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ソニー、フラッグシップ液晶テレビ新「BRAVIA X」
-新倍速駆動搭載。70型はLED採用400万円


9月20日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」の最上位シリーズ「X7000/X5050/X5000シリーズ」7モデルを9月20日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

 「市販の液晶テレビでは最大」という70型の「KDL-70X7000」など全モデルでフルHD/10bit液晶パネルを搭載。同社のフルHD液晶テレビでは初めて倍速駆動に対応し、残像感を低減している。

 ホワイトとブラックの2色のほか、受注生産のカラーバリエーションとして、ホワイト、ブラウン、ブルー、レッド、ピアノブラック(X5050シリーズ)の各色もラインナップする。


シリーズ型番画面
サイズ
解像度カラー発売日実売価格
XシリーズKDL-70X700070型1,920×
1,080ドット
シルバー
ブラック
11月20日400万円前後
KDL-52X505052型ピアノブラック9月20日60万円前後
KDL-46X505046型50万円前後
KDL-40X505040型38万円前後
KDL-52X500052型シルバー
ブラック
ホワイト
ブラウン
ブルー
レッド
58万円前後
KDL-46X500046型48万円前後
KDL-40X500040型36万円前後

KDL-70X7000 KDL-52X5050 合計6色のカラーバリエーションを用意


■ 新モーションフローや10bitパネル搭載

Xシリーズ

 70/52/46/40型の各モデルでS-LCD製の1,920×1,080ドットパネルを搭載。いずれも10bitフルHDパネルとなっており、階調表現性能を高めているほか、広色域バックライトやx.v.Colorなどと組み合わせて鮮やかな色表現を可能とした。コントラスト比は70型が1,500:1、52型が2,000:1、40/46型が2,200:1。視野角は上下/左右178度、応答速度は8ms。

 全モデルソニー独自の倍速駆動技術「モーションフロー(MotionFlow)」に対応。通常(60Hz)の倍となる120Hzの高速駆動を行ない、独自のアルゴリズムにより生成した補間フレームを元信号に挿入。毎秒120コマ表示により、液晶テレビ固有の“残像感”を解消する。

 フィルム撮影の24コマ映像の場合は、5倍の120コマを生成し、フィルムらしいなめらかな映像表現が可能となる。なお、モーションフローの効果設定は、標準/強の2段階とオフが選択できる。

 モーションフローは、5月発売のBRAVIA J5000シリーズでも搭載していたが、同社のフルHDパネル搭載テレビでの倍速駆動対応は今回のX/Wシリーズが初となる。また、X/Wシリーズでは、撮影時に記録される撮像素子などの映像ソースに起因するブレも補正する映像処理「IBリダクション」を追加。より、効果的な残像低減を実現できたという。

モーションフロー搭載 モーションフローのデモ 強、標準、切の3段階でモーションフロー設定が可能

 70型では、RGB LEDバックライトシステム「トリルミナス」を採用。通常のCCFL管に比べて、約160%という広色域表現を実現した。52/46/40型はNTSC比で約102%、通常のCCFL管と比較して約120%の広色域表現が可能な、「ライブカラークリエーション」を搭載。CCFL管でありながら、赤、緑、青の3波長のすべての純度を向上したほか、純度の低い青や緑が混色しないようにサブピークを抑えることで、より鮮やかな色表現を可能としたという。

 映像エンジンは「ブラビアエンジンプロ」。SD/HD映像の質感表現を高める「DRC-MFv2.5」を内蔵するほか、被写体のもつ質感や艶、奥行き感などの表現を向上している。


■ フォトやx.v.Colorなど外部入力対応を強化。RFリモコンも

背面。HDMIやD5、コンポーネント入力などを装備する

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルと、地上アナログを各2系統装備。デジタル放送の2画面表示にも対応する。操作メニューは「XMB(クロスメディアバー)」を採用し、テレビ放送以外のネットワークやUSBメモリ上のコンテンツへのアクセス性を高めている。

 1080p対応のHDMI入力を3系統装備、24p入力やDeepColorにも対応する。また、HDMI CECを利用した「ブラビアリンク」も新搭載し、BRAVIAのリモコンからHDMI接続したHDDレコーダ「BRX-A250」や、ネットワークテレビボックス「BRX-NT1」、対応サラウンドシステムなどの操作が行なえる。


GUIはXMBを採用 ブラビアリンクで、BRX-A250などと連携可能 BRX-A250を背面に装着
おき楽リモコン。左側の[VOD]ボタンや[予約する]ボタンで、ブラビアリンク対応機器をコントロールできる おき楽リモコンからネットワークテレビボックス「BRX-NT1」を操作。BRX-NT1もXMBを採用し、操作系を共通化している

 映像モードは、ダイナミック、スタンダード、カスタムの3モードに加えて、映画専用の「シネマ」を新搭載。SPEと共同でチューニングしたモードとなっており、「映画製作者の意図をより忠実に再現できる」という。

 x.v.Colorに対応するほか、新たに各入力ごとにx.v.ColorのON/OFF設定に対応。また、x.v.Color表示時でもスタンダードやシネマなどの映像モードを選択可能となった。

x.v.Color表示時も画質モードを選択できるようになった 各入力ごとにx.v.ColorのON/OFFが可能になった

 さらに、静止画専用の画質モード「フォト」も追加。ソニーのデジタルカメラの絵作りにあわせて、画質チューニングを実施し、フォト、ダイナミック、スタンダード、カスタムの4種類の画質モードを選択できる。USBメモリやネットワーク上のJPEGファイルを表示する場合は、画像を検出すると自動的にフォトモードに切り替わる。また、フォトモード時には、ディスプレイの色空間もAdobe RGBとsRGB、sYCCを選択できる。

 そのほか、PCやゲーム向けの「ゲームテキスト」モードも用意。また、PC/ゲーム入力時には、「RGBフルレンジ」も設定も可能となった。

フォトモードを新搭載 XMBのビデオ・フォト切替でフォトモードの各種設定が行なえる sYCCだけでなく、Adobe RGBも選択可能となっている

おきらくリモコン(右)と赤外線方式のシンプルリモコン(左)が付属する

 Ethernetを装備し、Webブラウザも装備。デジタルテレビ用のポータルサービス「アクトビラ」に対応し、MPEG-2形式のVOD配信「アクトビラビデオ」も視聴できる。ただし、H.264/MPEG-4 AVCのHD映像配信「アクトビラ ビデオフル」には対応しない。

 また、DTCP-IPとDLNAをサポートしており、同一ネットワーク上のDLNA対応機器から映像のストリーミング視聴などが行なえる「ソニールームリンク」も搭載。同社のBDレコーダ「BDZ-V9」上のデジタル放送録画やVAIO上のAVコンテンツのストリーム再生などが可能となっている。

 リモコンは、赤外線リモコンに加え、2.4GHz帯の無線通信(RF)を利用した「おき楽リモコン」が付属。障害物などの影響を受けずに操作が可能なため、「テレビの方向に向けずに利用できるので、卓上に置いたまま使ってほしい」という。

 スピーカー出力は11W×2chで、独自の「S-Forceフロントサラウンド」も搭載。人の声だけを聞き取りやすくする「ボイスズーム」も備えている。


【主な仕様】
  KDL-70X7000 KDL-52X5050
KDL-52X5000
KDL-46X5050
KDL-46X5000
KDL-40X5050
KDL-40X5000
パネルサイズ 70V型 52V型 46V型 40V型
パネル解像度 1,920×1,080ドット
輝度 550cd/m2 500cd/m2
コントラスト比 1,500:1 2,000:1 2,200:1
視野角 上下左右178度
応答速度 8ms
チューナ 地上/BS/110度デジタルチューナ×2、地上アナログチューナ×2
音声出力 11W×2ch
入出力端子 HDMI×3、D5入力×2、コンポーネント×1(D5と排他)、S映像入力×1、コンポジット入力×3、PC入力×1(D-Sub 15ピン)、PC音声入力(ステレオミニ)×1、デジタル放送出力×1、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1、電話回線接続端子×1
消費電力 650W 315W 285W 240W
年間消費電力量 510kWh/年 273kWh/年 264kWh/年 231kWh/年
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
スタンド含む
1,842×422×1,131mm 1,415×384×890mm 1,262×322×795mm 1,111×322×717mm
重量
(スタンド含む)
93.5kg 49kg 39kg 32kg

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200708/07-0829/
□BRAVIAのホームページ
http://www.sony.jp/products/Consumer/bravia/

( 2007年8月29日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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