日立、最薄35mmの液晶「Wooo UT」に250GB HDD搭載モデル －42/37/32型。「XCodeHD」搭載。32型も倍速駆動

Wooo UTシリーズ

6月7日発売 標準価格：オープンプライス

　株式会社日立製作所は、ディスプレイ部とチューナユニットを分離し、薄型を実現した「Wooo UTシリーズ」のラインナップを強化。チューナユニットに250GB HDDを内蔵し、iVDR-S用スロット「iVポケット」も装備した42/37/32V型の3機種を6月7日に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

　全モデルにブラック(B)とホワイト(W)のカラーバリエーションを用意する。

　2007年12月に発売したUTシリーズと、サイズラインナップは共通。従来モデルはiVポケットを搭載していたが、HDDは内蔵していなかった。また、新たにネットワーク機能も強化。HD解像度の動画がVOD再生できる「アクトビラ ビデオ・フル」に対応したほか、専用のポータルサイト「Wooonet」も新設。ショッピングや天気、ニュースなどが閲覧できる「DoTV」へのリンクや、PCから送信した動画/静止画を専用サーバーにアップロードすることで、離れた場所にあるWooo UT新モデルからそれらの動画/静止画が閲覧できる「ビデオdeメール」も利用できる。

42型のブラックモデル	ホワイトモデルも用意する	チューナを内蔵したWoooステーションは別筐体となる

Wooo UTシリーズ

　輝度は42型が450cd/m²。37/32型が500cd/m²。視野角は上下左右178度。42/37型は、24フレームの映画フィルムの映像を滑らかに表示する「なめらかシネマ」を搭載。24フレームの映像を60フレームに変換する際に、通常の3-2プルダウンだけでなく、独自に動き補間アルゴリズムで中間フレームを作成して挿入することで、滑らかな再生を実現。

　1080p信号に対応した新画像処理エンジン「Picture Master Full HD」も内蔵。また、42/37型モデルはDeepColorもサポートしている。また、オプションのスタンド関連も強化。新フロア用スタンド「TB-LSZ4281」(37/32型対応で29,800円)や、壁掛けユニット「TB-LKA0082」(17,500円)、「TB-LKF0082」(9,800円)、壁寄せスタンド「TB-LRH0081」(29,800円)も用意する。

壁寄せスタンドも用意	壁掛けユニットも新開発のもの(上)が用意される。下は従来のもの	壁掛けユニットを横から見たところ

Woooステーション

　iVDR-S用スロット「iVポケット」も装備し、HDDを増設可能。5月23日には日立マクセルから「iV」のラインナップに、従来の160GB/80GBに加え、120/250GBモデルも新たに発売される。内蔵HDDからのムーブや直截録画も可能。テレビのEPGからの予約録画や、デジタルWチューナを使った裏番組録画も可能。録画した番組には独自のシーン解析アルゴリズムを用いて自動的にチャプタを設定できるほか、音楽番組で楽曲先頭の頭出しや、ドラマ本編のスムーズな視聴が可能だという。

　なお、従来のWooo UT(HV700シリーズ)ユーザー向けの、HDD録画対応新「Woooステーション」の単品販売は、「現時点では予定していない」としている。また、ダビング10への対応については、「準備は進めているが現時点では未定」という。

壁寄せスタンド利用	リモコン	UWB無線ユニット「TP-WL700H」も利用可能

Woooリンクの[AVネットワーク]からDLNAサーバーを検索し、コンテンツ再生が可能

　使い勝手も向上。視聴中に画面下部に裏番組のEPG情報と子画面映像を表示する、裏番組チェック機能を強化。内蔵HDD/iVDR-Sに録画した番組も確認できるようになった。2画面表示機能では、デジタル放送の字幕放送を2画面同時に表示可能。EPGは6/8局の表示が行なえる。

　ディスプレイ側のHDMI入力(1080p対応)は1系統。ステーション側にはディスプレイ用の出力1系統と、3系統の入力を用意する。また、SDメモリーカードスロットも装備している。

サイズ	42V型	37V型	32V型
型番	UT42-XP770	UT37-XP770	UT32-WP770
パネル解像度	1,920×1,080ドット		1,366×768ドット
輝度	450cd/m2	500cd/m2
Deep Color	○	○	－
なめらかシネマ	○	○	－
倍速駆動	○
スピーカー	3.5cm径×2 ×2ch
入出力端子	HDMI入力×1 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1 ステレオミニ音声入力×1 ヘッドフォン出力×1
消費電力	222W	164W	未定
年間消費電力量	212kWh/年	184kWh/年	未定
外形寸法(最薄部) (幅×奥行き×高さ)	103.6×3.9(3.5)×67.8cm	93.6×3.9(3.5)×60.7cm	81.4×3.9(3.5)×53.8cm
スタンド含む 外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	103.6×31×72.8cm	93.6×31×65.7cm	81.4×24.9×58.7cm
重量 (スタンド含む)	20.9kg	17.4kg	13.5kg
Woooステーション
内蔵HDD	250GB
iVポケット	○
入力端子	HDMI×3 D4×1 ビデオ×1 アナログ音声×2
出力	HDMI×1 光デジタル音声×1 モジュラー×1 Ethernet×1
消費電力	27W
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	29.7×22.2×6.6cm
重量	3.3kg

■ Wooonet

Wooonetのイメージ

　6月7日に新設されるWooonetは、UTシリーズの新モデル3機種向けに提供されるポータルサイト。リモコンの「ネット」ボタンを押すだけでアクセスでき、同じくポータルサイトである「アクトビラ」や、天気/ニュースなどの生活情報や、ショッピングが可能な「DoTV」へのリンクも用意。「アクトビラ」では、VODサービスの「アクトビラ ビデオ・フル」も使用できる。

　さらに、専用サーバーにPCからアップロードした動画/静止画を、UTから鑑賞する「ビデオdeメール」機能にも対応。例えば、離れて暮らす家族に向けて、PCから写真などをサーバーへアップロード。それを、離れた家族が使うUTから鑑賞することが可能。有料サービスで、映像配信に使用するサーバーには、日立の「Videonet.tv」シリーズの映像配信サーバーと、コンテンツ制作支援サーバーを採用するという。

　なお、「ブルーレイカムWooo」などで撮影した動画のアップロード/UTでの視聴にも対応予定。HD画質にも対応予定で、SD画質ではDVテープのカメラ、MPEG-2記録のDVD/HDD/メモリーカメラ、HD画質ではAVCHD形式対応のDVD/HDD/メモリーカメラに順次対応するとしている。ただし、HDV録画したものはSD解像度となる。

□日立のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース (UTシリーズ)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/04/0414.html
□ニュースリリース (Wooonetシリーズ)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/04/0414a.html
□関連記事
【2007年12月20日】とにかく薄い。“レイアウトフリー”液晶テレビ
　3.9cmの衝撃。日立「UT32-HV700」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071221/np029.htm
【2007年10月23日】日立、チューナ外付け/薄さ35mmの液晶テレビ「Wooo」
－37/42型は倍速対応フルHD。日立の技術を結集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071023/hitachi1.htm

(2008年4月14日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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