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新型DIGAは、CDリッピングや“特番おしらせ“対応。番組持ち出しも
2016年9月29日 13:30
パナソニックは、CDリッピングや番組持ち出しに対応し、番組表の改善なども行なったBlu-ray Discレコーダ「DIGA(ディーガ)」新モデル4製品を10月中旬より発売する。HDD容量1TBでトリプルチューナの「DMR-BRZ1020」、1TBでダブルチューナの「DMR-BRW1020」、500GBでWチューナ「DMR-BRW520」、500GBでシングルチューナの「DMR-BRS520」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万~8万円前後。
番組表の見やすさの改善を図ったほか、録画番組の“持ち出し”に対応。さらに、シングルチューナの「DMR-BRS520」以外の3モデルでは、CDリッピング対応やミュージックサーバー機能の強化が行なわれている。
新DIGAでは、UHD BD再生対応の上位モデル「DMR-UBZ2020」、「DMR-UBZ1020」も11月下旬より発売。'15年発売のフラッグシップ機「DMR-UBZ1」と、'16年春発売の全自動DIGA「DMR-BRX7020/4020/2020」、6チューナ搭載「DMR-BRG2020」の全11モデルで展開する。
型番 | チューナ | UHD BD再生 | HDD | 店頭予想価格 |
---|---|---|---|---|
DMR-UBZ2020 | 3 | ○ | 2TB | 約10万円 |
DMR-UBZ1020 | 3 | 1TB | 約9万円 | |
DMR-BRZ1020 | 3 | - | 1TB | 約8万円 |
DMR-BRW1020 | 2 | 1TB | 約7万円 | |
DMR-BRW520 | 2 | 500GB | 約6万円 | |
DMR-BRS520 | 1 | 500GB | 約5万円 |
上位機は番組表の改善やCDリッピング対応など
新番組/特番おしらせを新搭載
DMR-BRZ1020は、HDD容量1TBでトリプルチューナ、DMR-BRW1020は1TB HDDでダブルチューナ、DMR-BRW520は500GB HDDでダブルチューナを搭載する。
チューナ数とHDD容量のほか、BRZ1020のみNetflix/YouTube対応となる以外は、上記3モデルの主な仕様は共通。長時間録画や外付けUSB HDD録画に対応し、SeeQVaultもサポートしており、対応USB HDDへの録画番組などのバックアップが可能。1秒番組表示や1秒録画一覧表示、1秒トレイオープン(いずれもクイックスタート[入])の高速起動も特徴。
設定手順の簡略化もポイントで、(1)郵便番号を入力し、エリア設定、(2)ネットワーク設定(有線LAN)の2ステップで初期設定が完了する。加えて、HDMI CEC(ビエラリンク)対応のVIERAとの組み合わせでは、初期設定時にHDMI経由でVIERAのチャンネル設定等を取得するため、有線LANのネットワーク接続設定だけで、初期設定が完了する。
「新番組/特番おしらせ」を新搭載。番組表立ち上げ時に、下部に新番組をポップアップで通知する機能で、地デジやBS/CSで話題の新番組や不定期放送の特番、映画の初放送番組などがすぐに確認できる。表示ジャンルの変更や放送波の絞り込みも行なえる。リモコンには[新番組]ボタンを備えており、一覧で番組内容や出演者情報を確認し、ワンタッチで録画予約まで行なえる。
番組表も、一覧性や視認性を改善。[番組タイトル]を[内容]より大きく表示することで、メリハリを付けたほか、情報量も向上。文字サイズも選択できる。
録画番組の「持ち出し」が可能に
録画・受信した番組を、スマートフォンやタブレットのアプリ「Media Access(メディアアクセス)」から視聴できる「外からどこでもスマホ視聴」に対応。家庭内だけでなく、事前にアプリとDIGAをペアリングしておけば、外出先からの録画予約やストリーミング視聴が可能行なえる。また、iPadのMedia Accessでは、ピクチャ・イン・ピクチャ(PinP)再生も行なえ、外出先での「ながら見」が可能となる。
新たにMedia Accessが、「番組持ち出し」に対応。持ち出したい番組を「あとで見るリスト」に追加すると、番組をスマホやタブレットにダウンロードできる。画質はVGA(640×480ドット)/1.5Mbpsで、持ち出しにより飛行機などの通信回線のない場所でも番組を楽しめる。
また、DIGAのネットワークサービス「DIMORA/MeMora(ディモーラ・ミモーラ)」の有料会員であれば、録画画質として、720p(1.5Mbps)、VGA(650kbps)も選択できる。
スマートフォン/タブレットだけでなく、Windows PCでの番組視聴に対応。月額200円のWindowsアプリ「DiXiM Play for DIGA Windows版」を利用することで、ノートPCなどからDIGAの放送中/録画番組を楽しめる。
CDリッピング対応。「ハイレゾリマスター」も
映像/音楽配信サービスは、「アクトビラ」に対応。DMR-BRZ1020のみ、YouTubeとNetflix、Hulu、Amazonビデオ、radikoに対応する。
ホームサーバー機能も強化し、新たにCDリッピングに対応。FLAC形式で本体HDDに音楽CDを録音可能で、1TB HDDの場合、最大CD 1,100枚分の音楽を保存できる。GracenoteのMusic IDに対応し、楽曲取り込み時に自動的に楽曲情報やアルバムジャケットを取得/付与できる。
ミュージックサーバーとして動作し、同社のワイヤレススピーカー「SC-ALL05」などのネットワークオーディオへ、DIGA内の楽曲を配信できる。また、e-onkyo musicで購入した楽曲の自動ダウンロード機能も搭載している。
BD/DVD/CD再生のほか、本体でのHDD内楽曲再生が可能。対応ファイル形式はMP3/WAV/FLAC/AAC/DSD/ALAC。ハイレゾファイルも出力可能だが、DSDはPCM変換再生となる。HDMI出力時は最大で192kHz/24bit、光デジタル音声出力時は96kHz/24bitまでとなる。
CDや圧縮音源を192kHz/24bit処理して出力する「ハイレゾリマスター」も搭載。音楽だけでなく、BDや録画番組なども高音質で楽しめる。
出力端子はHDMI×1。アナログ音声入力とコンポジットビデオ入力のほか、BRZ1020には、光デジタル音声出力とi.LINKを各1系統装備する。SDメモリーカードスロットやUSB×2(録画用USB 3.0×1、汎用USB 2.0×1)、Ethernetも備えている。
消費電力はBRZ1020が21W、BRW1020が約19W、BRW520が約16W。待機時消費電力は、約0.01W(クイックスタート「切」、時刻表示消灯)、約4.9W(クイックスタート「入」、標準モード)。外形寸法は430×179×41.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.1kg(BRZ1020/BRW1020)/約1.8kg(BRW520)。
かんたん操作にこだわり。シングルチューナの「DMR-BRS520」
地上/BS/110度CSデジタルシングルチューナの「DMR-BRS520」は、HDD容量が500GB。USB HDDによる録画容量の拡張にも対応する。
上位機と同様に、新機能の「新番組/特番おしらせ」を搭載し、番組表下部のポップアップ情報から、新番組や人気番組の録画予約が可能。新番組や特番の一覧表示も行なえる。また、「2ステップらくらく設定」により、設定も容易としている。
アプリ「MediaAccess」を使った、外出先からの番組視聴や予約に加え、番組持ち出しにも対応する。
BRS520ならではの特徴は、「かんたんリモコン」によるシンプルな操作性で、「見る」、「録る」を中心とした大型ボタンを配したリモコンにより、主要な操作だけをかんたんに使いこなすことができるという。また、番組表の文字サイズ変更や、0.8倍速の「ゆっくり再生」、高周波域を強調して再生する「はっきり再生」もワンボタンで切り替えられる。
なお、CDリッピング機能やe-onkyo musicの楽曲ダウンロード機能は省略されている。消費電力は約15W。外形寸法は430×179×41.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.8kg。