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社団法人日本映像ソフト協会(JVA)は7日、2007年度のビデオレンタル店実態調査の結果を発表した。ビデオレンタル店の月平均売上額は前年比107.0%の528.7万円となった。そのうちDVDの売上額は同125.6%の502.3万円、VHSは同35.9%の36.9万円。DVDとVHSの売上比率は、DVDが前年の79.5%から93.2%となり、DVDの割合が増加している。 この調査は、同協会のレンタルシステム加盟店約5,199店に対して、郵送によるアンケートで行なわれるもの。調査票送付数は4,787票で、有効回答数は725票、回収率は15.1%。なお、オンラインのネットレンタルサービスおよび、自動レンタル機器によるレンタルについては対象外としている。 1カ月の貸出数の平均は20,023本・枚で、内訳はDVDが前年比128.2%の18,764枚、VHSは同39.3%の1,604本となった。ソフト在庫数の平均は30,700本・枚で、DVDのタイトル数が前年比152.0%の12,853枚、VHSが同60.1%の6,113本、数量はDVDが21,433枚で、VHSが9,191本となっている。 DVDとVHSの在庫比率は約7:3で、前年調査の約5:5からDVDの比率が大幅に伸びている。「VHSの在庫整理が順調に進むと共に、DVDの在庫整備も進められている」としている。月平均仕入額については、DVDが前年比123.7%の256万2,000円で、VHSが同8.3%の1万6,000円。 1店舗あたりの会員数の平均は、前年比119.7%の9,880人で、男女比は62.3:37.7。 ジャンル別に見た在庫状況としては、「洋画」と「アダルト」が減少傾向で、逆に「日本のテレビドラマ」、「アニメ」、「キッズ向け」、「海外テレビドラマ」などが増加傾向にあるという。これについては「設置スペースが少なくて済むDVDが増加したことにより、本数が多くなるドラマシリーズなども在庫できるようになったのでは」と推測している。
■ 「映像業界の未来は明るい」 発表会では、JVAの後藤健朗事務局長が「レンタルビデオ店のDVDへの移行は順調に進んでおり、それに伴い、会員数の増加や売上増など好調で、今後もレンタルビデオ店には頑張ってもらいたい。幸いにも映像業界の未来は明るいといえる」と挨拶した。 オンラインのネットレンタルサービスなどの実績については「日本の作品をレンタルで扱うには許諾が必要であるため、これらサービスを実施している企業もJVAのレンタルシステムには加盟している。しかし、企業数が少ない上に、実績を公表していないところがほとんどという状況のため、JVAでも実績については把握していない」という。 Blu-ray Discなど、次世代DVDのレンタルについては、「AACSとの契約締結など、レンタル開始以前の“前提”の部分をこれからクリアしていかなければならないため、(本格的な開始は)まだ先の話になるだろう」としている。 □JVAのホームページ ( 2007年12月7日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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