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パイオニア株式会社は、高級スピーカー「EXシリーズ」の第5弾モデルを10月下旬に発売する。1台あたりの価格は、ブックシェルフの「S-4EX」が231,000円、センタースピーカーとしての利用を想定した「S-8EX」が315,000円。また、S-4EX用のスタンドも1台73,500円で発売する。
TADの技術を投入したEXシリーズの新モデル。「E-4EX」は「S-2EX」(1台315,000円)の、「S-8EX」は「S-7EX」(1台420,000円)の下位モデルに位置している。S-4EXは3ウェイ3スピーカー、S-8EXはダブルウーファ仕様で3ウェイ4スピーカー構成となっている。 採用しているユニットの種類は2機種共通で、ミッドレンジとツイータに、TADやEXシリーズに採用されている同軸ユニット「CST」(Coherent Source Transducer)を使用。マグネシウムの振動板を使ったミッドレンジユニットの中央に、独自開発のセラミックグラファイトツイータを配置。音源の音響的な中心を時間軸で揃えることで、周波数特性の乱れを低減。点音源の理想を追求している。口径はミッドレンジが14cm径、ツイータが3cm径のドーム型。 セラミックグラファイトは高い強度と適度な内部損失を両立させた素材で、共振周波数を可聴帯域外へ追いやることができるという。さらに、超高域再生技術「HSDOM」(Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Method)を使うことで、100kHzまでの再生を実現。「S-3EX」でも使われた「発泡ポリカーボネイト系ウレタン使用コルゲーションエッジ」、「高強度チタンボビンボイスコイル」などのオリジナル技術も投入している。 ウーファは16cm径のコーン型。振動板にはアラミド織布とカーボン不織布を積層構造とした、独自の「アラミドカーボン複合振動板」を採用。さらに、新開発のLDMC(Linear Drive Magnetic Circuit)磁気回路を使うことで、磁気ギャップ内の磁束分布を前後対称、かつ均一化。不均一な磁束が生み出す歪を大幅に低減したという。
各ユニットから発せられた音波を、リスナーの耳に同時に到達させるため、タイムアライメント技術を採用。バッフルに「プレシジョンカーブ」と呼ばれる形状を採用し、各ユニットとリスナーの耳との距離に差を付けている。スピーカーやアンプの時間と位相を管理するフェイズコントロール技術も導入。同一システムで構成した場合、位相や音色がマッチし、チャンネル間の音の繋がりが良くなるとする。音質チューニングには、英ロンドンのAir Studiosが協力した。
□パイオニアのホームページ
(2008年9月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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