CEATEC JAPAN 2008【三菱電機編】 －無線伝送やキューブ型BDレコーダなど。レーザーTVも

会期：9月30日～10月4日 会場：幕張メッセ 入場料：大人1,000円/学生500円 　　　　(事前登録は無料)

■ 無線接続液晶TVとキューブ型BDレコーダ

　三菱ブース展示のメインとなるのが、イベント開催の前日に発表されたばかりの液晶テレビ「REAL」の新モデル、46型フルHDの「LCD-46LF2000」と、キューブ型のBlu-ray Discレコーダ「DVR-BF2000」。11月21日の発売予定で、価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はテレビが50万円前後、レコーダが18万円前後の見込み。

　新REALは46型/フルHDのディスプレイ部とチューナ部を分割し、映像信号を無線伝送しているのが特徴。チューナ部は、新BDレコーダ「DVR-BF2000」とのマッチングを前提とした、いずれもキューブ型デザインを採用。インテリア性の高いモデルとなっている。

46型フルHDの「LCD-46LF2000」と、キューブ型のチューナユニット(左側)。同じくキューブ型のBlu-ray Discレコーダ「DVR-BF2000」(右側)	背面。左がチューナ、右がBDレコーダ	フロントパネルを開けたところ

　詳細な仕様は既報の通り。チューナ部とディスプレイの伝送に使われているワイヤレス技術の詳細は明らかになっていなかったが、ブースで質問したところ「独自技術ではなく、あるメーカーの技術を採用している」とのこと。メーカー名は非公開で、伝送に使っている周波数帯域なども非公表だが、映像/音声共に非圧縮で伝送しているという。ワイヤレス伝送に伴う遅延もほとんど無く、「ゲームプレイでも違和感なく使用できる」という。

　会場では家庭での利用イメージに加え、ホテルなどへの導入提案も実施。デザイン性の高さを活かし、業務向けにも展開していく姿勢がアピールされた。

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■ 北米で秋に発売予定のレーザーテレビ

　展示で注目を集めているのが、秋に北米での発売を予定しており、国内では初出展となるRGB 3色のレーザー光源を採用したリアプロジェクションテレビ。65型で、奥行きは約26cm、スタンドを含めても約32cmと、リアプロとしては薄型などが特徴。価格は未定だが「液晶やプラズマに対する競争力のある価格で投入したい」という。日本での発売については「こうしたイベントでの反応を踏まえて検討したい」とのこと。

　DMDチップは1080pに対応。独自のカラーマネージメント技術「ナチュラルカラーマトリクス(NCM)」を搭載。映像信号を輝度と色に分解し、さらに色成分を12の色相成分に分解。各成分を独立して演算・制御することで、最適な色を作り出すというもので、映像信号をレーザー光源プロジェクションテレビが持つ色再現範囲に最適に割り当てることができるという。これにより、HDTV比200%の広色域を実現。x.v.Colorもサポートする。色の切り替えタイミングに合わせて直接レーザーをON/OFFできるため、カラーホイールが不要になるのも特徴だ。

　消費電力は135W。PC向けの3Dゲームなどが盛んな北米市場を意識して、3D表示機能もサポート。液晶シャッター式の専用メガネを介して鑑賞し、同期用出力も備えている。

国内初出展の「レーザーテレビ」。色純度の高い赤の表示が目を引く		3D用メガネ

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■ 3波チューナ搭載のPC用液晶ディスプレイ

　参考展示では、地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載した、21.5型の液晶ディスプレイが登場。10月末から11月上旬にかけての発売が予定されており、価格は79,800円程度になる見込み。1,920×1,080ドットのフルHDパネルを搭載しており、デジタル放送を表示しても上下に黒帯が出ないのが特徴だ。

　データ放送やEPG表示にも対応。PC/テレビのPinP(子画面表示)表示も可能で、サイズも大/中/小から選択可能。表示位置も変更できる。TNパネルを採用しており、下や上から見ると色が暗くなってしまう傾向があるが、それを見越した「ルックアップ」機能を備えているのが特徴。リモコン搭載の同名ボタンを押すと、輝度が向上。正面から見ていると白飛びしてしまうが、下から見上げると視野角の狭さを補い、丁度良い表示になるという。

　テレビとしても利用も想定していることから、「寝転がって観賞する利用にも対応したいと考えた」という。受信したデジタル放送を、内部でアナログに一旦変換すること無くデジタルのまま処理することで、表示品質にも優れているという。i.LINK、もしくはEthernet端子を搭載予定で、「HDDレコーディングユニットかNASになるかは不明だが、他の機器と連携することで録画機能もサポートしたい」という。

フルHD解像度のパネルを採用した21.5型の液晶ディスプレイ	付属のリモコン	EPG表示画面
ルックアップモードを備えている	9月25日から発売されている、フルHD液晶パネルを搭載した液晶プロジェクタ「LVP-HC7000」。コントラストは7万:1で、液晶パネルは、0.74型/1,920×1,080ドットのエプソン製で、D6世代のC2FINE。店頭予想価格は35万円前後の見込み

□CEATEC JAPAN 2008のホームページ
http://www.ceatec.com/2008/ja/
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(2008年9月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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