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株式会社日立製作所は、薄型テレビ「Wooo」の新モデルとして、3シリーズ9モデルを4月26日より順次発売する。 液晶テレビは、iVDR録画機能を備えた新シリーズ「Wooo XV」と、超薄型テレビ「Wooo UT」のHDDレコーダ搭載モデルを6月7日より発売する。プラズマテレビは50型フルHDモデルなど「02」シリーズを4月26日より発売する。価格はいずれもオープンプライス。
最薄部3.5cmの液晶テレビ「Wooo UT」は、新たに外付けチューナに容量250GBのHDDレコーダ機能を搭載。また、ネットを介したVODサービス「アクトビラ ビデオ・フル」に対応。専用ポータルサイト「Wooonet」も開設されるほか、DLNAサーバー機能「AVネットワーク」などを搭載した。また、壁寄せスタンドや壁貼り金具などをラインナップし、Wooo UTの特徴である「レイアウトフリー」を推進していく。 液晶テレビのスタンダードモデル「XV/HVシリーズ」は、iVポケットを備え、録画にも対応する。42型/37型はフルHDパネルを採用する。 プラズマテレビの「02」シリーズは、コントラスト比3万:1の新パネルを搭載。最上位モデルの「P50-XR02」はフルHDパネルを搭載。また、全モデルでiVポケットと250GB HDDレコーダを内蔵する。
■ 「テレビは日立に不可欠」
日立製作所執行取締役副社長 コンシューマ事業グループ長&CEOの大沼邦彦氏は、自社技術の強みを生かしたテレビ事業への取り組みを語った。 「AV事業、薄型テレビは、日立のブランド形成の顔。今後の放送/通信融合の中での中核となる機器として期待している。日立として不可欠な事業である。Wooo UTに代表されるような高付加価値製品の創出と、経営体質の改善を進めることで、収益性を改善できると考えている」と説明。 さらに、「昨年12月に壁掛け可能なUTシリーズを発売し、我々の技術の先端を皆様に伝えることができた。今回は、UTシリーズをさらに進化させてネットTV対応や内蔵HDD追加などを図り、また、50インチクラスのコントラスト比3万:1の新しいプラズマも用意した。今後も使いやすいテレビを目指してゆく」と語った。 ■ 「壁貼り計画」でWoooUTをアピール。全機種HDD録画対応
コンシューマ事業グループ マーケティング事業部 商品企画本部長の吉野正則氏は、Wooo UTを中心に新製品について解説した。 吉野本部長は、「日本全国壁貼り計画開始!」と題して、Wooo UTの設置自由度をアピール。Wooo UT購入者の宅内レイアウトの変化を「BEFORE」、「AFTER」として紹介し、壁貼りにより広い居住空間や明るい室内構成などを実現できることなどを訴えた。また、ホテルの客室への導入事例なども紹介し、「レイアウトフリー」の魅力を強調した。 なお、Wooo UT購入者のうち約15%が壁掛け、19.4%がフロアスタンドを導入するなど、「約35%の方が新しい使い方を始めている」という。ただし、壁掛けには、壁の工事が必要となるなどの多くのハードルがあるため、ほとんどの人が二の足を踏んでいる状況という。
そのため、日本市場のための提案として、新しい壁掛けユニット「TB-LKA0082(17,500円/可変タイプ)」、「TB-LKF0082(9,800円/固定タイプ)」を紹介。日本の家屋の約8割で導入されているという「石膏ボード」の壁に対応するもので、壁補強なしに「壁貼り」ができるとアピール。なお、同金具を利用する場合は、壁に穴を空けて、専用のアタッチメントで固定する必要がある。 壁に穴を開けたくない場合の解決策としては、壁寄せスタンド「TB-LRH0081(29,800円)」を紹介、「この2つの提案により、さらにレイアウトフリーを進めていく」とした。
また、新製品の機能強化については「録画」、「ネット対応」、「プラズマテレビの画質一新」の3点を挙げて紹介。 吉野氏は「今年の日立のテレビは全て録画対応になります」と宣言。全モデルにiVDR-Sのポケットを搭載し、「レコーダやリンク機能ではできない簡単な使い勝手を提供する」とテレビ内蔵型のレコーダの使いやすさをアピール。さらに、上位シリーズではXCodeHDを搭載し、長時間録画ができることなどを訴えた。 なお、新商品の発売を記念して「Wooo UT」シリーズと「Wooo 02」シリーズの購入者のうち先着10万名に容量120GBのiVDR-Sをプレゼントする「WoooでREC<録画>」キャンペーンも実施する。
ネット機能については、アクトビラに対応。新Wooo UTでは「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応した。さらに、新サービスWooonetも開始する。Wooonetはリモコンの「ネット」ボタンを押すことでさまざまなネットワークサービスを活用できるポータルサイト。アクトビラのほか、NTTコミュニケーションが提供する天気やニュースなどの情報サイト「DoTV」などのネットワークサービスが活用できる。 加えて、6月9日からは「ビデオdeメール」サービスも開始。ビデオカメラで撮影した動画や静止画をサーバーにパソコンを使って専用サーバーにアップロードすることで、Woooからサーバー上のビデオなどを視聴可能とするサービス。 対応Woooは新Wooo UT(XP770)の42/37/32型。対応ビデオカメラは日立のWoooのブルーレイ/ハードディスク/ハイブリッド各モデル。加えて、DVや、MPEG-2記録のDVD/HDD/メモリーカメラ、HDVやAVCHD記録のDVD/HDD/メモリーカメラにも対応予定。
アップロードした動画は日立のWooonet専用サーバーでフォーマット変換を行ないWoooで再生可能とする。コーデックの変更などは行なわないが、「VBR記録のビデオカメラ映像を一定のビットレート内に抑えるなどの変換が必要となる」という。 PCからのアップロード時に、あわせてメールを送信し、Woooのユーザーにコンテンツのアップロードを通知する。Woooからの視聴はストリーム再生のみで、HDDへのダウンロードには対応しない。サーバーの1ユーザー用スペースは3GBで、1コンテンツあたりの最大容量は2GB。アップロード後、2週間でコンテンツは自動消去される。 なお、ビデオdeメールは、有料サービスとなっており、PCからアップロードするユーザーに対し、月額利用料315円を課金する。また、初回利用時に認証作業が必要となる。 プラズマの高画質化については、パネルのリブ構造変更によるコントラストの向上などに言及。ALIS方式で採用していた「ストレートリブ」から、「ボックスリブ」構造としたことで、「黒をより黒く、白をより白く」表現可能とし、コントラスト比は3万:1となった。 □日立製作所のホームページ ( 2008年4月14日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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