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無線でもハイレゾの「aptX HD」対応Teslaヘッドフォン。beyerdynamicがAKコラボで開発中

 独beyerdynamicは、「IFA 2016」においてBluetoothの高音質コーデック「aptX HD」対応ヘッドフォンを参考展示している。製品化にあたり、ハイレゾプレーヤーなどのAstell&Kernとコラボレーションする。発売時期や価格は明らかにしていない。

aptX HD対応ヘッドフォンのプロトタイプ

 QualcommのaptX HDは、24bitのオーディオ伝送が可能(現行のaptXは16bitまで)なaptXコーデックの上位バージョン。スマートフォンは、LG「G5」が対応している。

 展示された試作機は、aptX HDによりFLACなどのハイレゾ音源もロスレスで伝送可能としている。1テスラ(=10,000ガウス) を超える強力な磁束密度を生むテスラテクノロジーも搭載。左側のハウジングにディスプレイを備え、文字表示が可能。右ハウジングにはコントローラを装備する。

右ハウジングにコントローラを備える
Astell&Kernと協力

 beyerdynamicのブースには、スマートフォン向けイヤフォンの「Byronシリーズ」も展示。いずれも販売中で、Bluetooth搭載/aptXコーデック対応の「Byron BTA wireless」は199ユーロ、「Byron BT wireless」は49ユーロ、有線の「Byron wired」は99ユーロ。

Byron BTA wireless

 最上位のByron BTA wirelessは、DSPも備え、よりバランスの取れた音を聴くことができるという。また、BTAのみaptXに加え、AACコーデックも対応する。3モデルとも3ボタンのリモコンマイクをケーブル部に備える。再生周波数帯域は、BTA Wirelessが10Hz~25kHz、BT Wirelessとwiredが10Hz~23kHz。

Byron BT wireless
Byron wired

 そのほか、プロ向けヘッドフォンの「DT 1990」も展示。オープンエア型のスタジオモニター用で、テスラテクノロジー搭載の45mm径ユニットを搭載。インピーダンスは250Ω。9月上旬発売で、価格は599ユーロ。再生周波数帯域は5Hz~40kHz。ケーブルは片出し/着脱可能で、ヘッドフォン側の端子はミニXLR。アンプやプレーヤー側の接続はステレオミニで、標準プラグアダプタなどが付属する。

プロ向けの「DT 1990」