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ソニーは、世界初の有機ELテレビ「XEL-1」の店頭展示を、11月22日から開始する。 実際の販売は、12月1日からとなるが、全国の主要店舗に先行展示することで、有機ELテレビの特徴を訴求する考えだ。
ソニーによると、11月22日から、全国700店舗を対象に、専用の展示用什器を用意。「ソニーらしい新技術をきちんと訴求できる店頭展開を打っていく。多くの店舗に実際の商品を展示することで、有機ELの薄さ、高いコントラスト比を体感してもらう」(ソニーマーケティング 竹村英洋執行役員常務)としている。 実際に稼働する製品を一台展示し、映像を表示することで、測定限界値を越える100万:1以上のコントラスト比や黒の表現力、視野角の広さ、動画応答性の高さなどを訴求。さらに、モックアップを用意し、これを横向きに展示することで、有機ELならではの3mmの薄さを表現する。 基本の展示形態は、1,500×900mm(縦×横)、2,000×900mm(同)などの壁寄せ型の什器など3種類としているが、店舗の規模や、展示スペースの大きさにあわせて、いくつかの展示形態を用意している。
ソニーでは、10月2日からは、東京・銀座のソニーショールーム、大阪・梅田のソニースタイルストアで、「XEL-1」を展示しているほか、11月4日からは、お台場のソニースタイルショールームでも展示を開始。さらに、11月9日からは、成田空港のJALファーストクラスラウンジ、10日からは、東京・高輪のレクサスギャラリー高輪、12月からは東京・六本木のリッツカールトンホテル東京のクラブラウンジにも製品を展示する予定。 有機ELパネルは、エスティ・エルシーディ株式会社で生産。最終製品の組み立て製造は、ソニー稲沢工場で行なっており、年内に生産できる台数は2,000台に限定される。 同社では、約700台を店頭展示に回すことから、年内に実際に販売できる台数は約1,300台に限定されるとしており、「現時点での引き合い状況や、発売初期には、発売をお待ちいただいた購入者が集中することを考えると、年内中は品薄になることは必至だろう」(ソニーマーケティング 竹村英洋執行役員常務)とする。 年明けも月産2,000台体制を維持することから、年内が品薄状況であったとしても、1月以降は徐々に回復することになりそうだ。
□ソニーのホームページ ( 2007年11月21日 ) [Reported by 大河原克行]
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