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シャープ株式会社は、液晶テレビ「AQUOS」のフラッグシップモデル「Rシリーズ」などテレビ22モデル、レコーダ3モデルを6月1日より順次発売する。 フラッグシップモデル「RX5シリーズ」は、65/52/46の3サイズで、ブラウン(T)とブラック(B)の各2色が用意され、価格は全てオープンプライス。テレビはGX5シリーズ7製品と、DS5シリーズ9製品も発表されている。 また、「AQUOSブルーレイ」も1TBと、500GB、250GBの3機種が用意され、7月1日より発売する。価格はオープンプライス。いずれも新たにMPEG-4 AVC/H.264による圧縮録画に対応。最高5倍の長時間が可能な「長時間まる録りハイビジョン」機能をアピールしている。
AQUOS RX5シリーズは、65/52/46型の3モデルを用意。亀山工場の最新液晶技術を投入し、パネルコントラストは3,300:1を実現。リビングコントラストは1,500:1、バックライト制御技術の導入によりテレビコントラスト20,000:1を実現する。 いずれも12bitBDE階調表示により、滑らかな階調表現「なめらか高画質」をアピールしている。120Hzの倍速駆動技術も備えている。24p入力対応のHDMI端子を3系統装備し、AQUOSファミリンクに対応する。ホームネットワーク機能も装備し、アクトビラビデオ・フルに新対応。また、DLNAクライアント機能も備えている。「Yahoo! JAPAN for AQUOS」や、「DoTV」にも対応する。新AQUOSブルーレイは、MPEG-4 AVC/H.264による「長時間まる録りハイビジョン」を搭載。また、AQUOSとHDMIケーブルで接続した際に、パネルの性能を余すことなく引き出すという「AQUOS純モード」を備えている。
■ AQUOS 全42モデルで夏商戦へ
同社の松本雅史 代表取締役副社長は、2012年に向けたシャープのビジョンのひとつ、「世界No.1の液晶ディスプレイで真のユビキタス社会を実現する」を紹介。「液晶機器と、ネットワークとの融合を図り、新しい生活スタイルを提案する」とし、その一例としてソフトバンクの携帯電話「インターネットマシン 922SH」やウィルコムの「D4」などを紹介した。 AQUOSにおいても、「インターネットへの対応を強化する」とし、「テレビでもキーボードを利用することなく、どなたにも簡単に大画面でフルHDを生かした新しいインターネットの楽しみ方を提供していきたい」と説明。AQUOS.jpにおける同社のサポート状況だけでなく、雑誌の最新号のダイジェストを読める「DoTV デジ×マガ」や、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」などの取り組みを紹介した。
さらに、「ファミリンクの進化」として、レコーダとテレビの連携強化をアピール。レコーダとテレビの双方をAQUOSとすることで「最も高画質な再生が可能となる。亀山産の液晶パネルを知り尽くした当社ならではの画質設計により実現している」とアピール。「亀山工場“秘伝のタレ”、“匠の技術”を伝承している。AQUOSの映像技術は液晶パネルとテレビの一貫生産の亀山工場で育まれ、融合設計によるすりあわせで実現した。これにより最高水準の省エネ性能や画質を達成した」と説明した。
さらに、「今回発表の26~65型の22機種。3月に発表した20機種を加えたトータル42機種をこの夏商戦に向けてフルラインナップで展開する」と宣言。同時に発表したシアターラックやブルーレイなどを加えたシステム提案により、夏商戦で積極展開していく方針を示した。 なお、シャープは、2007年12月にパイオニアと資本提携。Blu-ray Discやテレビ、オーディオ関連での協力を進めていく方針だが、今回の新製品には協業の成果はまだ入っていない。松本副社長は「テレビについては、2cmのテレビの商品化の時に、パイオニアとスピーカーなどの音響面で協力していくつもり。(秋の)CEATECなり、その時期には成果が出てくるものと考えている」とした。 テレビのシェア目標は、「現在、40%強のシェアを持っている。ここを確実にとっていく(AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム第1事業部長 杉野氏)」という。 BDの目標シェアは、「具体的には発表していないが、ハイビジョンレコーダで現在3割以上のシェアを持っている。ハイビジョンレコーダとBDを併売し、ラインナップを増やすという考えで取り組んでいる。マーケットとしてはBDにシフトしているので、最終的に今のシェアを守っていきたい(AVシステム事業本部 副本部長 兼 BD事業推進センター所長 兼 BD事業化推進センター 事業戦略推進室長 小田守氏)」とした。なお、HDD無しのBlu-ray単体レコーダ「BD-AV1」、「BD-AV10」は引き続き併売していく。
□シャープのホームページ ( 2008年5月19日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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