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ビクター、通期業績を下方修正。ディスプレイ事業回復に遅れ
-記録メディア/オーディオ事業も特別損失を計上


4月15日発表


 日本ビクター株式会社は15日、2008年3月期(2007年4月1日~2008年3月31日)の連結および個別業績予想を下方修正すると発表した。

 1月に発表した連結業績予想では、売上高6,800億円、営業利益30億円、経常損失70億円、当期純損失325億円としていたが、今回の発表で売上高6,580億円、経常損失80億円、当期純損失478億円にそれぞれ下方修正。なお、営業利益は1億円増の31億円としている。

 修正の理由について、売上面では民生部門の市場競争の激化や液晶テレビでの一部新製品の投入遅れ、電子デバイス部門での客先の生産調整などの影響を挙げている。

 利益面では、「営業利益については収益重視の販売施策や、生産・販売拠点統合などの構造改革が順調で、前回予想を確保できる」としたものの、円高による為替差損で経常利益の悪化が見込まれるほか、ディスプレイ関連事業の業績回復の遅れにより特別損失として約71億円を計上。さらに、記録メディアやオーディオ関連事業なども特別損失を追加計上することで特別損失が当初の110億円から242億円まで拡大。当期純損失は前回予想より153億円増加すると見ている。

 個別業績予想については、売上高が前回予想を100億円下回る3,400億円に、当期純損失は128億円増の508億円にそれぞれ下方修正。営業利益は前回予想から7億円プラスの17億円で、経常損失は前回予想の48億円から変更はない。


□日本ビクターのホームページ
http://www.victor.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.victor.co.jp/company/ir/pdf/forecast-080415.pdf
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( 2008年4月15日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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