|
ソネットエンタテインメント株式会社(So-net)は27日、都内で経営方針説明会を開催。吉田憲一郎社長が2006年度の総括や、今後の成長戦略説明などを行なった。 また、デジタルテレビ向けポータルサービス「アクトビラ」を展開するテレビポータルサービス株式会社や、株式会社GDHなどSo-netが出資する各社との連携を強め、キャラクタービジネスやアニメなども重要な事業として位置づけていることを強調した。 ■ 「トップニッチ」でNo.1を目指す
2006年度の連結業績予想は売上高480億円、営業利益34億円と共に過去最高になることを見込んでいるほか、創業以来初の配当を実施予定であるなど、同社の業績は好調に推移。吉田社長は安定したキャッシュフローを生んでいるというFTTHを中心とした「接続事業」のほか、もうひとつの柱であるコンテンツや広告関連などの「ポータル事業」も今後の利益成長の牽引役となると予想。
中期ビジョンとしては「ネットワークエンタテインメントの追求」を挙げ、経営指標としては2009年度までに売上高成長率10%以上、営業利益率10%、ROE(株主資本利益率)10%、配当性向20%以上を目指す。吉田社長は事業施策の一つとして、キャラクタービジネスやアニメーション、オンラインゲームなど、領域を限定したコンテンツを核とする「トップニッチ戦略」を掲げた。 具体的なビジネス展開としては、オンラインゲームサービスを表彰する「WebMoney Award2006」において、So-netのコミュニケーションサービス「Livly Island」がグランプリを獲得したことに触れ、「アニメ化などで各社との連携を形にしたい」と述べた。
また、韓流スターのファンサイトやグッズといったアジアエンタメ系のウェブ展開や、iEPGサイト「テレビ王国」などもトップニッチの分野ととらえ、それぞれのコンテンツでNo.1を目指すという。 出資する各社との連携については、2005年の東証マザーズ上場で得た60億円とほぼ同額をテレビポータルサービス(約5億円)やGDH(約10億円)、オンラインゲームのゲームポット(約37億円)のエンタテインメント分野や、SNSサイト運営会社などに投資したと説明。
2月からスタートした、テレビポータルサービスのアクトビラでは、2007年度中としていたストリーミング型VODサービスを秋にも開始するという。なお、ダウンロード/蓄積型サービスは2008年度中を予定している。開始当初の動画はMPEG-2とH.264/MPEG-4 AVCのSDコンテンツからスタートする予定。 なお、電子マネー「Edy」で決済できるVODサービスについては、「現時点では、So-net内で配信サービスを開始する予定はない。個人情報の登録なしに決済できることは便利であり、テレビポータルでのVODにEdyを使うということは検討されるのでは」と述べた。
( 2007年3月27日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|