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ヤマハ株式会社は、音をビーム状に放射することで、一体型筐体ながらサラウンド再生が行なえる「デジタル・サウンド・プロジェクタ」の新モデル「YSP-900」を2月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は94,800円前後の見込み。カラーはシルバーとブラックを用意する。 なお、ヤマハエレクトロニクスマーケティング株式会社からは同日に、YSP-900とテレビラックを一体化させたYSPラックシステム「YSP-LC900」が発売される。オープンプライスで、店頭予想価格は119,800円前後の見込み。カラーはシルバーとブラックの2色。
■ YSP-900
2005年9月に発売された「YSP-800」の後継モデル。32型以上のテレビとの組み合わせを想定している。42型以上と組み合わせる「YSP-1100」が2006年11月にリリースされているが、その機能を受け継いだ、コンパクトモデルという位置付けになる。 「デジタル・サウンド・プロジェクタ」は、薄型/横長の筐体に小型フルレンジユニットを多数搭載し、指向性の高い音をビーム状に放出。音を部屋の壁や天井などに反射させ、サラウンド再生を行なうシステム。バーチャルサラウンドとは異なり、実際に音を背後などから聴かせるため、一体型システムながら、明瞭なサラウンド感が得られることが特徴。 「YSP-1100」から採用された新機能「マイビーム」を搭載。視聴位置から専用ボタンを押すだけで、視聴者の位置をセンサーが特定。ビーム化した音声をリスナーにダイレクト放射することで、騒音の多い環境でも、ニュースなどの音声を聞き取りやすくでき、深夜の小音量再生でも威力を発揮するという。ただし、マイビーム利用時の音声はモノラルとなる。 また、独自の自動音場調整技術「インテリビーム(IntelliBeam)」もブラッシュアップしたものを搭載。リモコンのダイレクトキーを押すだけで、部屋の音響測定を開始し、約3分で音響処理やビーム特性を部屋に最適化。測定用マイクを本体に取り付けて測定できるなど、使い勝手が向上されている。 ビームモードはサラウンド効果が得られる5chの「5ビーム」のほか、コーナー設置用の「ステレオ+3ビーム」、リスニングエリアを広げる「3ビーム」、「ナイトリスニングモード」なども選択できる。 デコーダはドルビーデジタル、DTS、AACに対応。ドルビープロロジックIIやDTS Neo:6もサポートしている。また、独自のシネマDSPも装備。「映画」、「音楽」、「スポーツ」の3モードを選択することで、ソースに最適な臨場感が出せるという。各種操作はOSD表示を見ながら行なえる。 ユニットは4cm径フルレンジを21個、10cm径ウーファを2個搭載。SRS TruBassを備えるほか、サブウーファ用プリアウトも1系統用意。別売の薄型サブウーファ「YST-FSW100」(21,000円)などを追加できる。なお、YST-FSW100を接続した場合はシステムケーブル接続による電源連動も行なえる。
アンプはデジタルアンプで、最大出力は2W×21chと20W×2ch。入力端子はアナログ×2、光デジタル×2、同軸デジタル×1。OSD用映像出力はコンポジット×1。筐体は密閉型で、外形寸法は800×115×153mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9kg。リモコンや測定用マイク、サラウンド確認用DVDなどが付属する。
■ YSP-LC900
YSP-900と、30~40型テレビに適したラックを一体化したシステム。ラックは朝日木材加工製。強化ガラスを3枚使った収納棚2段タイプ。耐加重は天板が50kg、底板が15kg、棚板が15kgで、合計80kg。キャスターも付属している。
ラック全体の外形寸法は1,010×420×510mm(幅×奥行き×高さ)。重量は32.2kg。
□ヤマハのホームページ
(2007年2月15日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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