Thomson、MP3のロスレスフォーマット「mp3HD」を発表

-MP3とのハイブリッド。エンコーダ/再生プラグイン公開


3月19日発表(現地時間)


 仏Thomsonは19日(現地時間)、同社がライセンスを持つMP3規格の新バージョンとして、ロスレス再生に対応した「mp3HD」を発表した。

 「mp3HD」は、MP3と互換性を持つロスレス圧縮フォーマット。16bit/44.1kHzのWAVファイル(1,411kbps)を、約500~900kbpsに圧縮できるという。従来のMP3とのハイブリッド仕様となっており、mp3HDに対応しないプレーヤーでは、MP3の部分が再生されるという。拡張子は「.mp3」。ID3タグのデータは通常のMP3と共用する。

 音楽配信などでの利用を想定。同社は「インターネット帯域幅やストレージサイズが増え続けており、ロスレス圧縮によるファイルサイズの増加は、もはや阻害要因とはならなくなった」としている。

 同社はLinux用とWindows用に評価用のエンコーダを公開。16bit/44.1kHz、16bit/48kHzのWAVからmp3HDファイルを生成可能。また、メディアプレーヤーのWinamp向けに、mp3HDをロスレス再生できる対応プラグインも用意する。



(2009年 3月 26日)

[AV Watch編集部 中林暁]