-7S2」、モノラルパワーアンプ「MA-9S2」の展示/試聴デモも実施。価格はいずれも73万5,000円。SACDプレーヤー「SA-7S1」は、ドライブ部に新開発メカモジュール「SACDM-1」を採用したのが特徴。
■ 大場商事 大場商事のブースでは、JEFF ROWLANDの低価格なステレオプリアンプ「CAPRI」を公開している。11月の発売を予定しており、価格は44万6,250と同社製品としては非常にリーズナブル。 同じく低価格で人気を集める、既発売のステレオパワーアンプ「MODEL-102」(30万4,500円)との組み合わせを想定したモデル。入力はアンバランス(RCA)×2、バランス(XLR)×2、バイパス(RCA)×1系統を用意。筐体はハードアルミ削り出しで、カラーはブラック。別売でフォノモジュールもリリースされる予定。
参考展示としてはほかにも、dCSのSACDトランスポートを展示。ティアックエソテリックカンパニーのドライブを採用しており、2007年のリリースを予定。カラーリングなどは変更になる可能性があるが、筐体デザインは最終に近いという。価格は未定だが最上位モデルであり「300万円を超える程度」だという。 NAGRAからはCDプレーヤー「CDP」が参考展示。管球のプリアンプを内蔵したタイプ「CDC」に加え、トランスポートモデルもバリエーションとして用意する予定。2007年初頭の製品化を目指しており、価格は200万円を切る程度になる見込み。
■ ティアックエソテリックカンパニー ティアックは、一体型のハイエンドSACDプレーヤー「X-01 D2」を公開した。「X-01」、「X-01 Limited」の後継となるモデルで、DSD用DACを新たに追加搭載したデュアルDAC構成。12月の発売を予定しており、価格は141万7,500円。ほかにも、63万円のアイソレーショントランス「PS-1500」など、新製品を一堂に展示している。
スピーカーでは、発表されたばかりのタンノイブランド「プレステージ・シリーズ」新モデルが出展。「Westminster ROYAL/SE」(225万7,500円)、「Canterbury/SE」(120万7,500)、「Stirling/SE」(28万3,500円)などが並んでいる。また、10月上旬より発売を開始したAvantgarde Acousticのホーンスピーカーもデモで利用されている。
■ ノア ノアでは、フランスのメーカー・FOCALのスピーカーを展示。年末に向けて市場投入を予定している。「Chorus 800V」シリーズを用意し、トールボーイスピーカー3機種、ブックシェルフ2機種、センター、バイポーラーのリアスピーカー、サブウーファの8モデルが存在するが「全てを日本で販売することはなく、反響などを見ながら、どのモデルを輸入するか決めたい」という。 ミドルレンジ価格帯のシリーズで、最上位のトールボーイ「836V」は3ウェイ5スピーカーで1本182,000円。以下「826V」(1本152,000円)、「816V」(1本12万円)と続く。ブックシェルフは2ウェイで「807V」(1本76,000円)、「806V」(1本6万円)。ツイータにはアルミ・マグネシウム合金の振動板を採用しているが、「TNV逆ドームタイプ」になっていることが特徴。
■ ユキム ユキムのブースでは、AuraブランドのCD/アンプ/チューナ一体型システム「note」が注目を集めている。11月発売で、価格は28万3,500円。 デザイン性の高いAuraらしい筐体で、天面にCDドライブを搭載したトップローディングタイプで、ガラス蓋の開閉や、ディスクを押さえるクランパーを乗せるなどの作業は全て手動で行なう。 日立製パワートランジスタを使用した50W×2ch(8Ω時)のアンプを内蔵。AM/FMチューナも備えるほか、背面にUSB端子も用意。PCと接続し、USBオーディオとしてパソコンの音声も再生可能。さらに、側面にもUSB端子を用意。フラッシュメモリやストレージクラス対応のUSBメモリ型ポータブルプレーヤーを接続し、メモリ内部のMP3/WMA/OGGファイルが再生可能。さらに、接続したメモリにCDやラジオの音声をMP3形式で録音することもできる。
■ その他
アイシン高丘のブースでは、TAOCブランドのスピーカーに初めて登場したエントリーモデル「LC800」が話題。11月末の発売で、価格は1台14万円とリーズナブルだ。低価格だが独自の整振技術はしっかりと投入されており、天板、中央、底板それぞれに鋳鉄を配置。縦方向の定在波が起こす不要振動を低減させる整振子なども搭載されている。
スーパーウーファは16cm径のコーン、ウーファも16cm径のコーン、ツイータは25mm径のシルクドーム、スーパーツイータは25mm径のチタンドーム。4ウェイ(拡張型2ウェイ)。
□インターナショナルオーディオショウのページ
(2006年10月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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