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三洋、ワンセグ予約録画対応“SSDポータブルナビ”
-ナビ/音楽同時利用対応の「ゴリラ」と「ミニゴリラ」


4月21日発売

標準価格:オープンプライス


 三洋電機は、ポータブル型カーナビゲーションの新製品として、ワンセグ放送の受信や録画に対応した2モデルを4月21日に発売する。7型ワイド液晶を採用する“ゴリラ”の「NV-SD700DT」と、4.5V型ワイド液晶搭載で充電池を内蔵した“ミニゴリラ”の「NV-SB360DT」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「NV-SD700DT」が10万5,000円前後、「NV-SB360DT」が8万5,000円前後の見込み。

 いずれも、ナビデータ用に4GBのフラッシュメモリを内蔵するポータブルナビで、同社は両製品を「SSD(Solid State Device)ポータブルナビゲーション」と称する。新たに、高速処理CPUを核とした「GORILLAエンジン」を採用し、ナビと音楽の同時利用や、機能切り替えの高速化などを実現した。また、ワンセグでは従来のリアルタイム録画に加え、予約録画にも対応した。

 「NV-SD700DT」は7型ワイド、「NV-SB360DT」は4.5型ワイドのタッチパネル液晶を搭載。解像度はいずれも480×240ドット。「NV-SB360DT」は充電池を内蔵するが、「NV-SD700DT」を車以外で利用する場合は付属ACアダプタまたは別売バッテリを利用する。

「NV-SD700DT」(左)と「NV-SB360DT」(右)

 ワンセグの視聴/録画に対応し、新たに予約録画にも対応。時刻指定により1週間で10件まで登録できる。なお、EPGは利用できるが、EPGからの予約録画は行なえない。SDカードスロットを備え、録画データはSDカード(別売)に記録。16GBカードで約80時間まで録画できる。ワンセグのデータ放送や字幕の表示も可能。

 「NV-SD700DT」はアンテナを2本搭載し、ダイバーシティ受信に対応する。「NV-SB360DT」の内蔵バッテリ利用時と、「NV-SD700DT」の別売バッテリ利用時のワンセグ視聴時間はいずれも約4時間。

 SDカードに記録した音楽再生にも対応。MP3/WMAのフォーマットをサポートするが、DRM付きファイルには対応しない。また、FMトランスミッタ機能も内蔵し、カーFMなどにワイヤレスで伝送可能。そのほか、SDカード内のJPEG表示も行なえる。


時刻指定での予約録画に対応 メニューのアイコンにゴリラのキャラクターを採用 FMトランスミッタ機能も備える

「GORILLAエンジン」を採用

 クロック周波数400MHzのCPUとDDRメモリ、2Dグラフィックエンジンで構成する「GORILLAエンジン」を採用。ナビを表示しながらの音楽/ワンセグ音声の再生が行なえるようになり、音楽再生中に交差点情報などナビ音声が割り込むことも可能。また、ナビからワンセグへの切り替え速度を従来の約5秒から約1秒に短縮。さらに、ナビ画面のスクロールがよりスムーズに行なえるようになった。そのほか、縮尺の異なる2画面の地図同時表示や、上空視点からの表示「ゴリラビュー」にも対応。

 ナビ用のフラッシュメモリは、従来モデルの2GBから4GBに強化。電話番号での検索は職業別で従来の約208万件から約1,000万件としたほか、新たに約3,000万件の個人別検索も可能。住所検索は従来の約3,000万件から約3,400万件に、50音施設検索は約208万件から約1,000万件に増加している。


ナビからワンセグへの切り替えが約1秒に短縮 ナビと音楽の同時利用に対応 ナビ用データも大幅に強化

 そのほか、ナビ用の新機能として、車上盗難が多発している地域に入った場合に警告表示を行なう機能を搭載。当初は大阪府のみを対象としているが、他都道府県の県警との連携で対象エリアの拡大を計画している。

 また、環境に配慮した運転を推奨する「エコドライブ情報III」を搭載。急加減速や長すぎるアイドリングなどを音声で警告し、「エコドライブ度」の診断が行なえる。

 外形寸法と重量は、「NV-SD700DT」が109×190×37.2mm(縦×横×厚さ)、約600g。「NV-SB360DT」は85×128×26.2mm(同)、約310g。シガーソケットアダプタや車載取り付けキット、ACコードなどが付属する。


「NV-SD700DT」はアンテナが2本 「NV-SD700DT」の側面。右は車載スタンド利用時


「NV-SB360DT」



■ 今後は「SSDポータブルナビ」に

 これまで同社は、フラッシュメモリ搭載モデルを「メモリーポータブルナビゲーション」として展開していたが、容量増加によるコンテンツの強化や、「GORILLAエンジン」による機能強化により、今回のモデルから「SSD(Solid State Device)ポータブルナビゲーション」と変更。なお、一般的に使用されている略称、フラッシュメモリを用いたドライブ「SSD(Solid State Drive)」とは異なり、同社では新カテゴリとしてこの呼称を用いる。

 ゴリラを開発した三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社は、車載機器や白物家電などの事業をこれまでの鳥取三洋電機に集約し、4月1日より発足。今回のゴリラは再編後の第1弾製品となる。

 車載機器事業部 商品企画統括部の田中寛統括部長は、ポータブルナビの市場について「2006年に『ミニゴリラ』を発売し、従来の2~30万台から6~70万台へ急激に成長した。2008年度も伸びは続くだろう」と予測。同社は、ソニーや松下など他社製品も参入しているポータブルナビ市場において、現状のシェア7割を維持することが目標。ワンセグ機能の強化や、ポータブルナビを手がけて12年間で得たという使い勝手のノウハウなどの面で差別化を図る。


新たに「SSDポータブルナビ」と呼称 田中寛氏 国内市販ナビのタイプ別構成比


□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0804news-j/0408-1.html
□関連記事
【2007年9月21日】三洋、ワンセグ録画対応ナビ「ゴリラ」&「ミニゴリラ」
-ケータイで録画したワンセグも再生可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070921/sanyo.htm
【2006年11月9日】三洋、“手のひらサイズ”ワンセグ搭載ナビ「ミニゴリラ」
-4.5型ワイド液晶。地図は1GBメモリに収録
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061109/sanyo.htm

( 2008年4月8日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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