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松下電器産業株式会社は、CATV用STBにおける、VIERA Linkへの対応を強化。既発売のSTB「TZ-DCH520」と「TZ-DCH820」、「TZ-DCH1520」、「TZ-DCH1820」の4機種に対し、2008年内にVIERA Linkに対応するファームウェアを提供すると発表した。 さらに、同4機種をあらかじめVIERA Linkに対応させたモデルも、新型番で10月に発売する。型番末尾に「B」が付き、「TZ-DCH520B」と「TZ-DCH820B」、「TZ-DCH1520B」、「TZ-DCH1820B」となる。これにより、同社現行のSTBラインナップが全てVIERA Linkに対応することになる。 また、入出力端子を見直し、ボタン数を削減したリモコンを付属するなど、低コスト化を追求したエントリーモデル「TZ-DCH821」も10月にリリースする。ただし、HDMI端子は備えており、VIERA Linkにも対応している。
■ VIERA Link対応 「TZ-DCH520/B」は標準モデル、「TZ-DCH820/B」はOFDMチューナを内蔵したモデル。「TZ-DCH1520/B」と「TZ-DCH1820/B」は、前述の2モデルをベースにDOCSIS2.0相当のケーブルモデムを内蔵し、双方向機能を追加したもの。「TZ-DCH1820」はOFDMチューナを内蔵し、パススルーに対応。いずれもi.LINK端子を備えており、別売の専用の外付けHDDレコーダーを接続することで、録画機能を追加できるのが特徴。 VIERA Linkに対応することで、VIERA Linkメニューから「ケーブルテレビを見る」を選択すると、自動でSTBの電源がONになり、テレビの入力切換も行なわれる。また、あらかじめビエラ側で設定しておけば、ビエラとSTBの電源ONを連動させ、入力切換も同時に実施。ビエラの電源オンと同時にケーブルテレビが見られる。さらに、ビエラのリモコンの番組選局ボタンでSTBの選局操作も行なえる。 VIERA Link以外の機能も強化される。予約機能では、HDD内蔵STBに搭載されていた「探して毎回予約」を搭載。放送日や放送時間が一定でないシリーズ番組などを、チャンネル、時間帯、番組名を用いてEPGから自動的に検索/予約するもの。従来は1回の登録で1日1番組という制限があったが、複数の番組も予約できるようになっている。番組間隔が10分以内であれば、同日の連続番組も予約可能。 表示機能では、4:3のテレビに接続した場合、地デジ放送などが黒枠付で表示されることを防ぐ「サイドカット」表示モードを追加された。なお、これらの機能に関しては、既存モデルTZ-DCH520/820/1520/1820向けのファームウェアアップデートにも盛り込まれており、アップデート後は末尾「B」型番の新モデルと、ほぼ同仕様になる。
■ TZ-DCH821
TZ-DCH820をベースに、エントリーモデルとして入出力端子を見直し、低コスト化したモデル。搭載する出力端子は、コンポジット×2、アナログ音声×2、S映像×2、HDMI×1、モジュラージャック、Ethernet。820に搭載していたD4、光デジタル音声、i.LINKは省かれており、HDDレコーダの追加には非対応。Ir用のケーブルも別売になっている。
そのほかの機能は820と同じ。前述のVIERA Linkもサポートするほか、おすすめ番組を知らせる「番組推奨機能」、「探して毎回予約機能」、放送サービスを切り替えずに確認できる「シームレスEPG」、チャンネルスキップ機能、オフタイマー機能、サイドカット表示モードなども備えている。
□松下電器のホームページ
(2008年8月22日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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