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ソニーは5日、フルHD(1,920×1,080ドット)の反射型液晶パネル「SXRD」において、120Hzフレームレート対応の「0.61型ハイフレームレートSXRD」を開発したと発表した。年内には搭載製品が発売される見込み。 反射型液晶ディスプレイデバイス「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」の0.61型。新開発のシリコン駆動基板を採用し、フレームレートを従来の60Hzから120Hzに向上させた。コントラスト比は5,000:1、反射率は74%。家庭用のリアプロジェクションテレビやフロントプロジェクタに搭載する予定で、外販も積極的に行なうという。 フルHD解像度を維持しながら120Hzで表示するには、デバイス内で通常の2倍のデータ転送が必要となるが、大容量転送時に発生する微小ノイズの影響を抑えるため、映像信号線間の干渉を低減させる回路を新たに設計。ノイズの少ない画質を実現したという。また、デバイス内の回路規模が増大したが、配線レイアウトの最適化などで表示エリアやパッケージサイズを維持。従来の光学エンジンが利用できる。 液晶の駆動には、液晶セルへの実効的な印加電圧のバランスを保つことができる240Hz駆動方式を開発。SXRDにおける2μm以下のセル厚構造と新規液晶の採用により、応答速度2.5msを実現している。 さらに、不要な反射光を抑えるためデバイス構造を最適化。光源スペクトルに依存しない柔軟性を獲得したことで、超高圧水銀ランプやキセノンランプに加え、LED、レーザーなどの固体光源まで対応。今後の製品での導入が予想される固体光源と組み合わせることで、色域拡大による鮮やかな映像が実現可能としている。 そのほか、デバイスの温度をモニタリングできる温度検出回路をシリコン駆動基盤内に搭載。リアルタイムでシリコン駆動素子の温度をデバイス外部から直接測定できるようになった。
□ソニーのホームページ ( 2007年4月5日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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