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三菱化学メディア株式会社と日立マクセル株式会社、TDKマーケティング株式会社は2日、初のビデオカメラ用8cm BD-R/REメディアを発表した。
いずれの製品も8月10日発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、BD-Rが2,500円前後、BD-REが3,500円前後の見込み。なお、TDKのみ3枚パッケージもラインナップし、店頭予想価格はBD-Rが6,700円前後、BD-REが9,400円前後の見込み。 BDビデオカメラでのハイビジョン記録に対応する片面1層7.5GBの追記型BD-Rと書換え型BD-RE。8月30日発売の日立製BDビデオカメラ「DZ-BD70」、「DZ-BD7H」に合わせて発表。フルハイビジョン録画時で最大60分の記録が行なえる。BD-Rは「Blu-ray Disc Recordable Format (BD-R) Version 1.2」に、BD-REは「Blu-ray Disc Rewritable Format (BD-RE) Version 2.1」に準拠する。
■ 三菱化学メディア
BD-R/REとも、既発売の12cmBDメディアと同様の高精度マスタリング技術や記録/保護層を採用。安定した撮影をサポートし、長期保存にも優れるとしている。 BD-R「VBR60N1」は、金属窒化物を利用した記録膜「MABL」(Metal ABlative Layer)を採用。アゾ色素膜に匹敵する保存安定性を獲得し、ドライブの記録パワーのバラツキの影響を受けにくいとしている。
BD-RE「VBE60N1」は、独自の記録膜「SERL」(Super-Eutectic-Recording-Layer:共晶系相変化膜)技術を踏襲。BD-R同様、高いパワーマージンを実現し、繰り返し記録/再生に対する耐久性と長期間にわたる安定した記録特性を持つという。 そのほか共通の特徴として、同社の有機/無機ハイブリッドコーティング材開発力を生かし表面保護層を開発、傷やホコリ、指紋などの汚れに強いとしている。カバー層/ハードコート層ともに独自のスピンコーティング法で膜厚精度±1μm以内を実現。マスタリングにおいてもこれまで培った技術が生かされ、プロセスの最適化によって精細な記録案内溝の形成を可能にした。
□ニュースリリース ■ 日立マクセル
青色レーザー向けの独自コア技術のほか、8cm DVD-RAMなどで培ったビデオカメラ用光ディスク技術を結集したという8cm BD-R/REメディア。BD-R「BDR60.1P」とBD-RE「BDRE60.1P」をそれぞれ1枚入りで発売する。 0.1mmカバー層やハードコート層の形成を高精度に制御する「MHSS(Maxell High Stabilized Spin)」技術により、均質な形状、厚みを実現。カメラ利用時でも振動を抑えて安定した撮影が可能という。 記録膜はBD-Rが新開発の無機記録膜、BD-REには相変化記録膜を採用。記録レーザーパワーに対して、安定した記録/再生特性を達成しているという。記録面にはDVD向けよりも傷やホコリ、指紋への耐性を高めた「HGハードコート」を施している。
□ニュースリリース ■ TDK
BD-R「BRC75A1S」とBD-RE「BEC75A1S」を用意。それぞれに3枚組パッケージもラインナップする。長野県佐久市のTDK千曲川テクノ工場で生産される。 ハードコート「DURABIS2」やスピンコートによる平滑なカバー層形成などTDK独自技術を導入したビデオカメラ用BD-R/REディスク。BD-Rの記録膜は無機材料のシリコンと銅合金による2層構造を採用。光の影響を受けにくく、長期保存やアウトドア撮影時の信頼性を高めているという。 ディスクレーベル面のタイトルエリアには、油性/水性ペンが使用でき、タイトルや撮影データなどが記入できる。
□ニュースリリース
□三菱化学メディアのホームページ ( 2007年8月2日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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