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株式会社ピクセラは、デジタルラジオの受信にも対応したUSB接続のワンセグチューナ「PIX-ST050-PU0」を3月9日に発売する。直販サイトのみでの販売となっており、価格は9,800円。
USB接続タイプのワンセグチューナ。最大の特徴はワンセグに加え、1/3セグメントのデジタルラジオ放送の受信に対応したこと。デジタルラジオの受信機はauの「W44S」など、携帯電話でリリースされているが、パソコンと接続するタイプのチューナはコンシューマ向けとしては初めてとなる。 ただし、デジタルラジオ受信用のアプリケーション「StationMobile Radio Edition」はβ版となっており、製品には付属していない。購入後、同社のページから別途ダウンロードして使用することになる。 β版のソフトとなっているため「現在放送されているデジタルラジオの実用化試験放送を体験してもらうためのソフトという位置付け」(同社)だという。また、同梱するワンセグ受信用ソフトはWindows XP/Vistaの両方に対応しているが、デジタルラジオ用ソフトは著作権保護の問題でVistaのみの対応となる。 デジタルラジオの受信にも対応するため、RfStreamが開発した1/3セグ対応のシリコンチューナモジュール「DJ1200ST」を搭載。コンテンツ暗号化LSIやUSBコントローラLSIなどもピクセラ、もしくは関連会社で開発しており、「主要部品を自社グループ製で構成することで、高い完成度/品質を実現した」という。 「StationMobile Radio Edition」では、1/3セグメントのデジタルラジオが受信可能。基本的なGUIデザインはワンセグ用の「StationMobile」と同じだが、利用できないボタンや項目などはグレーアウト表示されている。「現在はワンセグ用と別のソフトだが、将来的には1つのソフトでデジタルラジオ/ワンセグを切り替えて視聴できるよう統合したい」(同社)という。
音声だけでなく、簡易動画を使用した番組も表示可能。ただし、録画/録音には対応していない。EPGやBMLを利用したデータ放送の表示に対応。デジタルラジオでは5.1chサラウンドの放送も予定されているが、アナログの5.1ch出力が可能なパソコンでは5.1ch出力も可能。2chのみの環境では2chにダウンミックスされる。ワンセグ同様、チャンネルスキャンやチャンネルリスト作成も可能。
■ ワンセグ受信機能も向上
ワンセグ用には、「StationMobile」の最新版である「StationMobile for ST050」を同梱。予約録画は非対応だが、手動録画中の番組を指定時間後、もしくは番組終了後に録画を停止させるタイマー機能を追加した。 従来は映像画面のサイズを等倍/2倍/全画面表示から選択していたが、任意のサイズに変更できるようになった。さらに、コントロールパネルのコンパクト表示モードも追加。データ放送画面はキーボードやスクリーンボタンだけでなく、マウスで直接選択できるようになり、データ放送画面からのリンクで、通信を利用した携帯電話やPC用ページにアクセスできるようになっている。 一部の機能はPCカード型ワンセグチューナ「PIX-ST011-PC0」でも既に実現されているが、同等の機能を実現するためのPCカード用「StationMobile」最新版の公開も予定されている。 字幕放送や2重音声放送、EPGにも対応。本体にはロッドアンテナを装備しており、アンテナ入力端子などは備えていない。USB端子はキャップで保護されており、キャップをアンテナに通すための穴も用意。外した後のキャップを無くす心配がない。
外形寸法は約78×18.7×8.6mm(縦×横×厚さ)。アンテナを含まない重量は約15g。
□ピクセラのホームページ
(2007年3月9日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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