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パイオニア、 EXシリーズの技術を引き継ぐ新スピーカー
-「SERIES 8」。欧州のデザイントレンドを導入


10月下旬発売

標準価格:10万~22万円


 パイオニア株式会社は、高級スピーカー「EXシリーズ」の設計思想や技術を継承しながら、欧州のデザイントレンドを取り入れたスピーカー「SERIES 8」を10月下旬より発売する。

 トールボーイ型の「S-81」、2ウェイブックシェルフの「S-81B-L1」、3ウェイブックシェルフの「S-81C」をラインナップする。価格はS-81が22万円(1台)、S-81B-LRが15万円(ペア)、S-81Cが16万円(1台)。また、S-81B-LR専用のスピーカースタンド「CP-81B」もあわせて発売。価格は10万円(ペア)。

S-81B-L1と専用スタンドCP-81B S-81C

S-81

 全モデルでヨーロッパのデザイントレンドである「ミニマリズム」をコンセプトとし、要素をできるだけ減らしたシンプルな美しさを追求したという。

 さらに、フェイズコントロール技術を導入し、対応機器間での位相や音色のマッチングを図り、チャンネル間のスムーズな音のつながりや、空間表現力の向上を図っている。

 S-81とS-81Cは、ミッドレンジ/ツィータに、EXシリーズのコア技術であるCST(Coherend Source Transducer)ドライバーの技術思想を継承して開発した13cm径同軸スピーカーを搭載。アラミド振動板ユニットの中央にチタンドームツィータを配して、集中音源から広帯域にスムースな音の放射を行なう。

 同ユニットのツィータには、EXシリーズと同様に超高域再生技術「HSDOM(Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Method)」を採用し、超広帯域再生に対応。高域再生限界50kHzを実現した。また、「発泡ポリカーボネイト系ウレタン使用コルゲーションエッジ」、「高強度チタンボビン ボイスコイル」を採用するなど、EXシリーズの技術を導入している。

 ウーファも新開発の13mm径ユニットを採用。アラミド織布とカーボン不織布を積層構造としたアラミドカーボン振動板を採用。独自のLDMC(Linear Drive Magnetic Circuit)磁器回路により、磁気ギャップ内の磁束分布を前後対象、かつ均一にすることでリニアリティを向上している。

 さらに、トールボーイ型の「S-81」のみ、13cmウーファ×2と、同軸ミッドレンジ/ツィータに加え、独自開発の8×46mm径リッフェル型スーパーツィータを搭載。振動板を直接駆動する構造により駆動力の伝達ロス低減と、振動系機構部品の軽量化を実現。100kHz超の超高域再生を実現する。

 S-81のエンクロージャは、パイオニア独自の「ABD(Acoustic Balance Drive)テクノロジー」により定在波を抑制。さらに、音響管をエンクロージャ内部に配置することで、高次の定在波を抑える特許技術「AFAST(Acoustic Filter Assisted System Tuning)テクノロジー」も搭載するなど、定在波を徹底的に抑制し、全帯域にわたり、自然でクリアな音楽再生を可能とした。

 また、エンクロージャ全体を2度傾けることで、タイムアラインメントを改善。エンクロージャの支持点の中心近くに重心を置き、全体の安定性を向上。クリアで正確な低音を再生できる。脚部には54mm厚のMDF材と亜鉛ダイキャストによる3点支持脚を採用している。

 3ウェイブックシェルフの「S-81C」はS-81と同じ、同軸ドライバーと13mm径ウーファ×2を搭載。2ウェイブックシェルフ型の「S-81B-LR」は、新開発の同軸ウーファ/ツィータを搭載している。S-81B-LR用スタンド「CP-81B」も発売。外形寸法は310×404×604mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.5kg。

【主な仕様】
型番 S-81 S-81B-LR S-81C
仕様 トールボーイ 2ウェイ
ブックシェルフ
3ウェイ
ブックシェルフ
ユニット ウーファ 13cmコーン型×2 同軸13cmコーン型 13cmコーン型×2
ミッドレンジ 同軸13cmコーン型 - 同軸13cmコーン型
ツィータ 同軸2.5cmドーム型
スーパー
ツィータ
8mm×46mm
リッフェル型
-
再生周波数帯域 30Hz~100kHz 40Hz~50kHz 40Hz~50kHz
インピーダンス
出力音圧レベル 85.5dB
(2.83V/1m)
84.5dB
(2.83V/1m)
85.5dB
(2.83V/1m)
クロスオーバー
周波数
370Hz、3kHz 2kHz 370Hz、3kHz
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
267×295×1,190mm 190×295×350mm 560×295×212mm
重量 25.8kg 7.9kg 14.5kg

□パイオニアのホームページ
http://pioneer.jp/
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/2008/0908-1.html
□関連記事
【2007年5月15日】パイオニア、1本36万円の「EXシリーズ」スピーカー
-CST同軸ユニットを採用したトールボーイ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070515/pioneer.htm
【2005年9月20日】パイオニア、「EXシリーズ」のセンター/サブウーファ
-ウーファに「フェイズコントロール技術」を導入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050920/pioneer.htm
【2005年9月2日】パイオニア、「TAD」の技術を踏襲した高級スピーカー
-1本50万円のトールボーイなど。CST同軸ユニット採用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050902/pioneer.htm

( 2008年9月8日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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