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バンダイビジュアル株式会社は、6月26日に日米同時発売するHD DVD「FREEDOM」(北米版)の第1巻の詳細な仕様を発表。世界初搭載となる、HDiを使ったネットワーク機能などを実装している。 既報の通り、「FREEDOM」第1巻のHD DVD版は、6月26日に米国で39.99ドルで発売される。また、同日に日本でも総合アニメサイト「.ANIME」にて、北米版が5,040円で発売される。国内ではそれ以外の店舗や通販サイトでの販売は予定されていない。 北米向けソフトをそのまま日本で発売するため、メニュー構成や解説などはすべて英語。また、1枚のディスクにHD DVDレイヤーとDVDレイヤーを収めたツインフォーマットディスクとなっており、DVDプレーヤーでもDVDビデオとして再生できる。また、同作品のBlu-ray Discビデオ化はアナウンスされていない。
■ HDiを活用した様々な機能を搭載 HD DVD版の「FREEDOM」は、バンダイビジュアル初の次世代DVDソフトとして、高精細な本編映像に加え、HDiを活用した様々な機能を搭載しているのが特徴。これまでも「東京国際アニメフェア2007」の会場などで多機能ぶりをアピールしている。 本編の収録時間は25分。1080p映像をVC-1で収録しており、音声は日本語をドルビーデジタルプラス 5.1chとリニアPCM 2.0chで収録。英語字幕を収めている。
機能特典の目玉は、世界初となるHDiを使ったネットワーク機能。HD DVDプレーヤーがネットワークに接続されていれば、ディスクから専用サーバーへアクセス。FREEDOMの第1巻ではSD解像度の日本版テレビCFがダウンロードできる。 また、HD DVDディスクにあらかじめ収録されているが、再生できないようにロックされている「プロローグ」(約6分)と、「第1話予告」(約60秒)も、ネットワークへ接続することで解除キーの受け渡しが行なわれ、再生できるようになる。
オンライン上の特典は不定期に更新され、FREEDOM関連コンテンツや、そのほかのプロモーション映像などがアップされる予定。なお、同社では「ネットワーク機能は商品の発売後、予告無く終了する場合がある」ともしている。 ほかにも、ユーザーが任意の場面を最大7箇所ブックマークできる機能や、子画面表示機能も用意。メイン映像の上に、2D映像化する前の3DCGシミュレーション映像を重ねて同時表示し、製作過程を楽しむことができる。 子画面は位置やサイズ、透明度の変更が可能で、子画面/メイン映像に表示する内容を入れ替えることもできる。さらに、本編再生時に絵コンテを並列表示する機能も備えている。
メニューはポップアップタイプに加え、独立したトップメニューも用意。ブックマークを設定しておくと、その場面カットがメニューの背景にスライドショー表示される。また、本編のエンディングでは表示されない、英語版のクレジットも再生できる。 これらの機能の使い方をメニュー上で確認できる、チュートリアル機能も用意。音声や字幕の設定に加え、メニューボタン音のON/OFFなども変更できる。
収納ケースは、描き下ろしイラストを使用したアートケースの中に、スーパージュエルケースを封入した豪華仕様。映像特典としては、第2話予告編も収めている。
■ 全世界同一仕様/価格、同時発売を視野に バンダイビジュアルでは、国内でのBD/HD DVDビデオの展開を7月27日から本格的にスタートさせる。6月20日現在は「AKIRA」や「パトレイバー」シリーズ、「攻殻機動隊」など、両フォーマット合計で13タイトルが発表されている。
同社は「2008年2月末までに、両フォーマット合計30アイテムを発売する予定」としており、ラインナップは今後も拡充される見込み。さらに「将来的には世界同一仕様、同一価格、同時発売を視野に入れたグローバルなビジネス構築を目指す」としている。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2007年6月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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