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アキュフェーズ株式会社は、プリメインアンプのエントリーモデル「E-250」と、自社開発のドライブを採用した一体型CDプレーヤー「DP-400」を発売する。発売時期と価格は、プリメインが11月中旬で294,000円、プレーヤーが11月下旬で315,000円。
■ プリメイン「E-250」
「E-213」の後継モデルとなり、プリ部に「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)-II」方式のボリューム・コントロールを採用したのが特徴。増幅部と音量調整器を一体化させることで、機械的接点を排除し、高音質を実現したというボリューム・コントロール方式。同回路には大きな物理的容積が必要だが、実装密度を向上させることでE-250にも搭載可能とした。 プリ部にはほかにも、加算型アクティブ・フィルタ方式を採用したトーン・コントロール回路や、コンペンセーターなどの音質調整機能を備えている。なお、プリアンプ出力は備えていないが、回路面ではプリ/パワー部を内部で分離させており、互いの干渉を防いでいる。 パワー部の構成には「インスツルメンテーション・アンプ」を採用。パワーアンプ全体でバランス・アンプを構成するというもので、入力端子からパワーアンプ段までの信号回路をフルバランス伝送。内部で発生する雑音の除去や、低歪率、安定度の向上などに寄与するという。
増幅にはカレント・フィードバック回路を採用。内部信号経路のリレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」には、金貼り接点を使ったクロスバーツイン方式を使用、「最短でストレートな信号経路を構成した」としている。
定格出力は115W×2ch(4Ω時)、105W×2ch(6Ω時)、90W×2ch(8Ω時)。電源部は約400VAの大型トランスと、大容量のフィルタ用アルミ電解コンデンサを2基搭載している。 入力端子はパワーアンプ入力のほか、アンバランス(RCAステレオ)を5系統、レコーダー入出力(RCAステレオ)を各1系統、バランス入力(XLR)を1系統備える。スピーカーターミナルはA/Bの2系統。太いスピーカーケーブルにも対応できるという。Yラグ/バナナプラグでの接続が行なえ、バイワイヤリングも可能。オプションのDAC搭載デジタル入力ボードなども追加できる。
消費電力は340W(8Ω負荷時)。外形寸法は465×420×150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は19.4kg。リモコンが付属する。
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■ CDプレーヤー「DP-400」
初の自社開発ドライブを搭載したCDプレーヤー「DP-500」(417,900円)の下位モデルであり、同様に自社開発のCD専用ドライブを採用。振動の影響を防ぐために、メカベースを高剛性かつ重量級の構造とし、金属シャーシで固定。反対に、ディスクの回転部分とピックアップを一体化したトラバース・メカを積極的に軽量化。メカベースからフローティングさせることで、振動が伝わらないようにしている。 トランスポート部のドライブコントロールはフル・デジタル方式となっており、ディスク毎にサーボ回路の最適設定が可能。レーザーピックアップには小型のRFアンプを内蔵し、微小な出力をその場で増幅させ、源信号に忠実なデジタル信号を取り出すという。 DACには、独自の「MDS++方式」を採用。ΔΣ型のDACを並列駆動させるもので、DP-500では4個の並列駆動だったが、DP-400では2個となっている。アナログ・フィルタにはアンバランス/バランス出力を独立で構成した3次のバターワース型ローパスフィルタを採用している。
光デジタルと同軸デジタルの入力を各1系統備えており、DAC部分のみの利用も可能。サンプリング周波数は96kHzまでサポートする。また、同じく同軸/光デジタルのトランスポート出力も用意。外部DACも利用可能。デジタル式の音場補正ユニット「DG-48」とも接続できる。
S/N比は114dB以上。24bit入力時のダイナミックレンジは110dB以上。チャンネルセパレーションも110dB以上。外形寸法は465×393×150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は13.6kg。リモコンが付属する。
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(2008年10月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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