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株式会社東芝は、第2世代HD DVDプレーヤー「HD-XA2」、「HD-XF2」を12月下旬より発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は上位モデルのHD-XA2が11万円前後、下位モデルのHD-XF2は49,800円前後の見込み。
HD DVDビデオのほか、DVDビデオ、DVD-R、DVD-RW(VRモード)、CD、CD-R/RWなどの再生に対応。なお、CPRM記録されたコピーワンス番組などは再生できないほか、HD-XA1で対応していたDVD-RAMや、MP3/WMAファイルの再生についても非対応となった。また、RD-A1で録画したHD DVD-Rディスクについては現時点では再生できないが、「後日ファームウェアアップデートで対応予定」(東芝DM社 デジタルAV事業部 DAV商品企画部 伊藤眞一部長)としている。 初代プレーヤー「HD-XA1」から大幅に薄型化した筐体を採用。HD-XF2の厚みは65.5mmで「ハイビジョンディスクプレーヤーとしては世界最薄」としている。 ドライブは東芝製で、新ドライブや新開発のLSIの採用により、ローディング時間は「従来の約半分程度まで短縮した」という。実際にHD DVDビデオディスクを入れてみたところ、約20秒で認識され、再生操作が行なえた。また、CDやDVDのローディング時間はHD DVDより高速という。 HD-XA2とXF2の違いはシャーシ構造やHDMI出力のバージョン、アナログ5.1ch出力の有無、リモコンなど。
HD-XA2は画質や音質を強化した上位モデル。アルミ押し出し材を用いた「製振型フルアーマーシャーシ」構造を採用し、映像/音声再生品位を向上している。リモコンも自照式の「シアターライトリモコン」が同梱される。 HDMI端子はHD-XA2のみVer.1.3相当で、Deep Colorに対応。YCbCr 4:4:4出力が可能となっている。ただし、DeepColorなどはHDMI 1.3のオプション扱いのため、実際の製品でどの機能をサポートするかは、製品企画や搭載チップなどに依存する。そのため、同社では今後HDMIのバージョンを積極的には謳わない方針という。また、Silicon Optix製のスケーラチップを内蔵し、HD DVDやDVDビデオの1080p出力を可能とした。 音声出力はアナログ5.1ch出力を装備し、ビデオDACはアナログデバイセズ製の12bit/297MHz。ドルビーデジタルプラス(DD+)や、ドルビーTrueHD 5.1ch、DTS HD(Core Only)などの新オーディオコーデックのデコードに対応。DD+、TrueHDは、5.1chのアナログ出力のほか、HDMIからのリニアPCM出力が可能となっている。 出力端子はHDMIとコンポーネント、S映像、コンポジット、アナログ2ch音声、アナログ5.1ch出力、光デジタル音声、同軸デジタル音声。RS-232C端子も備えている。HD-XA2の外形寸法は438×344×74.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.2kg。
HD-XF2のHDMIはVer.1.2a相当で、Deep Colorや1080p出力には対応しない。ただし、720p/1080i出力や、DVDビデオの同解像度でのアップスケーリング出力に対応する。 また、出力端子もアナログ5.1ch出力や同軸デジタル出力、RS-232C端子などが省かれているが、同社では普及モデルでと位置づけ、積極的に販売を行なう予定。「年末商戦では15:1の割合でXD-XF2を販売予定(東芝DM社 デジタルAV事業部 DAV国内営業部 増山泰正部長)」という。外形寸法/重量は430×345×65.5mm(幅×奥行き×高さ)/4.1kg。
また、12月の発売に向け、11月15日から2007年1月15日までにHD DVDプレーヤー/レコーダを購入した人を対象にキャンペーンを実施。ハリウッド/上海などへの海外旅行を抽選で各5組10名分用意するほか、同社指定の20タイトルから1本のHD DVDソフトをプレーヤー/レコーダ購入者にもれなくプレゼントする。
□東芝のホームページ ( 2006年11月15日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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