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東芝松下ディスプレイ、有機EL量産ラインに160億円投資
-低分子タイプの携帯機器向け。2009年10月稼動 |
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東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社は25日、有機ELディスプレイの量産設備を同社の石川工場に新設し、本格的な有機ELディスプレイ量産に取り組むと発表した。新ラインの構築に向けて、約160億円の設備投資を行なう。
新ラインでは、同社が従来より培ってきた独自の低温ポリシリコン技術を用いて、低分子タイプの有機ELの量産を行なう。稼動予定は2009年10月で、ガラス基板は4型ハーフサイズ(460×730mm。厚さ0.5mm)。2型換算で月産約150万枚の生産を目指す。
独自の低温ポリシリコン技術をベースに、携帯電話やモバイルインターネットデバイス、ポータブルナビ向けに有機ELディスプレイの量産を目指す。同社では、2005年に3.5型有機ELディスプレイの少量量産を行なっているが、低温ポリシリコン技術による駆動回路形成や有機材料との組み合わせの最適化、有機EL層の形成技術などにより、「液晶の約1/2の低消費電力の実現に目処をつけた」としており、本格的な有機ELディスプレイの量産に取り組むことを決定した。
□東芝松下ディスプレイテクノロジーのホームページ
http://www.tmdisplay.com/tm_dsp/jp/index.html
□ニュースリリース
http://www.tmdisplay.com/tm_dsp/press/2008/08-07-25_j.html
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(
2008年7月25日
)
[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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