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日本シーゲイト株式会社は17日、コンシューマ市場向けストレージに関する記者説明会を開催した。説明会では、同社コンシューマ・ソリューション・ディビジョン ビジネス&マーケティング・ディベロップメント・ディレクターのロブ・ペイト氏より、同社が新たにiVDR市場に参入することが発表された。 iVDRカートリッジと、PC接続用クレードルを提供予定で、コンシューマ向けだけでなく、プロの映像カメラマン向けソリューションなども検討しており、デジタルビデオカメラとの連携などを想定している。 同社の開発したiVDRカートリッジの特徴は耐衝撃性能に優れることで、落下衝撃耐性1.22mを実現している。容量は160GBと250GBの2モデルを用意し、今後は容量をさらに拡大していくとした。なお、著作権保護技術「SAFIA」には対応していない。今回開発したiVDRは新規格「Strong」として、現在iVDRコンソーシアムに提唱中で、5月27日開催予定のiVDRコンソーシアム総会にて承認される見込み。新規格の詳細については公開されていない。 Strong準拠のカートリッジは、従来のカートリッジと比べて厚みが増しており、既存のiVDRスロットには挿入できないが、同社製のiVDRクレードルでは、既存のiVDRカートリッジにも対応する。 クレードルはUSB 2.0、FireWire800接続に対応し、「プロの映像カメラマンにはMacintoshのユーザーが多いと聞くので、USBだけでなくFireWireに対応することで、撮影した映像をすぐMacに取り込んで編集ができる」(ロブ・ペイト氏)としている。
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セットトップボックスやデジタルレコーダなどとの組み合わせで利用する外付け型HDD。USB 2.0、またはeSATA接続に対応し、容量は250/500/750GBの3モデルを用意。2008年第3四半期(7~9月)の提供開始を目指す。 PC用の外付け型HDDとの違いとして、耐熱性能と静音性能の高さを挙げており、耐熱性能は最高45度で「狭いスペースに、発熱量の高いAV機器とともに収納される過酷なホームシアター環境でも正常に動作する」としている。 また、静音レベルは29dBで、「通常、PCが置かれる環境では駆動音などは問題とならないが、Showcaseは、映画などを楽しむホームシアターに設置されるため、動作音も静かでなければならない。29dBは人の耳ではほとんど聞き取れないレベル」と説明した。
■ D.A.V.E
無線LAN機能やBluetoothなどのワイヤレス通信機能を搭載し、無線経由でPC以外に携帯電話や対応機器と連携が可能なワイヤレスHDD。採用製品の登場は2008年クリスマスシーズンの予定で、当初米国で展開するが、「早い段階で日本にも登場するだろう」とした。 説明会では、これまでモックアップ展示のみだったD.A.V.Eが正常に動作するデモを実施した。まず携帯電話で写真を撮影。画像の保存先は事前にD.A.V.Eに設定されており、撮影後にiPod touchからD.A.V.Eにアクセスし、撮影したばかりの画像をtouch上で閲覧できた。 「D.A.V.Eについては、開発には時間がかかってしまったため、今回情報としては新しい物はないが、こうして正常に動作している状態を見せることができたことが最も新しいこと」とした。
□関連記事 □日本シーゲイトのホームページ ( 2008年4月17日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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